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15. メーラを使う

●メールとは何か?

メールとは何かと言いますと、インターネットを利用して手紙をやり取りすることです。
従来の手紙という物に変わって、電話のように電気信号が貴方の手紙を相手に届けてくれます。
しかも、世界の裏側に居る人にも一瞬で届きます。
但し、電話ではありませんので、メールが相手に届いても、相手がメールを読もうとしなければ、相手に内容は伝わりません。
これがメールの好いところです。
相手の都合を考えなくても一方的に配信できます。

また添付ファイルという名前で呼ばれますが、メールに複数のファイルを添付して送信することも可能です。

手紙と違うところといえば、お金などの現物を送ることができないということでしょうか。

●Outlook Expressは危険?

メーラとは、メールを送受信するためのソフトを言います。
OSには標準でOutlook Express(アウトルック・エクスプレス)というメールソフトが付いていますが、セキュリティの観点から今回はこのソフトを使用しません。
と言いますのは、Outlook Expressは非常に有名なので、ウィルスのターゲットに成り易いからです。

Outlook Expressを標準でインストールされますと、メールアドレスを管理するアドレス帳というファイルが何処に格納されているか決まってしまいますので、ウィルスはその場所をピンポイントで探しに行き、貴方の登録したメールアドレスを利用して、ウィルスを拡散させようとします。
そういった危険から回避するために、Outlook Express以外のメーラを使用します。

また、Outlook Expressは、メールだけでなく、スケジュールとかも管理できたりして、様々な機能が付いている分、使い辛いのと、思い通りに動かない(完成度が低い)というのも、使わない理由です。

●ThunderBirdを使う

ここで使用するのは、ThunderBird(サンダーバード)というフリーのメーラです。
これも結構有名なので、上記の対策になるかどうか少々不安がありますが、Outlook Expressより、少しはましという程度に考えておいてください。

15.1 メーラのインストール

ThunderBirdを、次のURLからダウンロードし、インストールしてくだい。

http://www.mozilla-japan.org/products/thunderbird/FireFox

(ファイヤーフォックス)では無く、Thunderbirdですので、間違わないようにしてください。
FireFoxは、ブラウザです。

15.2 メールの仕組み

●メールの仕組み

メールは、貴方が作成したメールを郵便局に届けると、郵便局が宛名の人の郵便局まで届けてくれます。
貴方宛に届いたメールは、貴方が郵便局まで取りに行かないといけません。
本当の郵便のように自宅まで届けてはくれません。

郵便局は、貴方が指定した宛先をメールアドレスという文字列から判断します。
メールアドレスと言うのは、貴方個人を識別する情報で、貴方が持っているメールアドレスと同じメールアドレスは世界に2つとありません。

●メールアドレスとは

メールアドレスは、abcde@company.co.jp のようなフォーマットになっており、abcdeはユーザ名と呼ばれ貴方が付けた任意の識別名で、貴方の名前のようなものです。
company.co.jp はドメイン名と呼ばれています。
これで、貴方の住所を特定します。
例えば、上の例では、jp ですので、日本であることが先ず分かります。
次に co なのでどこかの会社所属していることが分かり、companyで会社名が分かります。
メーラは、日本にあるcompanyという会社のabcdeさん宛であると判断する訳です。
@(アットマーク)は、ユーザ名とドメイン名を分けるための単なる記号で、at mark という呼び名がメールアドレスに使用する記号の意味と合っていたというだけの理由で採用されたそうです。

●SMTPサーバ/POPサーバとプロトコル

貴方がメールを送信する時に届ける郵便局をSMTP(エスエムテーピー)サーバと呼び、貴方宛に届いたメールを取りに行く郵便局をPOP(ポップ)サーバと呼びます。
SMTPとかPOPとかというのは、郵便局にメールを送信したり受信したりする際に使用する、通信プロトコルの名前です。
プロトコルというのは、通信規約のことで、貴方がだれかと電話で会話する手順を細かく設定した約束事と考えて頂いて結構です。

