比良・ヘク谷シャワークライミング2016612日)

 このはな山の会で、沢登り&キャンプの企画をした。12名の参加者があり、土曜日の夜は、スペイン風シーフードバーベキュー・焼き鳥で宴会をした。日曜日、当初はヘク谷で企画していたが、2日前の天気予報では午後から雨となっていた、さらに、土曜日の夜も雨と、これではシャワークライミングが入るヘク谷はリスクが高いので、明王谷か、白滝谷に変更の予定だった。しかし、土曜日は、宴会中も雨はなく、天気予報も午後6時から雨に変わっていたので、みんなの意見で「やっぱりヘク谷にしよう」ということになった。

 大津市坊村キャンプ場を午前8時過ぎに出発し、坂下に車を置き、午前840分に準備を整え、入渓する。入口が少しわかりづらい、GPSで確認して入渓する。最初は、平凡な沢が続くが、しばらく進むと滝が出てくる。直登をめざすが、難しそうな滝はパスしてすすむ、最初の核心とも言える12mの滝は、取りつくのに、もろに水流を浴びる、天気が曇りで、あまり温度が高くなく、冷たさにびびる、我慢して一段あがる、滝口の乗り越しが悪い、なんとか支点がとりたい、流木がひかっていたので、それにシュリンゲをまき、一応支点にしてみたが、テンションをかけたら抜けるかもしれないと思ったが気休めにとった、滝口に手を突っ込むとガバがあった、足場は流水の中だが、いい足場は高い、思い切ってヒールフックで一気に乗りこんで突破した。スリップの恐怖があったものの楽しいシャワークライミングだった。あとのメンバーは、ロープを固定して順番に登ってきた。やはり滝口のム−ブが難しいのか、手こずるメンバーもいて、みんなずぶ濡れで上がってきた。

 次の核心は、2条で15mの滝である、こちらはそれほど水浴びなかったが、高度感があり、リードは慎重になる。濡れるのを嫌がったメンバーはわきからさっさと上がって、上から見物していたが、上部は慎重にすすんだ、ここも固定ロープを張った。一番の落差のある滝前で記念写真を撮った。ここは左岸を高巻く、谷に戻るのに、慎重に懸垂をした。12人は時間がかかる。あとも結構、小滝が続く、メンバーも疲れてが出てきたので、巻くことも多かった。最後の2股の手前か、涸れ滝を登るのを避けて、右岸をまくが、泥壁が予想以上に悪く、お助けロープを張った。ここで高く巻き過ぎ、沢に下るのがもたいなく感じ、トラバースですすんだ。藪こきをさけて尾根上をからんですすむが、なかなか小次郎池にでない、高度計ではすでに到達しているので、GPSで確認するとルートを誤っていることに気がついた。蓬莱山の山頂に突き上げる沢に入っていた。メンバーに一旦下って、「登り返そう」と提案するが、「下って登るならこのまま行こう」という意見だった。結局、山頂をめざして進むが、スキー場なのか、ひらけた斜面に出たので、そこからトラバースをかける、最初は踏み跡があったが、だんだん薄くなるが、なんとか午後250分、ハイキング道にでることができた。装備を解き、小次郎池経由で坂下道を下る。1時間は余計にみんなを歩かせてしまい、リーダーとしては申し訳ない気持ちだった。下山は2時間近くかかり、午後5時前に車に戻った。実に8時間行動となった。なかなかハードな沢登りとなったが、充実感もあった。しかし、ハイキング道に出たあたりから雨となり、車の中や家で雨具を洗っていると何匹もヒルが出てきたことには閉口した。


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