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BOY&GIRL






     
目覚ましの音がなってる。

チチチチチチ・・。

あれなんだかいつもと音が違うよな・・?。
それになんだか・・・。

ヒカルは胸を締め付けられてるような違和感を感じ
見慣れぬ目覚ましを止めてもぞもぞと起き上がると
大きく背筋を伸ばした。

んん?

オレこんなパジャマ持ってたっけ?
目に入ったパジャマは青いタータンチェック柄。

昨日たしかジャージを着て寝たはずじゃあ。

眠気まなこの目をごしごしこすりながら
ヒカルは鏡の前まできてその違和感たるが
なんなのか気が付いた。


「なんだよ。これ!」

違和感がありすぎるほどの胸の膨らみに
ヒカルはそっと触れてみる。

これってブラジャーってやつじゃ・・・



「んんぎゃあああ!!!」


大声を上げたヒカルに美津子が慌てて部屋に駆け込んだ。

「どうしたの?ヒカル何かあったの。」

鏡の前で固まるヒカルを美津子は不審そうに見下ろした。

「かあさん。オレ・・・」

「ヒカルあんたまだそんなカッコしてるの。いい加減にしないと
そろそろ塔矢君が家にくるわよ。」

塔矢だって・・・?何でオレ今日そんな約束したっけ?
ヒカルの頭の中は真っ白 パニック状態だ。

「そりゃやばいよ。こんな姿オレ見せられない。て母さんオレ見て
何とも思わないの?」

美津子は呆れて笑った。

「何言ってんの。いつものあんたじゃない。
アキラくんにはそりゃあ
パジャマ姿は見せられないかもしれないけど。恋人どおしなんだし
もうすぐ結婚するんだからいいんじゃない?」

何だって・・・?
ヒカルは美津子の言ったことに絶句した。

塔矢の恋人・・・結婚って誰が。

「冗談じゃない。誰がそんな事・・・。」

だが美津子はそんなヒカルを笑うだけだ。

「とにかくヒカル早く準備しなさいよ。
今日はアキラくんと式場を探しにいくんでしょ?だったらお化粧して
ちゃんとお洒落しないと。」

とにかくうれしそうな美津子をよそにヒカルはこれは夢なんだと
思って頬をおもいっきり引っ張ってみる。

が・・予想に反し痛みの感覚で顔をしかめて。



美津子が部屋を出たあとヒカルは何かを確かめるべく
トイレに駆け込んで・・・・絶叫したのは言うまでもなかった。





     





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