例えば、以下の例では両方とも同じ会話が成立しますが、相手に確実に話が伝わるかという信頼性は異なります。

例1)
貴方)明日の宴会は三宮の○○○店に21時です。
貴方)以上

例2)
貴方)もしもし、△△△さんのお宅ですか?
相手)はいそうです。△△△です。
貴方)明日の宴会は三宮の○○○店に21時です。
相手)明日の宴会は三宮の○○○店に21時ですね。
貴方)はいそうです。
貴方)ではさようなら。
相手)さようなら。

このようにプロトコルと言うのは、信頼性を重視するのか、スピードを重視するのかという点から考えても色々なパターンがあります。
これら言葉のやりとりをこと細かく規定したのがプロトコルです。

15.3 メーラの設定

メールの送受信を行うためには、郵便局に対し、貴方の情報を設定しなくてはメールの送受信はできません。
設定しなければならない情報は以下の通りです。
・ 貴方のメールアドレス
・ 使用するSMTPサーバ
・ 使用するPOPサーバ

それでは、それぞれを設定してみましょう。


Thundebirdを起動すると、下図のような画面が表示されます。
これは、かつてメーラで設定していた情報があれば、取り込みますかということを聞いています。
インポートとは、取り込むという意味で、その逆をエクスポートと言います。
この場合、メーラの設定は初めてなので、そのまま「次へ」ボタンをクリックします。


この画面は、どの情報を設定するかを選択する画面なのですが、当然メールアカウントですので、画面はそのままで「次へ」ボタンをクリックします。

●メールアドレスの入力


この画面は、貴方の名前とメールアドレスを入力する画面です。
メールアドレスは、貴方が契約している インターネットプロバイダから書類などで通知されているか、プロバイダのHPから自分で発行するかの何れかだと思われますので、分からない場合には、プロバイダに電話で問い合わせることをお勧めします。
当然のことながら、ご自分で勝手に決めてもメールの送受信はできません。
プロバイダがそのメールアドレスを承認していないとメールの送受信はできません。
またご自分が希望したユーザ名が必ず取れるとは限りませんので、予め2〜3個の候補を考えておかれるのが良いでしょう。

貴方のお名前とメールアドレスを入力した後、「次へ」ボタンをクリックします。

●POPサーバとSMTPサーバの入力


この画面は、POPサーバとSMTPサーバの情報を入力します。
POP以外にIMAPという選択肢もありますが、どちらの設定を選択するかは、貴方の契約しているプロバイダがどちらのプロトコルを採用しているかによります。
大抵の場合、POPだと思われますので、分からない場合はPOPとしておきましょう。

メール受信サーバとは、POPサーバのことです。
これも契約しているプロバイダから知らされていると思いますので、その情報を入力します(HPから自分でメールアドスを発行する場合は、そのHPに記載されていることが多いようです)。

メール送信サーバとは、SMTPサーバのことです。
これも契約しているプロバイダから知らされていると思いますので、その情報を入力します。
入力した後、「次へ」ボタンをクリックします。

●ユーザIDの入力


この画面は、貴方のユーザIDを登録します。
メールアドレスを入力すると、@マークより前の部分が勝手に切り取られて表示されているはずですので、そのままで良ければ「次へ」ボタンをクリックします。
メールアドレスとユーザIDが異なる場合もありますので、プロバイダからの情報を参照してください。


この画面は、アカウント名を入力する画面ですが、通常はメールアドレスが予め入力されていますので、それで良ければ、そのまま「次へ」ボタンをクリックします。
すると、確認画面が表示され、いままで設定した内容が正しければ「終了」ボタンをクリックします。

●パスワードの保存


すると、メーラはメールの受信をテストします。
この際、パスワードの入力を求められますので、メールアドレス取得時に貴方が設定したパスワードを入力します。
この画面の「パスワードマネージャでこのパスワードを保存する」のチェックマークをONにしておけば、毎回パスワード入力をしなくてもよくなります。

