山スキー【三田原山】2008.01.05

 3度目の山スキーに挑戦、昨年も正月明けに三田原山をめざしたが、あまりの積雪のなさに少し登っただけで断念した。今回は、正月にドカ雪が降り、スキー場の積雪は1メートル、まあまあのコンデションだったが、天気がいまいち、4日は曇りで中腹にガスがかかり、妙高杉の原ゲレンデで足慣らし、5日も日本海に低気圧が発生し、新潟を通過、予報は昼から雨だった。しかし、朝は快晴、冬型がゆるみ、つかのまの擬似快晴か?この好天が半日もてば、絶好のチャンスと朝8時にリフト、ゴンドラを乗り継ぎ、スキー場トップの1855mには、9時に着いた。久しぶりの好天のためか先行パーティーもあり、仕度をしていると、次々とパーティーがやってくるほど盛況だった。

このはなのHさんと2人パーティーで、三田原山をめざす、シールをつけ、いよいよ林に入っていく、しばらくは緩やかな林を行く、三田原山に取り付くために沢を越えた、ここで先行パーティーのトレースをはずし、オリジナルコースをHさんを先頭に行く、トレースをつけながらの登りが山スキーの醍醐味だと感じた、しかし、尾根上をめざして傾斜も急な中でのラッセルは息が切れる、先頭を交代し、自分でルートをさぐりながら尾根をめざす、尾根には小さい雪庇があったが、木の陰の雪庇のないところで枝尾根を乗り越すと傾斜が緩くなった。1時間くらい登ったところで休憩して写真タイム、そこからは先行パーティーのトレースに乗って、ひたすらトラバース気味に左上していく、さらに1時間登っていくとやっと妙高山の外輪山、標高2347mの三田原山の山頂のそばの稜線に立った。目の前には妙高山がすぐそばに見え、黒姫山など遠くの視界もきいた。依然、好天が続き、寒さもなく、最高のスキーツアーとなった。軽く行動食をとり、滑降の準備に入った。シールをはずし、ワックスを塗り、ブーツも滑降用にロックした。




稜線から疎林帯のパウダーを滑る、傾斜もそれほどきつくはなかったが少し緊張する。斜面が広かったのでなんとか滑ることができた。(写真)すぐに、疎林から林の斜面となり、ツリーランとなる。木をよけながら、底のないパウダーを滑るのは難しい、スピードコントールができず、つい深くまわるとスキーがとられ転倒、手をついてももぐってしまい、なかなか立ち上がれない、これには体力も、気力も消耗した。Hさんのアドバイスで「ストックを×にして沈みを抑えて」やっと立てるようになった。
Hさんは、自分を待つのとルート確認のために、GPS、地図、コンパスを何度となく出して確認、事前に入力していたルートをほぼ下降できたようだ。Hさんの読図には沢と同様に助けられた。何パーティーかに抜かれたが、けがもなく、なんとか林道に出ることがきた。スキー場の中腹、標高1200m地点に午後1時過ぎに出た。途中には、ブナの原生林や巨木もありの楽しいツアーだったが、滑るのがやっとで写真も十分にとれなかったのが残念だった。



スキー場に出るとレストランに直行し、生ビールで乾杯、思わぬ晴天に恵まれた贅沢な山スキーとなった。やはりスキー技術の精進も必要と感じ、残りの時間はゲレンデで練習してから、宿に戻った。温泉に入ったあとに、再度、乾杯し、スキーバスで帰阪した。


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