葡萄酒グラス読む葡萄酒 その10
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グラスと葡萄酒
オーストラリアのグラスメーカーの「リーデル」は、異なる形のグラスで葡萄酒を飲むと、その味わいや香りが違うという事実に基づき、その葡萄酒が最も実力を発揮できる、世界で初めての葡萄品種ごとのグラスを製造しました。
古代ローマ時代に手吹きグラスが発明されました。2000年経った今も、訓練された職人芸の手吹きにより、異なる形の葡萄酒グラスが造られています。手吹きのグラスは機械造りのグラスと違って、よく見ると微妙に脚の太さとかが違います。手吹きグラスを手に持ってみると、造った人間の温もりや職人の思いが伝わってきます。
私のお気に入り
グラスでとくに私が気に入っているグラスは、オーストリアの宮殿などのシャンデリアの製造で有名な、「ロブマイヤー」の「バレリーナシリーズ」のグラスです。なぜバレリーナという名前がついたかは、このグラスをデザインした、「ポール・ヴィーザー」がイギリスのプリマの「マーゴ・フォンティン」がティップ・トゥで立つ優美な姿をイメージしたところからきています。とくにこの中でも私が気に入っているグラスは、右から６つめのグラスです。オールマイティーでどの葡萄酒も美味しくいただけます。
このグラスは100％のバージン・カリガラスで出来ています。大変丈夫で、クリスタルグラスのように葡萄酒を修飾しません。女性にたとえると、クリスタルガラスは化粧した女性、カリガラスは素顔の女性です。ほんとうの葡萄酒の姿を見るのには最適です。そしてこのグラスは葡萄酒を一段階格上げします。美味しい葡萄酒を飲むときは、このグラスで幸せが二倍になります。