If ・・・(もしも)
  3章 番外編 2人とフタリ3





水都は相沢を抱き込み置いてあった機器に倒れこんだ。

そうして相沢の破れた白衣を巻き込みながら体全部で相沢を
押さえ込んだ。

「形勢逆転と言うことだ。」

離された唇から自然と笑いがこみ上げてくる。

相沢は高揚しても染めない頬を朱に染めていた。
そのまま、まるで「降参だ」とでもいうように水都に体をまかせた。

「随分といい心がけだ。」

水都は自ら引き裂いた白衣にもう1度手をかけると今度は中のシャツごと
下まで引き裂いた。
水都は油断ならない相沢に警戒しながら破れた白衣から覗く素肌に
指を滑らせていった。

相沢の肢体は服の上からではわからないが類稀なほど整っていた。
けして筋肉質というわけではないがそこそこある筋肉と均衡の取れた
肢体は水都の征服欲をますます増大させた。


水都はその弾力を手の平で楽しみながらゆっくりと両胸の突起に触れた。
焦らすように何度もそこを摩ったりつまんだりしたものの
抵抗も反応もみせない相沢に焦れ今度は相沢の下半身に手を伸ばした。

スラックスの上からその脹らみを感じて水都は冷笑を浮かべた。
取り繕ってはいるが相沢は感じている。
水都はそこから手を解くと相沢の長い髪を束ねていたゴムを強引に外した。

パチンと音が響き「うっ」と
相沢が地を這うような声を漏らすと水都は満足したのか、それでも警戒しながら
相沢に密着させていた体を起こした。
今一度相沢が抵抗しないのを確かめ今度は吸い付くようにスラックスへと顔をうずめた。
スラックスの上から何度もそのふくらみを確かめるように撫で上げ、
舌は触れるか触れないようなところを行き来する。
そのじれったい行為に相沢が直接反応するまで続けた。
とうとう降参とばかりに相沢は上半身をゆっくりと起こした。

「真一郎、直接口でしろ、」

「私に向かってその口の利き方、まだまだ足りないようだな。」

「なんと言えばいい。」

「ここは『何でもいうとおりにするから、舐めて下さい』だろ。」

「そんな事もわからないのか」と水都は立ち上がると促すように相沢の
顎を持ち上げた。

「お前の言うことなら何でも聞いてやる。だから続けろ、」

「態度は悪いが合格点だ。」

水都はようやく気を許して相沢のズボンのチャックを引きおろし
すでに窮屈になっていたそれを引き出し、舐め取るように口に含んだ。

相沢の先端のくぼみからトロトロと液があふれ出す。

夢中でその行為を追っていた水都はそれを舐め取った瞬間
思考がダブるような感覚に襲われた。
すべるように相沢の体から水都が落ちていった。

「ううっ・・。」

頭を押さえた水都に相沢は手を差し伸べた。

「どうした真一郎?」

相沢の声が頭にガンガン響く。
ガクガクと体を小刻みに震わせる水都に相沢は言った。

「ようやく効いてきたようだな。」

言葉もなく何をした?と睨みつける水都に相沢は笑った。

「こんなこともあろうかと媚薬を仕込んでおいた。大丈夫、お前自身の記憶は
飛ばないようにしてある。せっかくの再会だからな。
それに余興としては悪くはなかった。」




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