メタセコイア

樹形 樹皮
     
葉の拡大  
 

1.樹形: 美しい円錐形を呈し、高さ30m以上に達する落葉高木です。
     主幹が真っ直ぐに伸びる端正な姿が特徴です。

2.樹皮: 赤褐色から灰褐色で、縦方向に細長く剥がれ落ちます。

3.葉: 明るい緑色の線形で、羽状に対生(左右対称に並ぶ)するのが最大の特徴です。
    秋にはレンガ色に紅葉し、小枝ごと落葉します。

4.花: 2〜3月頃、葉に先立って開花します。
    雄花は総状に垂れ下がり、雌花は小枝の先に単生します。

5.果実: 直径2cmほどの球形または楕円形の球果で、秋に熟すと暗褐色になり、鱗片の間から種子を放出します。

6.種子: 周囲に薄い翼があり、風に乗って散布されます。

7.冬芽: 卵形で小さく、対生してつきます.。

樹木にまつわるエピソード
メタセコイアは「絶滅したはずの植物が現代に蘇った」という、植物学史上稀に見るドラマチックな歴史を持っています。
1941年、日本の植物学者・三木茂博士が近畿地方の新生代の地層から発見された化石を元に「メタセコイア」と命名しました。
当時、この木は数百万年前に絶滅したと考えられていました。
しかしそのわずか数年後の1943年、中国・四川省(現在の重慶市)の奥地で、
地元住民から「神木」として崇められていた巨大な未知の樹木が発見されます。
戦後の調査により、この木こそが三木博士の命名したメタセコイアそのものであることが判明し、
世界中に「生きた化石」の発見として大きな衝撃を与えました。
この奇跡の木を保護し広めるため、1948年にアメリカのアーノルド樹木園が保存会を結成し、採取された種子が世界各地へ送られました。
日本にも1949年に100本の苗木が贈られ、全国の大学、公園に植栽されました。
かつては絶滅の淵にあり、今では街路樹や公園樹として私たちの日常に溶け込んでいるこの木は、
まさに時を超えて現代に届いた「地球の記憶」そのものと言えるでしょう。