エネルギー資源

05/7/18

我々の使っている文明の利器は、
エネルギーを利用したものが多いです。
例えば、目の前にあるパソコンは電気エネルギーを使って動いてます。
パソコン自体を生み出すのにも工場でエネルギーが必要です。
また、移動手段として欠かせない車は、石油・天然ガスをエネルギー源としています。
このように我々の文明はエネルギーあってのものと言っても過言ではないのです。

そのエネルギーの源は、化石燃料などの資源です。
資源といえば、枯渇問題が常に付きまといます。
そこで、下の表を見てください。

資源可採年数 [年]
ウラン43
石油46
天然ガス65
石炭219
(出典:電気事業連合会資料)

可採年数とは、現在確認されている資源の量(埋蔵量)を年間使用量で割った値、
すなわち、今の調子で使い続けると、あと何年で資源が枯渇するかを表した値です。

上の表から分かるように、石油はあと46年で枯渇すると予想されています。
しかし、この予想は毎年のように更新され、
10年後も同じ値であったり、逆に10年後には増えていたりします。
これは確認埋蔵量が増えたりするために起きるのですが、
だからといって、安心は出来ません。
例えば、本当に石油があと50年で枯渇するとなったとき、
50年間で、石油に代わるエネルギー源が発見できるでしょうか?
石油によるエネルギー分をカットした生活が送れるようになるでしょうか?

石油が枯れる心配がなければ、
何一つ問題は無いかというと、そうではありません。
石油を含め、化石燃料という範囲で考えてみましょう。

化石燃料は、大昔の生物の死体が変質して出来たものと考えられています。
化石燃料には炭素原子が含まれており、
エネルギーを作り出すために燃焼すると、大気中に二酸化炭素を放出します。
これが現在問題となっている地球温暖化の原因なのです。

はるか昔、生まれたばかりの地球(原始地球)の大気には酸素は含まれず、
大量の二酸化炭素を含んでいました。
この二酸化炭素を、原始生物が光合成により酸素に変えたのです。
光合成時には二酸化炭素から取った炭素原子が生物の体に残ります。
この炭素原子が後の化石燃料に含まれていることになります。
つまり、化石燃料が次から次に発見されたとしても、
その全てを使い切るということは、
大量の二酸化炭素を大気中に放出するということで、
原始地球と同じ環境にするということなのです。
すなわち、ヒトを含めた大部分の生物が生きていけない環境にするということなのです。

今一度、化石燃料に依存した社会を考え直す必要があるのではないでしょうか。
地球のためではなく、
人間のため、そして、子孫のために。





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