以上でメーラの設定が完了です。

15.4 アドレス帳の作成

●メールアドレスの収集

メールを作成する場合に必要な情報は、送信先のメールアドレスです。
送信先メールアドレスは、送信先の相手から何らかの方法で教えてもらうしかありません。
教えてもらったメールアドレスをメーラのアドレス帳に登録し、送信時に使用します。

●アドレス帳の「個人用アドレス帳」と「記録用アドレス帳」

メールアドレスは、メーラの「アドレス帳」ボタンをクリックします。
アドレス帳には、「個人用アドレス帳」と「記録用アドレス帳」がありますが、意味合いがピンときませんよね。
これは、日本語に訳す時に適当な訳が無かったためです。
「個人用アドレス帳」とは、普通にアドレス帳のことで、「記録用アドレス帳」というのは、アドレス帳に入れる程の事は無いが、一時的に覚えておきたいアドレス を登録するように考えられたものです。
例えば、「個人用アドレス帳」には、貴方の親戚、友人や同僚を登録し「記録用アドレス帳」には、電化製品の修理のためにメーカの担当者と一時的にメールのやり取りをするような場合でしょうか。

●グループを作る

「個人用アドレス帳」と「記録用アドレス帳」を使っても一向に構いませんが、私はグループ毎にアドレス帳を作成して管理しています。
以降にその設定方法を説明します。

メールアドレスを登録する前に、先ずグループを作成しましょう。
親戚、友人、同僚、趣味仲間という感じで 適当なグループを考えてください。
はじめはメールアドレスも少なくて、グループ分けするほどのことも無いと思われますが、アドレスの数が増えてくると、宛先のメールアドレスをアドレス帳から探すだけで時間が掛かるようになってしまいます。

グループを作成する場合は、アドレス帳画面の
ファイルメニュー → 新規 → アドレス帳
をクリックし、新しいアドレス帳の名前を適当に入力します。
入力後「OK」ボタンをクリックすると、新しいグループが作成されます。

●アドレスを登録

作成したグループにメールアドレスを登録するには、登録したいグループをクリック後、「新しいカード」ボタンをクリックします。
そして新しいカード画面で、表示名とメールアドレスを入力します。
登録したメールアドレスからメールが届いた場合、誰からのメールかを表す欄に、入力した表示名が表示されます。
その他の項目の入力は任意です。
入力後、「OK」ボタンをクリックします。
登録したいグループをクリックすると、先ほど登録したメールアドレスが表示されます。

15.5 メールの作成

●メーラの設定チェック

メール設定が正常にできたかどうか、確かめるだめに自分宛にメールを出します。
自分自身に出したメールでも、一旦SMTPサーバまで届きますから、後はPOPサーバより読み込みができれば大丈夫です。

●作成画面のカスタマイズ

先ず、メーラの「作成」ボタンをクリックします。
すると下図のような画面が表示されますので、
表示メニュー → アドレスサイドバー
をクリックし、アドレスを一覧で見られるように設定します。



●宛先の入力

先ず宛先を入力します。
送りたい相手のアドレスを複数入力できますので、同じメールを一度に複数の人に送付可能です。
アドレスを選択するには、アドレス帳からグループを選択すると、そのグループに登録されたアドレス一覧が表示されますので、アドレスをダブルクリックします。
すると、宛先一覧にアドレスがコピーされます。
アドレスには携帯電話のメールアドレスを入力することも可能です。
携帯電話とパソコンのメールは全く同じ 仕組みですから、携帯電話からパソコンへ、またその逆も可能です。

●宛先/CC/BCC

宛先一覧の左側に宛先という欄がありますが、これをクリックすると、「宛先、CC、BCC・・・」という種別が選択可能です。
これを使い分ける必要があります。

宛先:メールを読んで欲しい主たる人です。

CC:
カーボンコピーの意味で、ボールペンで書いた文字が、数枚の紙に複写される紙がありますが、それと同じ意味です。
メールを読んで欲しい主たる人ではありませんが、宛先の人にこのようなメールを送りましたとういう報告の意味や、メールを読んで欲しい主たる人に質問しているのですが、もし知っていたら教えてください。
という風な時に使用します。

