植松山 
千種町、内海より

千種町、内海より
◆【山行日時】 2001年5月26日  晴れ
◆【コース・タイム】

駐車場=37分=オゴウチの滝=35分=植松山山頂

=25分=尾根上、Uターン地点=20分=下山路分岐=20分=オゴウチの滝=20分=駐車場
◆【正味歩行時間】 2時間37分
◆【詳細】
R429沿いの”旅館 さんすい”前にある標識に従い、登山口に向けて細い道を入って行く。
”さんすい”前の標識と日名倉山
”さんすい”前の標識と日名倉山
すぐにゲートがあるが、閂を開けさせてもらい元どおり閉めたうえ、さらに奥へ進む。コンクリートの林道を進むと、やがて10台ほどは駐車できそうな登山口の駐車場に着く。
駐車場は沢のすぐそばにあり、沢はここ数日の雨で増水している為、流れ落ちる水の音がひときわ大きな音となって聞こえてくる。後に、この水量の多さの恩恵を被ることになる。

初めは、左岸の登山道を進む。その後、何度か丸太橋で沢を渡ったり、渡渉したりして徐々に高度を稼ぐ。登山道は基本的に植林帯の中に付けられているが、流石に沢のヘリまでは植林されてないので、そこの自然林の新緑はまぶしいほどだ。そのお陰で、適当な傾斜という事もあり、植林帯の中を歩いていることを忘れさせてくれるほどの快適な歩行が続く。
かなり上流まで来て渡渉して左岸を歩くようになると、ひときわ大きな音が聞こえてくる。オゴウチの滝への分岐だ。
オゴウチの滝分岐
オゴウチの滝分岐
大きな音はオゴウチの滝の流れ落ちる音で、登山道から少し外れそこへ行ってみることにする。落差こそそうでもないが、それはとても立派な滝で、ここ二、三日の雨による豊富な水量にものを言わせて、あらん限りの力を振り絞って水を落としているように見えるその姿には感動さえ覚える。水量が少ない時期は少し寂しいかもしれないが豊富な水量のお陰で素晴らしい滝が見れた。
オゴウチの滝 オゴウチの滝
オゴウチ(小河内)の滝

水量が豊富だったので
落差以上に大きく見えた
オゴウチの滝
滝を後にして滝口へ出ると、再び沢沿いの道だ。やがて分岐があり右へ。沢を渡ると、ようやく主稜線への尾根道となる。水場はここが最後となる。
これまでの沢沿いの道とはうって変わって少し急登だ。しばらくはヒノキの植林帯をジグザグに急登する。右側に、ほんの小さな沢が現れ、源頭部近くでこの沢を丸木橋で渡る頃には傾斜はゆるくなってくる。見事に間伐された植林帯の中を南側に回りこむようになると、そこはもう山頂の一角だ。山頂の池の標識があったので、ちょっと寄り道してみると、確かに小さな池があった。
植林帯のきつい登り 小さな、山頂の池とアセビの樹
植林帯のきつい登り 小さな、山頂の池とアセビの樹
間もなく、意外とひょっこり山頂に着いた。可愛い祠のある山頂は少し広くなっているが、ほとんど展望はない。すぐ東にはアセビが点在するササ原があるのでそこで腰を据えることにする。

ここからは、当然ながら東の展望が素晴らしい。すぐそこに、1,083bピークから大甲山への稜線。その奥、一つ向こうの稜線は南に三角錐が特に印象的な黒尾山。大甲山の向こう、真東には大きな東山。さらに北にかけて一山、阿舎利山、三久安山と藤無山。見晴らしは、晴れている割には良くないので、辛うじて播州高原の稜線が微かに見える程度だ。それでも、すぐそこに見えている大甲山の山肌は印象的だ。
しかし、他の方角の展望は全く無い。三室山やすぐ北の竹呂山さえ見えない。西の岡山との県境の山々も植林に遮られているので言うまでもない。
山頂の三角形が印象的な黒尾山 山頂
山頂の三角形が印象的な黒尾山 植松山山頂には小さな祠がある
阿舎利山(右)と三久安山、藤無山 大甲山と奥に東山(右)、一山
阿舎利山(右)と三久安山、藤無山 大甲山と奥に東山(右)、一山
特に展望が良いほうではないにもかかわらず、何故か時間の経つのを忘れるほどゆっくりした。やはり、座った状態で展望が利くと気持ちがいいので、そうなったのだろう。思わず昼寝をしてしまいそうなくらいで、下山にかかろうして時計を見ると思わぬ時間が経っていた。

何とか西の展望を得たいと思い、すんなり下山せず稜線を北へ向け足を伸ばしてみる。尾根を外さず進んで行く。少しあせてはいるが所々にテープもあるので心強い。30分ほど進んでみたが、展望の利く地点はなさそうなので、あえなく引き返すことにした。
開けたところにある、大きな??の樹
開けたところにある、大きな??の樹
このもう少し先で引き返した
下山路分岐(特に具体的な場所ではない)まで戻り植林帯をグングン下る。沢に出ると間もなくオゴウチの滝。その後も何度か沢を渡り、左岸を下るようになると、ほどなく登山口の駐車場に着く。
◆【ワン・ポイント・アドバイス】

尾根に取り付くまで沢沿いの道は日差しが遮られるので思ったほど暑くなく、加えて水の音も終始聞こえるので体感的にはさらに涼しく感じる。

尾根道も日差しはないので、そう暑さは感じない。
反面、山頂に着くまで展望は皆無に等しい。(日名倉山がほんの一瞬見える)

渡渉時や滝壷付近、岩が濡れている場合、スリップ注意。

オゴウチ(小河内)の滝は水量豊富でとても素晴らしい姿を見せてくれた。


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