山スキーツアー天狗原・西ひよどり201134日)

 岩岳スキースクールのバックカントリーツアーに参加した。今回も水越健太コーチの案内で、参加者は自分以外に若い女性2人の4人での行動となった。天気予報は雪から晴れであった。しかし、昨夜から雪が降りづいており、岩岳では青空もみえたが、栂池に移動すると雪が降っていた。このあたりは、日本海側の気候と内陸の境目となるのか?週のはじめは暖かったが、その後、雪がよく降っているようだ、林道に入り、簡易な雪面テストをすれば60センチほどの新雪の下に、明確な氷板があった。不安定な感じ、その上、雪も深いので、当初、予定していた山の神から白馬乗鞍国際に抜けるコースから天狗原に変更して進むことになった。1月のツアーと同じ展開になりつつあった。今回も雪が降っている。視界は少しましだがよくない。天狗原への急な登りに取り付くあたりにくると風も冷たく厳しいツアーになってきた。それでも、今回は天狗原の中心部分まで進むことができた。しかし、視界もなく、風もあったので目の前にあるはずの白馬乗鞍岳すらまったく見えずに、滑走することになった。雪面テストの結果は、やはり不安定で、「急斜面は避けながら滑りましょう」と、ひざしたくらいもぐる深雪で、1月に比べると重たくターンがしずらい、2回も転びながらやっとのことでコーチと女性2名に追いついた。自分のスキー技術では山スキーは無理かなと思うほど自信をなくした。
 少し下ってから、再度、シールをつけ、西
ひよどり峰をめざして濃い樹林帯を登っていった。ひと汗かくころに、稜線に出た。そこは、確かに見覚えがあった場所、30年前に大学山岳部で白馬岳をめざして登ってきた尾根、豪雪でテントがつぶされかけ、2日間閉じ込められたピークだった。そこからひよどり尾根をすすむ、西ひよどりの峰に立った。そこで裏ひよを滑ることになったが、テストの結果は危険な状態だったので、傾斜のゆるいコルの方にもどりながら少し滑っておりた。そこから登り返しは雪が深く、重く、ラッセルが大変だったようだ(ガイドツアーなのでコーチが一人でやってくれた)

 再度、西ひよどりのピークにもどり、今度は栂池スキー場側を滑降する。3月にしてはいい雪とは言え、深く、重たい雪が一度はまるとなかなか脱出できない。コーチに「転ぶな」と言われても「転ぶときは転ぶ」、スキー場に戻ったときには午後3時を大きくまわっていた。6時間におよぶツアーはなかなか体力も消耗したが、やりおえた充実感はあった。

 この日は、食事もゆっくりととれなかったので、岩岳スキー場に帰り、ひと風呂浴びて、居酒屋「くいくい」に飛びこみ、生ビール2杯に、日本酒3杯も飲んでしまった。

 翌日も、水越コーチのバックカントリー教室に参加し、スキーの基礎から教えてもらった。少しはましになったようだが、これで今シーズンは終わりと思うと寂しい。来シーズンは基礎からスキーを練習し、山スキーツアーで滑る楽しさを感じてみたいと思う。