前鬼川遡行201173日)

 このはな山の会の沢登り、赤木沢トレーニングの第3弾として前鬼川に行く、男3名、女2名の5名、上北山道の駅で集合し、そこで宴会、仮眠して、午前6時過ぎに出発、林道はゆっくりと走り、7時過ぎから入渓する。天気予報は、曇り降水確率は、午前40%、午後50%、きわどい予報だったが、朝霧が切れると晴天になっていた。しかし、今年の梅雨の雨の多さのためか、水量は多く感じる、水量を意識しながらのルートどりが求められる、それと苔が発達しているのか滑る、一度、足を滑らせると「ビビル」のが人間、以前とは違う前鬼川の遡行となった。

 それでも淵は、青く美しい、緑も透き通るように美しい、前鬼川は一年に1回くらいは来たい沢だ、時間はたっぷりあるので、景色のいいところで休みながら進む、最初の大滝の釜は鮮やかな青と真っ白いしぶきのコントラスが美しい、あまりの美しさに50台後半にもなるK女史が釜で泳ぎはじめる。水温はかなり冷たい、誰も続かない、それでも沢を渡り、大滝の直爆をみようと空身で対岸に渡る、後続の大学生3人組も一緒になった。そこで、ハタチの子が、泳いでザックのある側にひとり渡った、するとあとの2人も泳いで渡る。そうなるとオール50歳アップとなった我がパーティーも負けてはいられない。泳いで戻る、結局5人とも、この釜で泳いぐことになってしまった。水は冷たかった。

 次の休憩では、コーヒーを沸かし、甲羅干しとなった。そこからは美しいナメを楽しみながらすすむ、巨岩に阻まれて、右岸の側壁をトラバースする、安全ために固定ロープを張った、次も右岸の残置トラロープ沿いにトラバース、水垢離までの遡行ではクライマックスの狭い廊下を左岸をまきながら進むと、いたるところから水が湧き出している素晴らしい光景となる、前回、来たときよりも水量が多く、美しさが増しているように感じたが、トラバースには慎重にもなった。

 水垢離に10時半前に着いた、予定通りここまで遡行は終了とし、目の前のプールで、自分は泳いだ。そのために水泳パンツもはいていたし、ゴーグルも持参してきた。冷たさは泳いでいるうちに慣れ、体もさっぱりとした。しかし、大学生の3人組み以外は、泳いではくれなかった。ワインで乾杯し、ゆっくりとランチを楽しみ、沢登りは終了とした。

 下山は、行者道から前鬼小屋をめざす、ミズナラの巨木などのある緑の濃いきれいな森の中を抜けていく、楽しい山行ではあったが前回も蛭に襲われことを思い出し、小屋前の広場で、チェックするとなんと4匹もくつやくつしたに蛭がついていた、みんなあわててチェックする、ほとんどのメンバーに3,4匹はついていた、幸いにも、今回は発見が早く、はっか油のスプレーで撃退したためか、出血する被害者はいなかった。蛭に直接、はっか油をかけると縮こまって動かなくなることがわかった。しかし、事前に服にも吹いていたが、効果のほどはわかない(効果があったからその程度だったのか?)

林道を車まで戻ると雨粒が落ちてきた。天気予報どおり、午後から下りになってきた。雨にも降られず、下山し、上北山温泉につかり、帰阪した。


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