近視とは
03/11/29
近視というのは医学的には屈折異常の一種として扱われています。
屈折異常には近視のほかに、遠視、乱視があります。
それぞれ、次のように定義されています。
近視 | 調節弛緩の状態において、網膜より手前で像を結ぶ状態 |
遠視 | 調節弛緩の状態において、網膜より後方に像を結ぶ状態 |
乱視 | 網膜の一点に像を結ばない状態 |
これだけでは分かりにくいですが、
見ている人にとっては、
- 近視 … 近くは見やすく、遠くがぼやけてみえる。
- 遠視 … 遠くは見やすく、近くがぼやけて見える。
- 乱視 … 1つの物が、ぼやけて2つに見える。
という症状があります。
遠視、乱視は遠くを見るときも近くを見るときも調節を行うので、
目が疲れやすいなどの症状も伴います。
視覚的には下図のようになります。

左から来る光が、眼球の後部(網膜)でうまく結ばれているのが正視眼、
眼球の後部(網膜)より前で結ばれているのが近視眼、
眼球の後部(網膜)より後方で結ばれているのが遠視眼です。
図では、近視眼の前後径(眼軸長という)をやや長く、
遠視眼の前後径をやや短くしていますが、
これは、「近視は眼軸長が長いために起こる」とされているからです。
また、遠視は眼軸長が短いために起こるとされています。
しかし、個人差がありますので、
眼軸長が何mmであれば「長い」とか
眼軸長が何mmであれば「短い」とかいうものではありません。
あくまで、近視、遠視の定義は表のとおりになっております。
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