沢上谷・荒城川遡行2014628日・29日)

 梅雨の最中ではあるが、このはな山の会として「沢上谷・荒城川遡行」を企画した。昨年、念願かなってはじめて遡行することができた。その感動と評判で、2年連続の企画となった。金曜日の午後10時に東寝屋川駅に集合し、車を飛ばす、午前2時過ぎに高山西ICをでた「ななもり清見の道の駅」に到着、1時間ほど宴会をしてから仮眠する。朝、道の駅で野菜を仕入れ、荒城川へ移動、ダムの上を通り、林道への入り口に車を止め、入渓した。

 今回、荒城川は、中流域というべきか、広い明るい川幅を楽しむことを目的にした。しかし、梅雨空の下で日差しが期待できない中、雨も降ってくる中では昨年ほどの感動的光景にはならなかった。それでもKリーダーが、わざわざザイルを出してのシャワークラミングをセットしてもらったので、これだけでも登った感を感じることができた。雨も降ってきたので、予定通り、林道ゲートで遡行を終了し、林道に上がり、引き返した。3時間にも足らないい遡行で物足らなさもあったが、初心者にはいいコースだ。次回は、もう少し上流をめざしてみたい。

 恵比寿温泉は1時からだったので、先に岩舟公園キャンプ場に行き、テントを設営、雨対策でバーベキュー用にタ―プを設営、その後、恵比寿温泉、コンビニに買い出し、4時くらいから早い夕食となった。焼き鳥、砂ヅリ、手羽先からニンニク、オレガノなど香草とオーリブオイルで漬け込んだ連子鯛、ホタテ、エビなどのスペイン風シーフードバーべュ―を堪能し、締めはソース焼きそばを食べ、楽しい宴会となった。夜半は予想どおりの強い雨となったが、キャンプ場の主人の配慮で小屋を使わせていただき、濡れずに安眠、しかし、雨は朝になっても、ふったり、やんだりだった。

 何度か沢上谷は中止にしようと考えながら、時間ギリギリまで待った。天気は回復基調で、諦めがつかなかった。9時過ぎに行くことを決断し、移動開始、終了点に車をデポしにいくと、なんと人の声、まさしく沢を上がって、終了点に上がってくるパーティーがあった。昨夜の豪雨を苦にせず、朝から入渓していたとは・・・、「増水はしていない」との情報を得て、自信を持って、入渓できたことはよかった。

 入渓点には、車があふれていた、この谷の人気はすごい。いきなり滑を遡上する20分も歩いていないに、第1のビューポイントの分岐に出る。ちょうど先行パーティーが下りてきた。ここは、ザイルをセットして、シャワークライミングを楽しんでもらう。ただ9人は多すぎるので、Kリーダーと自分はパスとなった。五郎滝は、水流が昨年と少し変わり、ビーズのような白い泡の玉の列は半分しかでていなかった。本流への下りでは懸垂下降の練習をした。これがあとで役立った。

本流に戻り、半時間ほど登ると第2のビューポイントへの分岐に出る。今度は少し急な支流を詰めていく、2度目でなので、その光景にまた出会えると思うと胸が高鳴ってくる、樹林の間から大きな岩壁が見えた、岩洞滝だ、不思議な空間だ、被った大岩壁、その淵は緑の樹林、その真ん中を天から落ちる水のカーテン、滝裏からの光景はほんとうに素晴らし、何度でも訪れたい。

再度、本流に戻る、ナメ滝が出てくる。広葉樹の中を遡行していく、第3のビューポイントは、30m以上はある箕谷大滝だ。そのスケールにみとれる。左岸に明瞭な巻道があるが、なかなかの急登だった。KOさんは足がつってしまう、ツムラの漢方を飲む。大きく右に回りこむと、左上する登山道をたどる。滝口への下降は、安全のために50mザイル2本をつなぎ、固定ロープをセットし、シングルで、懸垂下降3回で全員、安全に滝口に降りることができた。

最後のナメ滝の残置ロープは新しくなり、長くなっていたので助かった。そこからは、緩やかなナメが延々と続き、車のデポ地点まで続いた、遡行終了点から20歩で車に着いた。午前11時に入渓し、午後4時前に終了した。ドア・ツウ・ドアの沢登りで、しかも素晴らしいビューポイントがある沢上谷は、また、新しい仲間と再度、訪れることになると思う.









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