声明


           北朝鮮は核兵器開発をただちに中止せよ


 朝鮮民主主義人民共和国は4月末の米中朝三国協議において、実質的な核兵器保有宣言を行った。これは、核拡散防止条約(NPT)や1992年の朝鮮半島非核化宣言に反し、さらに昨年9月の日朝平壌宣言に示された「朝鮮半島の核問題の包括的な解決のため、関連するすべての国際的合意を遵守する」とした内容を裏切る行為である。
 このことは、平和と核兵器の廃絶を求める世界の圧倒的な国々と人々の願いに反する行為である。また一方で、新たな核開発競争を引き起こすことにつながる許されない行為でもある。
 平和と核兵器の開発や実験、配備、使用を許さない運動をしてきた私たちは、核兵器による威嚇を国際外交の道具に使うやり方は、断固として許すわけにはいかない。
 私たちは核兵器の保有と開発に断固抗議するとともに、ただちに開発を中止し、核兵器の廃絶を強く求める。
 私たちは、朝鮮民主主義人民共和国に対し、周辺各国と平和友好の外交関係を築き、国際社会への復帰を行うとともに、核兵器開発の即時中止と平和的手段で問題の解決を図ることを強く求める。


2003年5月15日
核戦争防止和歌山県医師の会
代表世話人 八瀬 善郎
福  幸吉