各国の二酸化炭素排出量

06/2/12

ここでは環境省の環境統計集からひろったデータを基に議論していきます。

世界の二酸化炭素排出量は莫大です。
それを削減しろといわれても、何をしてよいのやら…。
また、すべての国々が二酸化炭素排出量を削減できるとは限りません。
「生きるため」には仕方ない、というものもありますから。

それでは、「生きるため」以上に二酸化炭素を排出している国は?
を、考えてみましょう。

(注:ここからのグラフは1999年の統計データから作成しております)


このグラフは、主要国におけるエネルギー使用による二酸化炭素排出量を表したものです。
二酸化炭素排出量の大部分はエネルギー使用によるものなので、
このグラフの値が、ほぼ主要国における二酸化炭素排出量だと思ってください。
グラフから明らかなように、
アメリカが突出しており、中国も大量に排出していることが分かります。

しかし、これだけでは「生きるため」以上に使っているかは分かりません。
次のグラフを見てください。



これは、世界の推計人口を表したグラフです。
先ほどのグラフと各国の並びを同じにしてあります。
これらのデータをもとに、一人当たりの二酸化炭素排出量を計算すると、
次のようになります。



何も言わなくても分かりますよね。
明らかにアメリカ、オーストラリア、カナダが
「生きるため」以上に二酸化炭素を排出している国だということが。
そして注意しておきたいのが、
日本は少ないというわけではなく、
アメリカなどに比べると少ない、ということです。

”その他”は、大部分の人がこの程度の二酸化炭素排出量で生きていますよ、
という事を示すために作った項目です。
とても曖昧な物なので、あくまで参考ですが、
日本の4分の1程度、すなわち日本も
「生きるため」以上に二酸化炭素を排出している国である可能性が高いわけです。

       



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