放射性廃棄物

03/12/21

「放射性廃棄物」とは放射能を持った廃棄物のことです。
放射能とは放射線を出す性質のことを言います。
放射線とは人体にとって有害な電磁波です。

難しい事はさておき、「放射性廃棄物」とは、
人体にとって有害な廃棄物だと思ってください。
ここで問題なのは、
どの程度有害なのか
ということです。

人体にとって有害な物質といえば、
環境ホルモン、ダイオキシン、…
いろいろと思い浮かぶでしょうが、
放射性廃棄物はそういった物質とは違うものです。

何が違うのか?
もっとも大きな違いは、環境ホルモンなどが
人体に取り込まれたときに毒性を発揮するのに対して、
放射性廃棄物はそばに置いておくだけでも毒なのです。
それは、放射線が出ているからです。
すなわち、この放射線が有毒なのです。

放射性廃棄物は密封容器に入れても、
放射線が容器を透過してきます。
もちろん放射性廃棄物が漏れ出ることも許されません。
そこで、放射性廃棄物の処分方法として、
地中深くに埋設するという方法をとっています。
詳しい話は原子力発電環境整備機構のHPに載っています。

問題は埋設後なのです。

放射性廃棄物には、放射能が強い「高レベル放射性廃棄物」と
比較的、放射能が弱い「低レベル放射性廃棄物」があります。
低レベル放射性廃棄物については、
青森県六ヶ所村に処分場があります。
放射能が漏れ出して生活環境に到達しても
無視できるレベルに減するまで約300年!
ずっと管理し続けるのです。
高レベル放射性廃棄物においては、
何万年、何十万年と管理し続けなければならないかもしれません。

現在、高レベル放射性廃棄物の処分場の候補地探しが行われています。
もしかすると、あなたの住んでるところにできるかもしれません。

使ってしまったエネルギーはもとには戻せません。
すでに出来てしまった廃棄物は、私たちの世代で処分方法を決め、
子孫に管理を任せるという、負の遺産なのです。
これ以上、負の遺産を増やさないために、
一人一人が考えていくしかないのです。





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