電球形蛍光ランプ

07/10/8

最近では省エネ製品として
すっかりおなじみになった電球形蛍光ランプ。
このランプ、実は経済性も兼ね備えてるんです。
ここでは、その経済性を実証してみましょう。

シリカ電球(普通の電球)と電球形蛍光ランプの大きな違いは、
消費電力、寿命、単価(1個当りの値段)です。
下の表を見て下さい。

消費電力 [W]寿命 [h]単価 [円]
シリカ電球361000207
電球形蛍光ランプ88000820

この表の値は2007年10月8日現在の値です。
単価は家電量販店での店頭価格で、店によって違いますが
この値を用いて計算していきましょう。

寿命は電球を取り替える回数に関係します。
つまり、電球形蛍光ランプ1個を使い切る間に
シリカ電球を8個を買わなければならないわけです。
電球を購入するために必要な費用は、
シリカ電球 207 [円] × 8 [個] = 1656 [円]
電球形蛍光ランプ 820 [円] × 1 [個] = 820 [円]
となります。
この時点で経済性が証明された訳ですが、
さらに続けます。

消費電力は電球を点灯中に消費する電力です。
上記寿命である8000時間点灯した時の消費電力は
シリカ電球 36 [W] × 8000[h] = 288000 [Wh](288kWh
電球形蛍光ランプ 8 [W] × 8000[h] = 64000 [Wh](64kWh
また、電気料金は中部電力(従量電灯B)によると、
最初の120kWhまで1kWhにつき16.01円、
120kWhをこえ300kWhまで1kWhにつき20.08円なので
寿命である8000時間点灯した時の電気代は
最初の120kWhまでなら
シリカ電球 288 [kW] × 16.01 [円/kW] = 4610.88 [円]
電球形蛍光ランプ 64 [kW] × 16.01 [円/kW] = 1024.64 [円]
120kWhをこえ300kWhまでなら
シリカ電球 288 [kW] × 20.08 [円/kW] = 5783.04 [円]
電球形蛍光ランプ 64 [kW] × 20.08 [円/kW] = 1285.12 [円]

よって、それぞれの費用の合計は
最初の120kWhまでなら
シリカ電球 1656 [円] + 4610 [円] = 6266 [円]
電球形蛍光ランプ 820 [円] + 1024 [円] = 1844 [円]
120kWhをこえ300kWhまでなら
シリカ電球 1656 [円] + 5783 [円] = 7439 [円]
電球形蛍光ランプ 820 [円] + 1285 [円] = 2105 [円]
となります。

以上より、電球形蛍光ランプの方が経済的なのです。
また、廃棄時の環境負荷も考える必要はありますが、
消費電力の少ないほうが環境負荷は少ないですね。





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