岩木山バックカントリースキー2019

51日 寝屋川市駅20:00-北陸道:新潟から日本海側を秋田-
52日 弘前IC9:00-弘前城-嶽温泉・西澤旅館15:00
53日 西澤旅館9:00-百沢スキー場に車をデポ930-タクシー-嶽 10:10-バス―7合目 1110-リフト-鳥海山1140-百沢スキー場14:04-嶽
54日 西澤旅館8:40-弥生に車をデポ9:20ータクシー-嶽10:10-バスー7合目11:10-リフト-11:10-岩木山山頂11:55-尾根分岐600m 13:55-弥生14:35-嶽
55日 嶽7:00-八甲田山ロープウエイ9:0010:00-田茂岳-大岳ヒュッテ11:10-大岳山頂11:47-茶屋バス停13:30-バスーロープウェイ駅―嶽
56日 嶽 6:00-大阪19:00

ゴールデンウィーク後半、4年ぶりに岩木山をめざす、このはな山の会のメンバー4人、他会1人の男ばかりのツアーになった。運転手は5人いたので、楽勝だった。予定通り午前9時過ぎに弘前ICを降りたが、天候が良くない、道の駅で、朝から海鮮丼を楽しみ、青森の美味しいものをお買い物、弘前城の花見に行った。花筏には少し遅かったが、八重桜はきれいに咲いていた。すごい人混みだったが、一度は行ってみてもいい。
 スーパーで食材をそろえ、嶽温泉に向かう、途中、日本一長い桜並木でインスタ映えするスポットをみつけた。桜と岩木山の雪のコラボが美しい。嶽温泉、西澤旅館に到着した。百沢温泉の湯治棟が使えなくなり、何とか探しあてたのが、西澤旅館だった。角部屋、2間続きで広い、建物は古いが、温泉もあり、自炊で泊めてくれる宿で、おかみさんも気さくで、いろいろと気を使っていただきありがたい宿だった。この日は、道の駅で仕入れた山菜、クリカニ、とうふと大阪の自分の畑でとれた野菜で美味しく、楽しい夕飯になった。

 2日目、まずは、百沢コースをめざす。タクシーを予約し、百沢スキー場で落ち合い、車をデポ、タクシーで嶽温泉に戻り、10時のバスで、7合目に登る。夏山リフトも動いている。ハイクアップなしで、鳥海山のピークに立てる。4年前の記憶があったが、山頂側から偵察し、やぶの薄いところを確認する。そして、鳥海山のピークの手前を左の藪から雪面をめざした。今回は、さほどのやぶこきもなく、雪面のトップに立てた。結構、急なバーンの上で、ここを滑ると傾斜面だったので、横滑りで正面の方にまわっていきながら、滑り出した。すると眼下に大バーンが広がった。まっすぐに滑りだしたが、途中に亀裂があり、それを避けると、傾斜も緩くなり、撮影会をするなど大バーンを満喫した。これが春の岩木山のだいご味だった。気持ちよく滑り、休憩もしながら、ルートは夏道のある上からだと右の尾根を選んだ。今年亡くなった川田さんが、4年前、先頭で尾根と尾根間の枝尾根に入り、ハイクアップで、ルート修正したが、今回も、自分が先頭で、尾根の谷よりを滑っていったら同じところにはまり込んだ。後ろから「間違っているよ」と言われ、ルートを右の尾根に戻るルートをとると4年前にみた地形と同じだった。尾根に無事、戻れたものの雪が少なく、すぐにスキー板を脱ぐことになった。
 そこからは夏道沿いにスキーを担いでの下山になった。途中、カタクリの花があっちこっちで咲いていた。スキー場に出て、ふきのとうを少し取って車に戻り、途中で温泉に入り、自炊で、宴会をした

 3日目は、今回の目的であった岩木山頂を超えて弥生コースへのドロップだった。予約したタクシーに弥生で落ち合い、宿まで送ってもらい、バスで7合目にむかった。この日も夏山リフトに乗り、そこからはアプローチシューズを履き、スキー靴をスキーにセットして、ザックの左右につけて、山頂にむかった。他のメンバーはスキー靴で登って苦労したようだ。岩木山山頂でゆっくりしてから、弥生にむかって、山頂からドロップをした。避難小屋の裏手から出だしは先が見えない急なバーンを滑り降りた。それほど硬くもなく、気持ちよく滑れた。一度、傾斜がなくなり、小ピークの間のくぼ地を抜けることになるが、ここは前回同様に雪付きが悪く、スキーを脱いで、歩きになったが、100ḿもなく、広いバーンの上に出られた。気持ちのいいバーンを快適に滑り、一度、傾斜がなくなり、そこの先には大きな谷の大バーンがあった。ここを思い思いに、自由に滑走した。ここが弥生コースの一番の魅力だ。大きく広がった谷は、滑るに従い、狭まり、やがて沢になる。前回は、雪で埋まった沢を滑ったが、今年の雪の量では途中で切れそうなので、今回は右の尾根に滑りこみ、登山道のある尾根上を滑れるところまで滑り、あとは歩いて下山することにした。
 尾根上は、最初は樹林も薄く楽しく滑れたが、だんだんと濃くなり、苦労しながら滑った、それでも尾根からレジャー施設へ下る分岐点まで滑れたので、上出来と思う。そこからは新緑のなかの登山道を40分、スキーを担いで歩いた。春スキーの楽しさと苦労も味わう充実のツアーになった。デポした車に戻り、百沢温泉によって、嶽の旅館に戻った。

4日目は、想定外の好天続きで、予定外であったが八甲田山まで足をのばした。2時間もかからずに、ロープウェー駅につき、一番の便で、頂上駅に上がることができた。天気も上々で箒場コースをめざす、田茂萢岳の山頂までシールで登り、まずはワンバーンを滑る、そこから樹林帯をトラバースし、大岳ヒュッテコルまで登っていく、GWでたくさんのパーティーが入っていた。踏み固められたトレースは登りづらい、予定より早くヒュッテまで来たので、大岳山頂をめざすことになった。開けたバーンを登っていくのだが、結構、傾斜があり、滑って歩きにくい、バーンのどん詰まりまでスキーで登り、ハイマツのブッシュに出たところで、スキーをデポして、歩きで頂上をめざす。5分も登らずに頂上に着いた。スキーで大岳の頂上まで来たのははじめてで、これまた春スキーのだいごみを感じた。
 滑走は、最初、登ってきた開けたバーンを中段まですべり、途中からトラバースして箒場方面の斜面に出た。広い大バーンであった。下の方の様子がわからない。ノーガイドはライン取りが難しい。様子をみながら滑り出してみると、途中で大きく傾斜が変わる、崖のようなところにでたので、右にラインを修正し、広い尾根の上に出た。そこからも傾斜の緩い尾根上か、沢筋か迷うところである、前回も、美味しいバーンを何度も逃した悔しい記憶がある。今回は、想定していなかったので、ラインはあまり研究していなかったが、道標をめじるにして、コースを外さないように先頭で滑ったが、なんと後ろがついてこない、もっと美味しいラインをめざして滑ったようで、5人パーティーが分裂してしまった。幸い、無線機を使い互いの位置を確認しながら下降し、途中で合流出来たが、パーティー内の意思の疎通が悪かったことは大きな反省点になった。

 これまで、ゴールデンウィークの東北の春スキーは、天候不順で泣かされてきたが、今回は、1日目こそ悪天だったが、その後、3日連続の好天に恵まれ、思う存分に春スキーを楽しめたツアーとなった