「尾瀬のハイキングと会津駒ケ岳」(2010年7月29日から8月2日)

729京都八条口19:10発―バス−
7月30日沼田423−タクシー−鳩待峠640−至仏山9:40−鳩待峠13:50−竜宮小屋16:10 
7月31日小屋6:30−下田代−燧岳山頂10:48−熊沢田代−尾瀬御池15:50−檜枝岐民宿駒口
81日 民宿−送迎−林道終点6:10−駒ノ池9:50−会津駒ケ岳山頂10:30−民宿14:07
82日 檜枝岐9:10−会津高原駅−東京−大阪駅17:35

 職場のワンゲル部で、尾瀬ハイキング+百名山ツアーを企画した。部員以外にも参加者が広がり12名の大所帯での山行となった。足並みはバラバラだったために尾瀬散策組と至仏登頂組、燧岳登頂組に分かれての行動としたが、自分は初日、2日目ともに登頂組のリーダーになってしまった。

至仏山・2228m(7月30日)
 夜行バス明けで、至仏をめざすが、天気がもうひとつ、鳩待峠に向かうタクシーのフロントガラスには時々霧雨のためにワイパーが動く、微妙な天気だった。結局、登頂組は予定より減り5名となる。それでも登り始めると雨が止み、展望こそあまりないものの登頂には問題はなさそうだった。とても緩やかな登りをゆっくりとすすみ、オオヤマ田代まで出ると眼前の湿原の向こうに小至仏がみえた、最高のロケーションにメンバーは「天気はもうひとつだが来てよかった」と感動する。そこから小至仏にかけては森林限界を超え、本来なら尾瀬が原の雄大な景色が眼下にひろがるはずだったが、ガスの中だった。さらに、聞きしに勝るほど蛇紋岩が滑る。歩きずらい、それでも予定通りの時間で山頂に到着、展望はないがビールとワインで乾杯、下りはじめると夜行バスの疲れのためか足のつるメンバーが出て、少し休憩しながらの下降となった。鳩待峠で小屋に預けていた荷物を入れ、竜宮小屋をめざす、やはり尾瀬は人が多い、花はピークを過ぎて少し寂しい感じ、それでもヒツジ草の白い花をはじめてみた。夜行バス明けで、9時間半の行動はさすがに疲れた。竜宮小屋は、尾瀬ヶ原のオアシスのようなところにある。風呂もあり、料理もなかなかでゆっくりとできたが、夜半には強い雨が降っていた。








燧岳・2356m(7月31日)
 

2
日目、きょうも三条の滝から御池をめざす散策コースと下田代から燧岳山頂を越え、御池をめざす登山コースに分かれる。自分は、2年前に燧岳に登っているのでパスしたかったが、またしてもリーダーで参加することになった。昨日とはちがうメンバーは3人と自分、下田代からの登りは前回も感じたが単調で、足元も悪く、大変だ。展望もない沢筋の道が続く、昨日と変わって、きょうは快晴、暑い、苦しい登りが続いたが山頂直下でようやく尾瀬ヶ原、至仏の展望があり、少し救われた。山頂はすごい込み具合だったが、展望があり、満足。御池をめざして下降していく、道は尾瀬ヶ原側よりは整備されていて歩きやすい、しかも、熊沢田代、広沢田代では、ワタスゲ、キンコウカの素晴しい群生、地糖、浮島、背景にはシラビソの林と最高の景色に大満足、山越えは厳しかったが癒されるコースである。しかし、暑さでバテぎみのメンバーもおり、この日も9時間越えとなった。しかし、冷たいビールとひのきまた村の民宿駒口の温泉とおいしい料理で元気回復!










会津駒ケ岳・2132m(8月1日)

 3日目、きょうは12人そろって会津駒ケ岳をめざす、コースタイムも7時間越えとなるが、林道の終点まで民宿のご家族で車で送ってもらい少し助かった。いきなり階段、急登がつづく、しかし、登高線の密度が濃いわりに道は歩きやすく、ゆっくりペースで登っていく。水場は少し下るものの冷たい清水でリフレッシュ、そこからは傾斜もゆるくなりはじめ、ブナ巨木を楽しみながら、やがてシラビソの林、ダケカンバ、そして、見晴らしの利く草原に飛び出すという素晴しいコースにメンバーもみな元気に!小屋のある駒の池に到着すると残念ながらガスが濃くなり展望はなかったが、コバイケイソウの大群生やハクサンコザクラ、チングルマなどお花畑に歓声をあげながら、頂上に向かった。記念写真をとり、早々に駒の池に戻り、小屋で買ったビールで乾杯、下りも順調で、コースタイムどおりに行動を終えることができた。

 ひのきまた村の駒の湯温泉を楽しみ、駒口の美人のおかみさん、おかあさんの山村の料理に舌鼓をうつ、岩魚のさしみ、熊の肉、鹿刺し、じゃかいもをゆで、乾燥させたものを炒めたもの、こごみのあえもの、さんしょううおのてんぷらなど料理を楽しむことができた。また来たいところだが、翌日、バスで1時間半、鉄道を4回乗り換え、大阪まで7時間以上もかかるほどの遠さはなかなかだ。天候に恵まれ、3日間で百名山3山の充実の山行だった。





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