総選は他人ごと、総選廃止で損する人

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友人に「総選廃止に持ち込もうと思っとるんやが」と言ってみた。
すると、彼「そんなもん無理や」と
私:「お前も総選の悪いとこ知ってるやろ」
彼「昔からみんな、総選廃止して欲しいと思っとるけど、ずーと続いとーやん。今さら無理や。 そんなもん、ほっといて引越しするか、私学にしとけや」
たぶん、総選で悔しい思いしたり、苦労した連中の大半がこんな思いやろ。

しかし、彼は何の根拠を持って「無理や」と言っているのか?よく考えると、我々は「総選を廃止し て欲しい」と思っていただけでなのではないか?
「総選廃止論者=差別者」が明石の教育、行政に蔓延り、「口にできない雰囲気を形成していなかっ たか」

 高校1年の時の忘れなれない光景がある。放課後、先生との雑談
あるクラスメート「先生、総合選抜なんかやめて欲しいわ」
先生曰く「明石の4分3の市民が総合選抜に賛成しているから絶対になくならへんわ」
先生は、この「明石の4分3」の意味を語ることはなかったが、私は「明石高校に行ける可能性がない、できない子を持つ利己的なバカ親連中」のことだと解釈した。「明石の4分3」多数決の原理からすると、あきらめざるを得ない絶対的な数だと思った。

 要するにトップ高校に入学できる可能性のない生徒にとって、その親にとって、総選はとてもありがたい制度なのです。この発想には、「高校は勉強するところである」「個々の学力に応じたレベルの授業が必要である」という常識が忘れられている。

すなわち、単独選抜にして欲しくない人の本音のことです。これらは、明らかに親、生徒、教師のエゴ ですが、この辺も可能な限りケアーしてあげる必要があると考えます。

1.成績が良くないのに、友達に嘘言って、勉強できるように振舞っている生徒は、高校受験時に本当 の成績がばれてしまう。「うちの子勉強できる」って、近所に嘘を触れ回っている親もそうです。

2.底辺校は不良の集まりとなる。そんな学校には行きたくない、行かせたくない。勉強できない、ス ポーツできない、性格暗い子が、底辺校に行ってしまうとイジメの対象となる。

4.上司に嫌われている教師、新米教師は、底辺校に飛ばされやすくなり、学級崩壊、生徒からの暴力 に神経をすり減らす。
私の友達で、高校教師になった子がいて、県内でも最底辺校にとばされたのです。 男子生徒に注意すると、殴りかかって来られたり、女子生徒を注意すると、「変態、痴漢呼ばわり」さ れると嘆いていました。神戸第3学区の底辺校である高塚高校校門圧死事件は、まさに単独選抜の悲劇 です。
5.中学教師の進路指導が大変
私の頃の総選は、クラスで半分が明石5校に行ったので、不良はなし、ケンカもイジメもありませんで した(今はどうか知りませんが)。いい大学に進学しようとする子には、劣悪な環境でしたが、7割の 生徒にとってはパラダイスだったのです。


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