視力とは

03/12/13

視力検査に欠かせないのが下図のもの。



この環のことを「ランドルト環」といいます。

実際のものには赤線はありませんが、
ランドルト環の説明に必要ですので書き込んであります。

ランドルト環は、5x5マスの中に図のように納まります。
この1マスの大きさが1.5x1.5mmのとき、
図のランドルト環を5mの距離から見て、
切れ目の位置が判別できれば、視力1.0になります。

式で表現すると次のようになります。

 注:少数表現の角度を「分」単位にするため分母に60を掛けてあります

視力の厳密な定義は少し複雑で、
見る対象にある2つの点と、角膜頂点を結ぶ直線が
はる角度(視角)の逆数が視力となります。

角度は60分の1度、すなわち「分」単位です。
はる角度(θ)が1分のときの視力が1.0です。

この定義によると上に示したランドルト環の1マスの大きさは、
1.454x1.454mmの時で視力1.0となります。

また、欧米では違った表現で視力を表します。

ここまでの話で分かったと思いますが、
視力は、網膜に像を映すという眼球本来の機能について
全く触れずに定義されています。
つまり、網膜に対する焦点の前後関係で定義されている
近視、遠視とは直接は関係付けられないのです。

ただし、眼科医でメガネのレンズを換えながら視力を測っていく時は、
網膜に焦点を結ぶためのレンズの度を探すために、
視力という指標を使っていますので、関係が無いわけではありません。





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