BCC:
ブラインドカーボンコピーの略で、メールアドレスが宛先やCCで送られた相手にメールアドレスを見せたくない場合に使用します。
宛先、CC、BCC同士が顔見知りでなく、メールアドレスがお互いに分かるとマナー違反になると思われる場合や、宛先、CC宛に送ったメールをBCCの人に送ったと分かって欲しくない場合などの使用します。

メールアドレスを入力する順序も気を使わなければならない場合もあります。
CCやBCCで複数の人に一斉に送信する場合、位の高い人の順に並べないと機嫌を損ねる場合もありますので、注意してください。

●件名

送付先が決定すれば、件名を入力します。
件名は、伝えたい内容を端的に表現するのがマナーです。
メールを受け取った相手が、件名を見ただけで内容が分かるような文章が一番です。

●メール本文

最後にメール本文ですが、複数の人に一度に送信する場合、受け取った人は、自分宛に来たのか、CC或いはBCCで来たのかによりメールを返信する必要があるのか否かを判断しなければなりませんので、主たる人は誰なのかをメールの先頭に書いた方が親切です。
最後に署名を書きます。
貴方の名前やメールアドレス等を書けば、メールを受けた人が送った人が誰なのか考える必要がないので、親切です。

署名の例を以下に挙げます。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 山田 太郎(Yamada Taro)
 E-Mail:yamada@daemon.co.jp

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

メール本文が完成したら、「送信」ボタンをクリックすれば、メールが送信されます。

●送信エラー

送信先メールアドレスの入力が間違っている場合、メールを届けようとするメールサーバより貴方宛にエラーメールが送信されます。
エラーメールは、通常の受信メールと同様に15.7章で解説していますメールの受信操作により受信できます。
メールサーバにどのようなソフトを使用しているかによって、エラーメールの内容は異なりますが、おおむね「メールが送信できませんでした」という内容を返します。
メールサーバとして有名な「Postfix」の場合には、「Undelivered Mail Returned to Sender」(配達できなかったメールを送信元に返します)というタイトルでエラー情報が送られます。
このような場合の殆どが送信先のメールアドレスを間違っていることが原因です。

送信先のメールアドレスに

・空白が入っていないか
・全角文字が入っていないか
・-を_と間違えていないか
・_を−と間違えていないか
・0(ゼロ)をO(オー)と間違えていないか
・O(オー)を0(ゼロ)と間違えていないか
・1(いち)をl(エル)と間違えていないか
・l(エル)を1(いち)と間違えていないか
・,を.と間違えていないか
・.を,と間違えていないか

などをチェックしてください。

送信したメールは、メーラの「送信済みトレイ」に保管されています。
「送信済みトレイ」をクリックすると、送信済みメールの一覧が表示されます。
一覧の中から送信エラーになったメールを選択し、右クリックします。
すると「新しく編集」というメニューが表示されますので、それを選択後、メールアドレスを修正してもう一度送信してください。

15.6 添付ファイル

●添付ファイルとは

メールには添付ファイルとして、どのような形式のファイルでも添付して送信することができます。
メールを添付するには、「添付」ボタンをクリックすると、添付するファイルを選択する画面が出てきますので、ファイルを選択するだけです。

添付したいファイルを「添付」ボタンにドロップすることにより、添付することも可能です。
添付したファイルは、メーラがコピーしてメールとして送信しますので、添付元のファイルが消えることはありません。

●サイズ制限

添付ファイルは複数ファイルを送信可能ですが、大きなサイズのファイルを送ろうとすると、会社によっては受け取れる添付ファイルのサイズの上限が決まっていることもありますので大きなサイズのファイルは送らないようにしましょう。
上限は1Mbyte(メガバイト)程度の会社が多いようです。

●送ってはいけないファイル

また添付ファイルでファイル拡張子がexlやexeの場合、ウィルスが混入している可能性があるので、メールサーバで破棄して、宛先まで配信しない会社も増えてきています。

