フードマイレージ。
こんな言葉を皆さんはご存知ですか?
食料の輸送量に運搬距離を掛けた値のことで、
食品が消費者に届くまでにどれだけの輸送エネルギーを使ったかを示す値です。
たとえば北海道で作られた米10kgを
東京のスーパーで購入して食べている場合、
フードマイレージは、
10 [kg] × 1600 [km] = 16000 [kg・km]
と表されます。
この北海道産の米10kgの代わりに
東京郊外で作られた米10kgを
東京のスーパーで購入して食べる場合、
フードマイレージは、
10 [kg] × 40 [km] = 400 [kg・km]
で、40分の1になることが分かります。
エネルギーの項目でも話しましたが、
移動距離が増えれば、それだけ消費するエネルギーも増えます。
逆に言えば、移動距離を抑えれば、
それだけ消費するエネルギーを抑えることが出来るのです。
国産のものより外国産の食物のほうが
フードマイレージは大きくなります。
値段だけで選ぶのではなく、
フードマイレージが小さい食品を選ぶことが
省エネ生活につながるのです。
ただし、フードマイレージは精密な値ではなく
あくまで概算値であることに注意してください。
運搬時に何で運ぶか、どういうルートで運ぶかで
エネルギーの消費量は違ってきますから。
でも、上の例のように大きな違いがあれば、
どちらがエネルギー消費が多いか分かりますよね。
毎日の買い物でも、省エネができるわけです。
言うまでも無く、無駄買い、食べ残しは、
エネルギーの無駄遣いになりますから。
気をつけましょう。