空木岳から宝剣岳へ縦走20101011日)

1011日 菅の台5:40−新池山小屋8:21−マセナギ9:00−避難小屋11:36−空木岳12:40 13:20−木曾殿山荘(木曾越)14:20

1012日 木曾殿山荘(木曾越)5:40−熊沢岳7:13‐檜尾岳8:20−極楽平11:40−宝剣岳11:20−千畳敷12:50

 駒ヶ根ユースホステルに前泊し、池山尾根から空木岳めざす、林道が途中で崩壊していると聞いたので、車を菅の台の駐車場にとめ、そこから歩いてスタートするとにした。登山道の入り口がわからず、わからないまま別荘地を抜け、林道を登っていった。かなり林道を歩き、やっとのことで登山道とぶつかったここまで1時間30分を費やした。かなりの遠回りになってしまった。池山尾根の紅葉は、まだはやいのか、針葉樹も多く思ったほどの紅葉、特に、黄色の岳樺があまりなく、少しがっかりした。しかし、はしごや岩場もあったり、変化があり、長丁場だったが楽しかった。特に、カールの底に入ると道は少し悪かったが、紅葉は見事で、ナナカマドの赤が鮮やかだった。真っ赤な実もなり、秋真っ盛りの中央アルプスを楽しんだ。カールの底から這い上がるように駒峰ヒュッテを通り、一気に空木岳の山頂に立った。そこから南駒ヶ岳へ続く南部の縦走路が魅力的だった。昨日の残りの焼酎を水で割り、一人乾杯!秋の連休の山頂は賑やかだった10名くらいのグループが万歳している、ひとりのメンバーが100名山達成したのだ。(これで万歳に遭遇したので2回目だった)

 コーヒーを楽しんだあと、木曽殿小屋にむかう、そこからは悪場もあり、かなり急な下りだった。明日の縦走路、ピークの連なりがプレッシャーとなる。たくさんのピーク、特に、木曽越からの最初のピーク東川岳の急な登りが厳しそうにみえた。とりあえず、予定より大幅に早く小屋に着くことできた。小規模だが、コルに立ついい小屋だった。今年の営業最終日で、小屋のご主人からワインのサービスがあった。さらに、おでんの夕飯のあと、テレビをみていると「これアルコール入っているが飲みますか」とまたもやドリングのサービス、「さて、なんでしょう?あたればおこわりもどうぞ」と言われたが、少し甘みのある飲み口のいいアルコールだった、果実で割ったのかと思ったが、正解はスポーツドリングのウィスキー水割りだった。なかなかいける!

宝剣岳へ縦走

午前5時前に朝食、すでにヘッドランで歩きはじめている方もいた。まだ世が明けきっていない、うすぐらい感じだ、朝食後、コーヒーを沸かして飲み、明るくなりきるのを待つ、昨日と同様に、540分に出発する、30名近い小屋泊まり客のうち、ただひとり宝剣岳へと向かう、標高差のためか、池山尾根の登りの長さのためか、通常の選択は逆コースのようだ、風が昨夜から強く、明けても弱まらない、フリースに、雨具を着ていても、体温が奪われる感じだ、すでに冬が近づいている感じだ。東川岳の急登を耐える、朝なので余裕があり、予定通りに通過、そのあとあまり高低差はないがアップダウンが続く、視界はガスに囲まれたり、切れて昨日登った空木岳を振り返ったりという感じで熊沢岳までは思っていた通りだった。そこからは急な下り、しかも、岩場の悪路が続く、細かいアップダウン、遠くに大きなピークも見えてプレッシャーになる。すれ違う人ともいず、捻挫などしたら大変、当分人がとおりそうにない、単独行のリスクを感じながら慎重に進む、思っていたより早く槍尾岳のピークに飛び出した。天気はあまり変わらず、時々視界が戻る、すすできた道を確かめることはできなかったが、濁沢大峰、その後ろには、島田娘、宝剣岳が真近くみれた、ここではじめて単独行の男性とすれ違い、また、単独行の女性に追いつく、極楽平まで人と会ったのはこの2人のみだった。

それにしても三沢岳は主稜線からはずれているもののスケールのある山で魅力を感じる、いつか踏破したい山である。宝剣岳のピークをめざし、鎖場を乗り越えていくが、さずがにここまでの縦走の疲れを感じた。休憩もせずに、コルにある宝剣山荘に行き、観光地のような賑わいの中で缶ビールで縦走に乾杯し、あまりに腹がすいたのでカップめんを食べた。千畳敷カールの紅葉はきれいだったが、あまりの人の多さに下山を急いだ。