●ファイルは圧縮する

ファイルサイズが小さい場合でも、ファイル圧縮ツールを使用して、ファイルサイズを小さくして送りましょう。
添付ファイルをパソコンにダウンロードする時間と添付ファイルを解凍する時間を比較すると、現状では解凍する時間の方が圧倒的に短いので、圧縮するのがマナーです。

15.7 メールの受信

●メールの受信方法

メールの受信は簡単です。
「受信」ボタンをクリックするだけです。
受信したメールは、「受信トレイ」に格納されます。

●受信メールの分類

受信メールが一杯になってきたら、分類したくなります。
分類をするには、エクスプローラ同様フォルダを作成して分類します。
フォルダを作成するには、メーラの「ローカルフォルダ」という部分を選択し、右クリックでメニューが表示されます。
そのメニューから、「新しいフォルダ」を選択すると、フォルダ名を入力するように聞いてきますので、適当な名前を入力します。
後は、そのフォルダに分類したいメールをドラッグ&ドロップするだけです。

このフォルダには、受信メールだけはでなく、送信済みメールも移動できます。

15.8 メールの返信

●受け取ったメールの返事は返信で

メールの返信とは、貴方が受け取ったメールをクリックした後に、「返信」ボタンをクリックすると、メールの作成時と同様の画面が表示されますが、受け取ったメール本文が既に書き込まれています。
また、メールの件名には、頭に「Re」という文字が付いています。
受け取ったメールに対して、応答を返す場合には、この返信ボタンでメールを作成します。
絶対にそうしないといけないということはありませんが、返信を使うことにより、メールを受け取った相手が、どのメールに対する返信を受け取ったのか判断しやすくなります。

●「返信」と「全員に返信」との違い

メーラには「返信」と「全員に返信」というボタンがありますが、「返信」とすると、メールを送ってきた相手にだけ返信メールを送信し、「全員に返信」とすると、メールを送ってきた相手と、メールを送ってきた相手がメールの送信先に指定した全員に返信メールが送信されます。

●「全員に返信」時は気をつけて

例えば、明日の宴会の予定を複数の人に送っているメールが貴方に届いたが、そのメンバーに貴方の気に入らない人が含まれている場合、「××××も呼ぶのか」というメールを「返信」ボタンでメールの送り主に返すつもりが、「全員に返信」を選択してしまって、「××××」さんにもそのメールが届いてしまうことになります。
手紙の場合は、地元の郵便局に行って発送前であれば、取り戻すことは可能ですが、メールの場合、取り戻すことは不可能ですので、充分注意してください。

15.9 メールの転送

メールの転送は、受信したメールの内容をそのまま他の人に転送する場合に使用します。
転送されてきたメールの件名には、「Fwd」という文字が付加されます。

15.10 メールのマナー

●冗談でも相手を侮辱するような内容は書かない

メールは、直接会って話をするとか、電話で肉声を伝えるのとは違い、相手の感情が伝わりにくいものだと言うことをしっかり認識する必要があります。
あなたが軽い冗談のつもりで書いた文章が、相手にとって侮辱されたと思わせるかもしれません。
相手にとっては、文章が全てですから、その文章をどう捕らえられるかは、受け取った人次第です。
文章には充分に気を使い、冗談でも相手を侮辱するような内容は書かない方が懸命です。

●BCCを有効に使う

メールを複数の人に同時に発信する場合、全員が貴方の知り合いでも、送った相手同士は面識が無い場合もあります。
年賀状やクリスマスカードの代わりにメールを使用するような場合がそれに当てはまります。
そういう場合、貴方が宛先に入力した全員のメールアドレスが、送られた全員のメーラで見えてしまうというのはマナー違反です。
知らない人同士の電話番号を貴方が全員に教えて回るのと同じ事になります。
複数の人にメールを同時に送信する場合は、お互いのメールアドレスが知られても良いかどうかチェックしま しょう。
そして、ちょっとまずいかなと思ったら、全員のメールアドレスをBCCで送るべきです。

