アメリカ合衆国大統領 
ジョージ・W・ブッシュ大統領 殿


                                              2003年3月13日   
                                     核戦争防止和歌山県医師の会
                                         代表世話人 八瀬 善郎
                                                  福  幸吉


          世界の人々の願いに応え
        国連下での平和的解決を求める


 私たちは、市民の健康を守るという医師の社会的責務から、平和と核廃絶のために活動している医師の集まりです。
 私たちは、あなたがイラクへの武力攻撃ではなく、問題を国連の枠組みで平和的に解決するために、査察の継続・強化をおこない、あらゆる努力を最後まで尽くされるよう要請するものです。
 世界中の人々がアメリカの武力行使に反対しています。なぜなら、私たちはアメリカの攻撃が少なくとも数十万市民の直接、間接的犠牲を招くことと、あらたな紛争やテロ、貧困の原因となることを知っているからです。
 イラクはもはや差し迫った脅威ではありません。
 貴国も含めた世界中の市民は、世界最強の力を持ち民主主義の国であるアメリカが平和で民主主義の原則に基いた問題解決法を取ることを要求しているのです。
 貴国が正義の名のもとに無実の多くの市民を殺戮し続ける事を見過ごすことはできません。
 世界の人々の願いに応え、国連の枠組みの中での平和的解決を求めます。



内閣総理大臣 小泉純一郎 殿

                                          2003年3月13日
                                      核戦争防止和歌山県医師の会
                                          代表世話人 八瀬 善郎
                                                   福  幸吉


         イラク問題の平和的解決のために
        その役割を果たされることを要請する



 私たちは、市民の健康を守るという医師の社会的責務から、平和と核廃絶のために活動している医師の集まりです。
 私たちは、日本国政府が実質的に武力攻撃を容認する新決議案を支持し、関係諸国に同意を求めるために動いていることに抗議し、以下の点について要請します。

 一、アメリカの軍事行動を容認する同国の新決議案を支持するよう   に非常任理事国に働きかけることを止めること。
 一、合衆国政府がイラクへの武力攻撃を思いとどまり、国連の枠組   みで平和的に解決するよう説得すること。
                                                      以上



イラク共和国 
サッダーム・フセイン大統領 殿


                                            2003年3月13日
                                      核戦争防止和歌山県医師の会
                                          代表世話人 八瀬 善郎
                                                   福  幸吉


        大量破壊兵器の速やかな廃棄で
             平和的解決を望む



 私たちは、市民の健康を守るという医師の社会的責務から、平和と核廃絶のために活動している医師の集まりです。
 いま、「STOP!WAR」の切実な声が世界中でひびきわっています。私たちは、その世界中の人々の願いにこたえるために、国連査察への全面的な協力をただちにおこない、国連の枠組みで平和的に解決するよう要請するものです。



安全保障理事国 各位

                                           2003年3月13日   
                                      核戦争防止和歌山県医師の会
                                          代表世話人 八瀬 善郎
                                                   福  幸吉


               イラク問題の平和的解決のために
             積極的に役割を果たされることを望みます


 私たちは、市民の健康を守るという医師の社会的責務から、平和と核廃絶のために活動している医師の集まりです。
 私たちは、あなた方がアメリカによるイラク攻撃を回避し、問題を国連の枠組みで平和的に解決するために、査察の継続・強化を主張し、戦争を容認するいかなる動きも許さず、あらゆる努力を尽くされるよう要請するものです。



非常任理事国 各位

                                           2003年3月13日   
                                      核戦争防止和歌山県医師の会
                                          代表世話人 八瀬 善郎
                                                   福  幸吉


               イラク問題の平和的解決のために
             積極的に役割を果たされることを望みます


 私たちは、市民の健康を守るという医師の社会的責務から、平和と核廃絶のために活動している医師の集まりです。
 私たちは、貴国がイラク問題に関して、武力による解決よりも国連による査察の継続・強化による解決を望んでおられていることに心からの敬意を表します。しかし、アメリカとイギリス、そして残念なことに日本政府が、アメリカの武力行使を容認する第1委員会に提出された新決議案を支持するよう貴国や他の国に強い圧力をかけていると伝えられています。私たちは貴国が、世界をより平和にする努力、すなわちアメリカの新決議案への反対を貫き、査察の継続・強化による解決方法を採る努力をされることを要請します。