藤内壁一の壁クライミング2011625日)

 このはな山の会メンバー5人と労山の仲間1人の6人で、御在所岳の藤内壁にクライミングに行った。森之宮午後10時集合、車で新名神で行くと2時間半くらいで登山口に、そこから午前2時まで宴会し、午前5時には起床し、入山した。

 大雨による大崩壊後、はじめであった。登山道は整備されていたものの以前とは山の様子がまったく変わってしまっていた。それでも、登山道から藤内壁へのアプローチ付近は前と変わっていない。

スケールのあるいい岩場である。今回は、一の壁を中心に登る予定で、3人組み2パーティに分かれ、アルパインスタイルで登った。

 自分は、昨年大阪労山中級登山学校を終了したIさん(男)、Tさん(女)と組み、まず、一番取り付きやすい「2ルート・W」をリードする。初見だったが、まずまずのアップ、40mくらいあり、登り応えはある。ロアーダウンできず、2人にセカンド、サードで登ってもらい、歩いて下ることを繰り返す。2本目は「3ルート・W+」あまりかわらないが1ヵ所バランスがいる快適なアルパインルート、「左ルート・X」は小ハングがあるもののカバで問題なし、ただルートがトラバースもあり、屈曲しているのでルート取り、クリップに頭は使った。「右ルート・X」も快適なルートだった。

調子も上々なので、同じ壁にあるフリールート「コンテスト・5.10a」のオンサイトにトライすることにする。すっきりしたフェース、中段に小ハングがある、そこからかなりランアウトしているようにみえる。慎重に前半はすすむ、最初は簡単なフェースクライミングではじまるが、だんだんとホールド・スタンスとも細かくなっていく、それでもときどきしっかりしたホールドもあり、休みながら順調にすすむ、核心のハング下の垂壁はなんとか乗り越え、いよいよ小ハング、意外に出口のホールドが悪く、強引には上げられない、なんとか足で上がろうと探しているうちに疲れてきて、やっとスタンスをみつけたが、そこに足が乗せられずにテンション、あえなくオンサイトは消えた、ハング上には右よりに古いハーケン2本あり、それを使うとランアウトは避けられるが、地元のクライマーは「右に逃げ過ぎたらだめ」とも言っていた。とは言っても怖いので、クリップし、次に進んだ、最後の支点も遠い、そして、難しいフェースクライミング、ランアウトしている怖さに耐えながらぺツルが目の前に来た、やってはいけい行為だったがぺツルをつかんで、クリップしてしまった。大きく落ちるのが怖かったので・・・・、行けると思っていたオンサイトトライが結果的にはボロボロで、宿題となった。はじめての壁の難しさを感じた。K会長も、となりのとなりの「テンクォーター・5.10a」のランアウトに耐えられずにオンサイトを逃した、2人とも次回のリベンジを誓い、天気も下だりやし、燃え尽きた感もあり、「帰っか?」と早い下山となった。

その分、湯の山温泉でゆっくりとお風呂を楽しみ、仮眠したので快適に帰阪できた。


             ダイレクトルートを登るK会長


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