●添付ファイルは圧縮する

前にも記述しましたが、添付ファイルはできるだけ圧縮し、サイズを小さくして送るのがマナーです。

●半角カナや@A鰍ニいった機種依存文字は使用しない

また、半角カナや@AといったOSによってコードが異なる文字は使わないというのもマナーです。
Windows同士でのメールのやり取りであれば問題ありませんが、他のOSマシンの場合には、文字化けしてしまいます。
鰍ニいう文字も機種依存文字にあたります。

15.11 注意事項

●知らない相手から来た添付ファイルは開かずに消去

メールに添付されたファイルを開いただけで、ウィルスに感染することもよくあります。
知らない相手から来た メールの添付ファイルは開かずに、即消去しましょう。

●知っている相手からでも文面がいつもと違ったら疑え

また知っている相手からのメールに添付しているファイルにウィルスが感染している場合もあります。
これを阻止するには、ウィルス対策ソフトに頼るしかないのですが、明らかにいつもと違う文面が来たら、疑ってかかる必要があります。
それは、メールの送信元がウィルスに感染し、そのパソコンに登録されていた貴方のメールアドレスにウィルス自身が貴方宛にメールを発信したかもしれないからです。

●高額ビジネスへの勧誘メールに騙されるな

時々どこからメールアドレスを入手したのか分かりませんが、「こんなビジネスを始めれば月100万円の収入も・・・」とかいう感じのメールがきたりしますが、これもまず詐欺と疑って構わないと思いますので無視しましょう。
ビジネスを始める前に登録料だの何だのとお金を取られて、後は梨のつぶてというパターンです。

●出会い系サイトからのメール数に注意

出会い系サイトからのメールも注意が必要です。
不用意に出会い系サイトに登録して、さくらからメールが大量に送られ、メール1通に付きポイントが加算され、多額の請求書が届くことになるかもしれません。
これは、メールに注意をするのではなく、不用意に個人情報を入力しないという注意ですが・・・。

●新製品モニター募集メールに騙されるな

インターネット上でモニターを募集するサイトは複数あります。
モニターとは、新製品などの使用した感想をレポートしたり、サイトから送付されるアンケートに答えたりすることにより、小額の報酬を貰うというものです。
中には、モニター用に使用した製品はそのままモニターにプレゼントなんて言う気前の良いメーカもあるようです。
この方式を真似た詐欺メールが来ることもありますので注意してください。
内容は次のようなものです。
「×××メーカより50インチのプラズマディスプレイが新製品として発売されます。今回はこの製品のモニターを募集します。モニター用に使用された製品は、モニターにそのままプレゼント致します。但し、モニター登録するための費用が事前に必要ですので、下記講座に××までに、1万2千円を振り込んでください。」
高額な製品を結果的にプレゼントされるので、1万2千円くらい安いものだと思わせる詐欺です。
現金を振り込んだところで、製品が届くことはありません。
そもそも、まともなモニター募集で登録費用を請求されるようなことはありません。
何らかの報酬を受け取る前に、××費用などと言ってお金を請求するような場合、詐欺であると疑った方が無難でしょう。

15.12 メールチェッカー

●メールチェックは手動では面倒

パソコンで作業中にメールが来ているか否かをチェックするには、メーラを周期的に起動するか、メーラに新着メッセージを周期的にチェックする機能があればそれを利用します。
しかし、メーラの周期チェック機能を利用すると、何か作業をしている最中にいきなりメーラが起動して、フォーカス(ピントの意味でアクティブな画面を指す)をメーラに取られてしまい、うっとうしいと思われると思います。

●メールチェッカーをインストール

そこで、メールチェッカーというアプリのインストールをお勧めします。
これは、設定した周期で新着メールを チェックし、新着メールが来れば画面の隅でこっそり通知してくれますので、フォーカスを取られること無く便利です。
私のお勧めは、WPBFというフリーソフトです。
Vector http://www.vector.co.jp/
からWPBFというキーワードで探してください。

インストールすると、常駐トレイにアニメーション表示され、メールが来るとアニメーションが変わって知らせてくれます。

新着メールが来ていない時は、ポストが左右にユラユラ。
新着メールが来ると、ポストがジャンプしてお知らせ。

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