『碁遊記』〜第四話〜人間万事!塞翁が馬?〜




          

かなり珍しいCPが登場します。4話以降かなり下世話な感じです。
引き返すなら今のうちですよ(笑)


(前半 流斗(芹沢リオナ) 後半 緋色が担当してます。)



日本の名産地に回り、流石に持久力に乏しいヒカル三蔵はお約束に文句を言う。

「疲れた〜!もう歩けない〜? アキラ王子負ぶって〜」

女子高生真っ青の甘える声が、ヒカル三蔵から発射された。

そんな彼を下心たっぷりのアキラ王子は、死んでもいいような天国の気分になった。

(ヒカル三蔵がついに・・僕を認めてくれた。これは正に神からの御加護!!)

魔王の息子が何を血迷っているのか、神仏に感謝していた。

そして背中を突き出し、ヒカル三蔵を背中にすると・・

(重い・・!!この重量感。ヒカル三蔵は何kgの衣装を着ているんだ・・)

堪えられない重さを補う為、魔力を放ち別荘まで運んだ。

「本当に美味しかった。・・って何だか眠くなった。」

急に眠りこけてしまったヒカル三蔵。

相当疲労が溜まっているんだと、アキラ王子はダブルベッドに今度は姫抱きで運ぶ。

静かに眠るヒカル三蔵は、枕を抱えるようにしていた。

そんな姿をもっと萌えの部分で感じたいが故、市河お世話係にヒカル三蔵の着替えを命令した。

そして数分後・・



すっかりネグリジェに身を包み、寝息をたてるヒカル三蔵の図が完成した。

そしてそろりと隣に入り、間近で彼を見詰めると・・

「可愛い〜!どうしてこんなにも君は僕を虜にするんだ。」

首筋からのラインがアキラ王子を興奮させる。

まるでイケナイ事をしている気分だが、アキラ王子はそこにキスをした。

白い肌に微かに赤い痕が残った。

それをもっと残したくて、見えている部分に起こさないようにキスの雨を降らす。

柔らかい部分を堪能したアキラ王子は・・

「君も僕にキスをしてくれたらな〜。」

と思った時、ヒカル三蔵がアキラ王子の頬を齧った。

さも美味しそうに噛み付いて、放さない。

「ヒカル三蔵〜!!僕は噛んでくれとは頼んでいないよ〜!!」

半泣き状態でアキラ王子はその夜を過ごした。



その一方・・

「ぎゃ〜ああ!!なんやねんおっさん!!」



社悟浄の叫び声が城内に響いた。

個室で旅の疲れと、ヒカル三蔵の貞操の心配をしていた彼は深い眠りに入っていた。

しかし性欲がもりもりの緒方王子(魔王?)の乱入により、不愉快な眠りに様変わりしていた。

セクハラよりも濃厚なそれは、妖力を奪う。いや処女まで奪う。



「君は俺の中になかったタイプだ。だから摘み食いしに来た。」

少々鼻息荒く接近する事を止めない。

危うし哀れな子羊・・社悟浄!!

しかし君の尊い犠牲で隣の部屋での2人の安眠は守られた。



かなり不本意だが・・








そのころ 遠い天竺のお釈迦様(佐為)は、一向に来る気配のないヒカルたちを首を長くして待っておりました。

「ヒカル 遅いですね。いったいどこで何をしているのでしょう。」

佐為はひょいと 地上を見下ろしました。

ヒカルたちの一行がいるのは・・・・。

佐為がまず目にしたのは牛魔王のお城でした。



部屋の一室に目を移します。

ですが・・・佐為は映し出された光景にただただ唖然と。

精次が社(ごじょう)をかわいがっている真っ最中だったのです。

佐為はもちろんそんなものを見る趣味はありません。

仮に胸がドキドキして その事が気になって眠れなくてもです。

あまりのことに佐為は映し出された地上に蓋を閉めました。

見なかった事にしようと・・・・。(趣きある現実逃避なので悪しからず!)



そして別のすぐ隣の部屋を今度は映し出しました。

和谷(ゴクウ)と伊角(はっかい)の眠る部屋です。

これまたおかしな事に二人は同じベットで寝ています。

ですが、この二人は特に何と言うことはないようです。

伊角と和谷は精次が襲ってこないようにと二人で同じ部屋で寝たいただけなんです。

仮に二人が抱き合って寝ていてもです。(趣きある過激な妄想ですので悪しからず!)



そして最後に最愛のヒカルを映し出した佐為は、その傍にいたアキラを蹴飛ばしたくなりました。

「一体なんて事を・・・」

ヒカルが寝ているのをいい事にアキラは散々悪戯をしています。

そしてヒカルに思いっきり噛みつかれたアキラに、いい気味だと佐為はひそかに笑ったのですが・・・

それもつかの間。



このままではヒカルの貞操は危ないと察したのです。

これは何とかしなければ・・・。

眠りこけるヒカルの耳元にアキラがそっと唇を寄せました。

「目が覚めたら君を僕のものにするよ。」



それを聞いた佐為は真っ青です。

こうしてはいられない。

私自らヒカルを迎えに行かなければ・・・。




場所は変わってこちらは牛魔王の城。

精魂つき 精次にバージンを奪われた社はあられもない姿で失神していました。

そしてその隣には不敵な笑みを浮かべ味を占めた緒方が・・・。

ふむ 兄 思いの弟(アキラ)に感謝だな。

アキラもうしばらく戻ってくるなよ。

俺はしばらくこの三人と楽しむから。

精次の野望はハーレムを作る事。もちろん
美少年集団の!?

まだまだ城になど戻る気などないアキラと、ハーレム計画をたてる精次の利害は一致。



かくしてこの二人と佐為との攻防戦が始まろうとしていた。






                                    5話目へ
 
なんかもう色々とすごいことになってきました(苦笑)特に緒方先生のハーレム計画は結構萌えかも!?