ナイアガラ第2期・アルバム

EACH TIME

『EACH TIME/大滝詠一』
SIDE 1
1. 魔法の瞳 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
2. 夏のペーパーバッグ 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
3. 木の葉のスケッチ 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
4. 恋のナックルボール 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
5. 銀色のジェット 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
SIDE 2
1. 1969年のドラッグレース 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
2. ガラス壜の中の船 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
3. ペパーミント・ブルー 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
4. レイクサイド ストーリー 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一

Musicians

Drums: 上原"EXOTICS"裕、林"DRAGON"立夫、青山"WEDDING MARCH"純 / E.Bass: 長岡"AKAGAI"道夫 / Guitars: 鈴木"微熱少年"茂、村松"GREEN WATER"邦男、徳武"NASHVILLE"弘文、吉川"長老"忠英、安田"ヤッさん"裕美、石川"元老"鷹彦、笛吹利明、三畑卓次、鳴島寛、加藤達雄 / Keyboards: 国吉"外泊禁止"良一、難波"エマーソン"弘之、井上"SAAB"鑑、中西"拳症炎"康晴 / Synth. Prog.: 松武"第三京浜"秀樹 / L. Per.: 鳴島"ナルちゃん"英治、浜口"エガワ"茂外也、斎藤"月見うどん"ノブ、川瀬"デモテープ"正人、阿達彰義、菅原由紀 / Wood Bass: 小泉僖美雄 / Harp: 山川恵子、入江愛子、野畑潤子、張谷恭子 / Accordion: 岡田 徹 / Clarinet: Mr. 北村英治 / Oboe: 大野 守 / Vibration: 金山 功 / Sax: Jake H. Concepsion / Chorus: 伊集加代子、和田夏代子、鈴木宏子 / Cheer Boys: PERCUSSION GROUP 72 / Strings: 加藤ジョー・グループ / STRINGS ARRANGE: 井上鑑

Recorded & Remixed at STUDIO"不夜城"Shinanomachi & Roppongi

STUDIO COMMAND & HYPER NECAM DRIVE by クローク 、PAPILAPOPAスタジオ退屈男、大野"オニギリ1人占め"邦彦

Engineer: 吉田"ユンケル"保

Produced by 大瀧詠一 for The Niagara Enterprise

#; Remasterd on Dec. 1990 & Jan. 1991

#; Engineer: Teppei Kasai

1984年03月21日 LP: NIAGARA/CBS ソニー 28AH1555 NGLP-539, 540-OT → 帯の替わりにステッカーが貼られました。

1984年03月21日 MT: NIAGARA/CBS ソニー 28KH1460 ※

1984年04月21日 LP: (Master Sound): NIAGARA/CBS ソニー 30AH1617 NGLP-539, 540-OT ※

1984年04月21日 MT(Master Sound)メタル・カセット: NIAGARA/CBS ソニー 33KH1470 ※ → 高音質、高盤質のマスター・サウンド盤のリリース。カセット版はメタル・テープを使用してのものでした。

1984年06月01日 CD: NIAGARA/CBS ソニー 35DH78 → デジタル・マスターを使用した初めてのナイアガラCD。

1989年06月01日 Re-Issue CD: NIAGARA/CBS ソニー 27DH 5303 NGCD-5-OT ※ → 新たにマスタリングが施され、曲順が改められて、再発されたCD。「魔法の瞳」と「ガラス壜の中の船」がカットされ「Bachelor Girl」と「フィヨルドの少女」が追加されました。

1989年06月01日 Re-Issue CT: NIAGARA/CBS ソニー 27KH 5303 ※

1991年03月21日 Re-Issue CD: CD選書(#) NIAGARA/CBS ソニー CSCL 1664 NGCD-5-OT → CD選書化に当たり、オリジナルの曲順に戻りましたが、「レイクサイド・ストーリー」はエンディングがフェードアウトするバージョンのままです。

1997年10月22日 MD選書(#) Niagara/ソニーSRYL7323 MGMD-4-OT → CD選書と同内容。

2004年03月21日 CD: Niagara/ソニー SRCL-5002 → 20th Anniversaly Edition ※

2014年03月21日 2CD: Niagara/Sony Music Records Inc. SRCL-8005〜6 → 30th Anniversaly Edition 初回仕様限定盤、豪華デジパック&三方背BOX仕様

