荒城川・沢上谷遡行201381213日)

8月12日 寝屋川市駅6時−高山西IC合流−ダム湖道路から林道の入り口に駐車入渓11時−遡行引き返し14時−途中から林道下山1530分−恵比寿湯−岩舟公園キャンプ場

813日 岩舟公園キャンプ場−沢上谷上部に車デポ−入渓923分−遡行終了14時−恵比寿湯−帰阪

 このはな山の会のメンバー6人で、あこがれの沢上(ソウレ)谷の遡行を計画した。数年前に計画し、現地まで来たもの豪雨のために断念、今回のリベンジとなった。「せっかくだから、もう一本」との声に押され、荒城川も追加した計画となった。

 早朝発組と前夜発組の2台で出発、高山西IC降りたながもり道の駅で合流、朝市で、あまりにおいしそうなので、ほうば味噌とシメジ、とうもろこし、トマトなどを購入、荒城川に向かう、ダム建設で林道や沢の状態が不安だったが、大きなダムの上の道路を通り、湖岸の左岸にきれいにつけられた道をすすむと、分岐に出た、ここを川沿いに進むと木地屋渓谷の入り口だった。すぐに未舗装の林道となった。川をみると「ナメや滝がみえる、十分に遡行を楽しめそうだ」と判断し、車を舗装道路の末端に駐車し、入渓した。川幅が広く、広葉樹林の明るい沢だった。関西とのスケールが違い、明るさ、さわやかさに感動した。赤茶けたすこし凹凸のあるナメが川幅いっぱい広がる、ときどき3から5メートルの大きなナメ滝をあらわれるが、いずれも簡単に登ることができる。
 大きな釜のナメ滝ではウォータースライダー、滝の直登に全身ずぶ濡れになりながら、楽しく挑戦、もはや水遊びにしにきたかのようだった。そんな楽しい遡行を短めの3ピッチ進む、そこには水着を着て遊ぶ若者の姿があった。この木地屋渓谷の欠点は、すぐ横に林道や植林帯がみられ、少し残念、しかも車まで通る。そこが林道ゲートだった。中流域を遡行したことがここでわかった。多くの記録は、ここから入渓するか、さらに林道を1時間ほど歩き、柳谷を遡行しているようだった。そこから1時間遡行をしてみるが、川幅が狭まり、ナメも少なくなり平凡な遡行になってしまった。地図で確認すると柳谷の二股まで、かなりあることがわかったので遡行を打ち切り、沢を引き返すことにした。小1時間下り、林道ゲートのところから林道に上がり、一気に下山した。上部には達することができなかったが木地屋渓谷は堪能でき、満足した。

 荒城温泉恵比寿湯は、そこから10分と走らずに着いた。温泉まで最短記録である。しかも、小さいながら素朴で、かつ、湯が濃厚なのである。有馬温泉の金泉をさらに濃くしたような茶色の湯、露天風呂、源泉100%の冷泉まであり、これまた堪能した。そこから30分とかからずに、岩舟公園キャンプ場へ、お盆だというのに、1人の釣り人がいるだけで、静かないいキャンプサイトだった。そこで焼き鳥、スペイン風シーフードバーベキュー、ほうば味噌焼きなどをまたまた堪能した。(しかし、蚊のような小さな虫に刺され、足が大変なことになった。素足は厳禁)

 翌朝もソーメン、「やみつききゅうり」などを食べ、ゆっくりと出発、1時間かからずに、沢上谷の遡行終了点の林道を確認、一度、入渓点まで2台で下り、1台を上部にデポしに往復、アプローチなし、下山なしの楽チンな沢登りである。
 車道からすぐに入渓する。昨日とは違う雰囲気の沢である。小さいながらあまり暗さを感じさせない。最初のビューポイントの五郎七郎滝に向かう支流が左側から12mとして現れる、「これは登りたい、しかし、支点がない、高い、怖い」、そこで自分がロープを引きずり、左の巻き道から上がり、滝口の立ち木を支点に、そこからローアーダウンし、滝下、今度はトップロープでシャワークライミングを楽しんだ、ロープを固定し、他のメンバーもシャワークライミングを楽しむ、そこからしばらく登ると、第1のビューポイントである五郎七郎滝であった。白いビーズが連なって流れてくるような幻想的な滝だった。
 本流に戻り、1ピッチ遡行、今度も左側の支流を登る、途中流れが2つに分流し、また、ひとつになる、そこは第2のビューポイントの岩洞滝である。大きな岩壁に囲まれた不思議な空間である。カーテンとように落ちる水、上部が前傾している岩壁、まわりの緑、空の青、なんとも素晴らしい空間である。しかも、滝の裏側にまわると、水のカーテン越しにみる光景、天から降り注ぐ光のカーテン、その素晴らしさは行ってみないとわからい世界としか言えない。
 また、本流に戻り、1ピッチ、そこはまたまたスケールのでかい滝に阻まれる、第3のビューポイント、蓑谷大滝、50mは越える、それでも水流が少ないために落ち口では水浴びもできる。ここで昼食をとる。左岸に明瞭な巻き道があるが、結構、急登である。落ち口にトラバースで出れそうな道をみつけが入るが、すぐに、行き止まり、みんな入り、みんな出てくるから踏み後が明瞭になっていくのだろう。頭上を覆う岩壁を最初は右にトラバースしてまいていくと、今度は岩壁の直下を左上する道が現れる。幅1mくらいに整備されたものだ、道沿いにいくと落ち口のかなり上をまく、そして、落ち口に戻る下降点にはザイルが固定されていた。かなり急なので、経験の浅いメンバーだけ確保して下降した。2ピッチちょっとで落ち口に戻れた。そこからはナメが続く、やがて、2股に出ると第4のビューポイントか、15mほどのナメ滝が、右側に残置ロープがあるものの少し短い、それをとるまでに滑りそうになる、上部もロープを頼りに登るが一瞬滑ってヒヤッと、ここもザイルが出ていたので、2人だけ確保した。そこから上流も延々とナメが続く、水流も少ない、沢幅も狭くなってもナメが続く、ここも第5のビューポイントか、なんとそのまま林道が横切る終了点についてしまった。まだ、ナメが続いていたので、冗談で、「この先行ってみる?」と言ったものの、そこから林道に上がり、10分もあるいたか、国道そばの車のデポポイントに着いた。なんとも楽で、その上、最高のビューポイントが続く沢登りだった。30分も走らずに、昨日の恵比寿の湯に着き、温泉を楽しんだ。










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