NRD−525 (JRC)                                

 NRD−525
 
 JRC NRD−525 正面

 
受信周波数範囲: 0.09〜34MHz
34〜60MHz*
114〜174MHz*
423〜456MHz*
 *オプション装着時
受信モード: RTTY
CW
SSB(USB、LSB)
AM
FM
FAX
周波数メモリー: 200CH
受信方式: ダブルスーパーヘテロダイン
第1IF70.45399-70.453MHz
第2IF455KHz
電源: AC100/120/220/240V
±10%最大35VA
DC12-16V(標準13.8V)最大25W

 筐体内の様子
内部回路は全てプラグインユニット方式になっています。

スーパーベテランの方は高周波回路のプラグイン方式に疑問を持たれている(回路間の配線が長くなる)方もおられますが、私の扱っていた業務用の設備ではマイクロ波の無線機でもプラグインとなっているので違和感はありませんし、本受信機でもプラグインに起因すると思われる不具合はありません。

また各基盤間は全てシールド板で区分されています。

(本機では、標準機にRS−232ユニットとRTTYユニットを付加しています。)

信頼性は非常に高く、購入以来、まだノートラブルです。

本機の評価は人によって厳しい評価もあるようですが、BCL主体に使っていた私には、聴きたいものが確実に聞こえるこの受信機は今でも最も信頼しています。 



 背 面
背面の様子です。

RS−232Cでパソコンに接続でき、コマンドも公開されていたのでパソコン制御するのもさほど難しくはなく、当時の、VBASICで外部制御していました>
しかしパソコンからのノイズ混入に苦労した記憶が残っています。

またこの時、RS−232用のケーブルから作り替えようとコネクタを随分探しましたが、結局見つかりませんでした。




JRCのHPで調べると
製造期間:1985.12〜1990.11とあり、トランシーバーのJST-135 の発売(1988)前に購入しましたから、1986年前後の製品と思います。

既に20年以上使用していますがトラブルはありません。(最近は使用頻度が少ないのでボリュームにガリがでていましたが数回左右に回してやれば復活しました。)

この当時のものは全回路図がついていましたのでアナログ回路は全て把握でき、信号引出しとかも安心して使えます。

BCL用に使っていましたが、ちょうどラジオ・オーストラリアとBBCが同じ時間帯に重なっていたので、本機とトランシーバーのJST−125を カセットレコーダーのRとLに接続しての録音を試みた時、何と湾岸戦争勃発のニュースでした。 今では日本語放送も少なくなり寂しくなりました。
 受信機用自作アダプター

NRD−525用に作った怪しげなアダプターです。

前面パネル左サイド:受信用アンテナの切替SW。
 Hiインピーダンス、Loインピーダンスのアンテナ切替とインピーダンス変換をしています。

真ん中辺りのスナップSW: 受信用簡易アッテネータ

右端のスナップSW: 100KHzのマーカー

右端ロータリーSW: プリアンプとVHFコンバータ。


久し振りに中を開けて自分でもあきれました。

見事?な空中配線と空中実装です。

当時から無計画なスクラップ・アンド・ビルドで、とりあえず回路を作ってポリ袋に入れてその上からアルミホイルで包んでシールドし、更にポリ袋に入れて隙間に押し込んでいた名残です。

でもこれで10数年動いていたんだから、これはこれで「有り」かもしれません・・・。

アンテナの切り替えとインピーダンス変換、そしてアッテネータの部分です。

当時の計画ではちゃんとシールドする計画でしたが、シールドするより先に手直し・改造でそのままになっています。
シールドもなく、抵抗の足も長いままですが、HF帯程度なら、それなりに機能しています。
 


無計画に作ったので回路図他はありません。 かなり怪しい代物です。

アンテナ切替回路
当時、BCLにはまっていた時期があったのですが、立派なアンテナなど設置する金もスペースも無く、TVアンテナのステーとか思いつくままアンテナにしていたので、それらを切替え、一番聞こえるようにインピーダンス変換して試していたものです。
インピーダンスはトロイダルコアで受信機側の50オームに整合させようと、苦しい努力をしています。 (かなりいい加減につくってますが、場合によっては劇的効果があります)
アッテネータ回路
50オームの20dbと10dbアッテネータです。(T型)
100KHzマーカーと併せてプリアンプなどの調整や、アンテナ、付属回路の調整などに使っていました。シールドもしないままのいい加減なものですが、NRD−525のSメータ指示値を基準にしてSG(Signal Generator)で校正テストしてみると、以外にも誤差1db以内に収まっているようです。
マーカー回路
市販の12.8MHz発信ユニットを単純にロジックICで1/128に分周したものです。
実はこれ、NRD−525と組み合わせるとAFのオシレータとして使えるんです。
まず、NRD−525側をCWモード、帯域はAUX(オプションフィルターは実装していないので最広帯域)にして、ゼロピートをとります。
そしてダイヤルのモードをRITにしてやれぱ・・・。 そうです、100Hz直読の低周波発振器となります。 周波数により多少のレベル差はでますが、私はこれでCW用のAFフィルターの試作と調整をするのに充分に実用になっていました。
プリアンプ、コンバータの類
50MHzコンバータはQRPの50MHz1mW AM送信機の相棒(動作確認用)として実装したものです。
プリアンプはたぶん21MHz帯と思いますが・・・。
まだひとつユニットが繋がってますが、何だったのか・・・・。 パネルには144MHzと書いてはあるのですが、基盤を見るとプリアンプのようです・・・? 謎の回路です。