→ 83年の1月からレコーディングは開始され、元々7月21日の発売にあわせて制作されていましたが、楽曲の不足、などの理由により延期が決定されました。噂では、松本の詞に問題があったとか、マスターテープはすべて破棄され、一からやり直されたなどと諸説が取り沙汰されました。84年1月8日放送された渋谷陽一氏の「FM-ホットライン」 (NHK-FM)に大滝本人が登場し、番組の中でオケだけが紹介されて期待は膨らみました。そして1984年3月21日、遂に『EACH TIME』はリリースされ、オリジナル・コンフィデンスのアルバム・チャートの1位を獲得しました。しかし、そこにはオケだけ流れた例の曲は収録されておらず、シングルや後の『コンプリート・・・』にも収録されず、また後にアウト・テイクとして『SNOW TIME』にインストゥルメンタルとして収録された楽曲とも違い、完全に幻となりました。さて紆余曲折の末にリリースされた本作は、ドリーミーなポップ・ナンバーの「魔法の瞳」始まり、サマー・サウンドの「夏のペーパーバック」、秋の気配の色濃い「木の葉のスケッチ」、サウンド・エフェクトの嵐の「恋のナックルボール」、細野、松本と三人で旅行した時の事がヒントになっているという、日本でも数少ないホット・ロッド「1969年のドラッグレース」、夏の日差しが眩しい名曲「ペパーミント・ブルー」、銀盤が眩しい「レイクサイド・ストーリー」など本当に良い曲が揃っていてクオリティは高い作品に仕上がっています。ただロン・バケに比べるとやや華やかさに欠けるのかなと思われます。実は同年の7月21日に『Sing Along with EACH TIME』(カラオケ)の発売の予定も上がっていたのだが、お得意の企画倒れ!?となっています。尚、音同様にジャケットもボツになったものがあるようです。
→ 山下達郎氏との新春放談で毎年のようにリスナーから責められて来た新作の問題は、この『EACH TIME』リリース時の月刊「ミュージック・ステディ」の大滝詠一徹底研究IIIの中の大滝氏の発言によるものでした。引用させていただくと、「次のリリースは1988年に『トライアングル Vol.3』、89年に『ナイアガラカレンダー’89』、コロムビアのジャケットオリジナル復刻。使えるんだよ、その年に。ただそれだけの理由(笑)。次のソロ・アルバムは1991年、これはシンメトリックなものになるんじゃないかと思いますよ、よく見ると。A面とB面同じとかね(笑)。タイトルも『1991』にしようかと思って、レコード番号も1991を予約した。1994年が『トライアングル Vol.4』、2000年が『トライアングルVol.5』、で2001年がソロ。タイトルも決まってる『2001年ナイアガラの旅』、1991ってのは『ロン・バケ』から10年、「恋の汽車ポッポ」のデビューから20年。2001年は『ロン・バケ』から20年、「恋の汽車ポッポ」から30年。すべては仮であることは皆んな知ってるよね(笑)。」というものでした。『ロン・バケ』の20年以外は仮りのままに終わったのは皆様、ご周知の事実でございます。同じ発言は「宝島」5月号のロング・インタビューでも仮であることを念押しして語っています。さらに、「FM fan No.9」の三橋一夫との対談でも語っておられます。この時期にゲスト出演したラジオなどでも言っていたのですから、出来るものなら実現したいという気持ちはあったのでしょうね。


EACH TIME - 20th Anniversary Edition
1. 夏のペーパーバック 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
2. Bachelor Girl 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
3. 木の葉のスケッチ 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
4. 恋のナックルボール 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
5. 銀色のジェット 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
6. 1969年のドラッグレース 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
7. ガラス壜の中の船 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
8. ペパーミント・ブルー 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
9. 魔法の瞳 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
10. レイクサイド ストーリー 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
11. フィヨルドの少女 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
12. CIDER '83 作詞:伊藤アキラ/作曲:大瀧詠一
13. 恋のナックルボール(1st Recording Version) 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
14. マルチスコープ(ゆらりろ) 作詞:伊藤アキラ/作曲:大瀧詠一/編曲:多羅尾伴内
2004年03月21日 CD: Niagara/ソニー SRCL-5002

“ファイナル・イーチ・タイム”

→ ナイアガラ20周年企画の最後を飾る84年の傑作アルバムのリマスター盤。ナイアガラとしてのオリジナル・アルバムはこの『イーチタイム』以降発売されておりませんが、その名盤をリマスターし、ボーナストラックを加えて発売。まさにファイナル・マスターといえる仕上がりになっていて、曲順、音質、音圧どれをとっても究極のクオリティです。またボーナス・トラックも収録。このアルバムは81年の『ロングバケイション』の後発売された大滝詠一のソロアルバムであり、84年当時のヒットチャートの1位を記録しました。また新設されたCDチャートでも邦人アーティストとしての最初の1位も記録。『ロングバケイション』の邦人アーティストCD化第1号に続きの快挙でした。今日のCDの礎を築いたといっても過言ではない、重要な一枚です。

EACH TIME - 30th Anniversary Edition

1
夏のペーパーバック 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一

2
Bachelor Girl 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一

3
木の葉のスケッチ 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一

4
魔法の瞳 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一

5
銀色のジェット 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一

6
1969年のドラッグレース 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一

7
ガラス壜の中の船 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一

8
ペパーミント・ブルー 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一

9
恋のナックルボール 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一

10
レイクサイド ストーリー 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一

11
フィヨルドの少女 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一

disc 2 TRACKS
2CD: Niagara/Sony Music Records Inc SRCL 8005〜6
→ 2枚組になり、disc 2はバック・トラックのみの収録です。そして、また曲順が変更され、夏から秋、そして冬への流れとなっていて大滝さんもなっとくの最終形になったのかな。ジャケット(ケース)には印刷となったステッカーにFinalの文字が入り、師匠のアーチストとしてのラスト・アルバムは、その自信の生涯のファイナル作となってしまいました。


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