Google

前ページ  目次  次ページ

7. ブラウザの使い方

●ブラウザとは

インターネットの情報を表示するプログラムを総称して、「ブラウザ」と呼びますが、ブラウザの中にも様々な種類があります。

●ブラウザの種類

一般的に使用されるのが、OS(Windous)をインストール(プログラムをパソコンに登録することを「インストール」と言います)すると、付いてくるIE(アイイー(インターネットエクスプローラ))です。
IE以外では、FireFox(ファイヤーフォックス)、Mozilla(モジラ)、AOL(エーオーエル)、Opera(オペラ)やNetscape(ネットエスケープ)が有名です。
個人的には、FireFoxが好きなのですが、ここでは最もシェアの多いIEについて解説します。
ブラウザで表示する画面を一般的にHP(ホームページ)と呼びます。

●インターネットって何ができる?

インターネットという言葉が巷に溢れていますが、インターネットって何ができるのでしょうか?
・世界中の企業や個人が作成したホームページを閲覧し情報を収集することができます
・キーワード検索で世界中のホームページを検索し欲しい情報を探すことができます
・貴方自身が情報発信源になることができます
・地球の裏側に住んでいる人とメールやチャット、IP電話などを利用して会話することができます
・家に居ながらにしてショッピングができます
・無料や有料のプログラムを入手することができます
・チケットの手配やホテルの予約、列車ダイヤの調査や目的地までの道順検索などができます
・何らかのサービスを提供することにより、お金儲けをすることも可能です
・株取引や銀行取引ができます
・ニュースを見ることができます
・テレビを観たり、録画することができます
・ラジオを聴くことができます
・外国語の翻訳ができます
・辞書代わりに使えます
・テレビ電話やテレビ会議ができます
・遠く離れた場所から自宅の照明やエアコンを制御できます
・オンラインゲームができます(ブラジルと東京に居る人が囲碁で対局できたりします)

と、まあ大抵のことは出来てしまいます。
出来ないのは、物を運んだり、現物を手に取ったりすることでしょうか。

7.1 戻るボタン

一つ前に表示した画面に戻ります。

7.2 進むボタン

現在表示中の画面より後に表示した画面に進みます。
これは、「戻る」ボタン押下で画面を戻った場合に有効になります。

7.3 中止ボタン

画面の表示が完了しない場合、インターネットとの接続を強制的に切断します。

7.4 更新ボタン

更新ボタンは、画面の再表示を要求します。
これは、インターネットから画面情報をもう一度取り込み表示し直しなさいということをブラウザに命令します。
画面表示が完了しない場合、「中止」ボタン押下後に、この「更新」ボタンを押下すると、画面が正常に表示完了することが良くあります。

7.5 アドレスバー

現在表示中画面のアドレスを表示します。
インターネットで表示される様々な画面には全てアドレス(住所)があります。
TVやちらし或いは購入した商品のパッケージに良く”http://www・・・・・・”という記述があるかと思いますがそのままの文字をこのアドレスバーに入力した後、「Enter」キーを押下すれば、そのアドレスのHPをブラウザ が表示します。
”http://www・・・・”と続くインターネットのアドレスをURL(ユーアールエル)と呼びます。

7.6 お気に入りメニュー

毎回同じURLのHPを見るのに、毎回アドレスバーにURLを入力するのは面倒です。
そこで、そのURLをブラウザに登録するのが、お気に入りメニューです。
お気に入り → お気に入りに追加 を選択すると、現在表示中のURLがお気に入りに登録されます。
登録されたお気に入りは、お気に入りメニューの一覧に表示されますので、表示したい物を選択するだけで毎回同じURLのHPを表示することができます。
不要になったお気に入りは、お気に入り → お気に入りの整理 で削除できます。
それでは、このHPをお気に入りに登録してください。
このHPのまま登録しますと、常に7章から表示されてしまいますので、画面の一番上と下にあります、目次をクリックしてから、お気に入りへの登録をお願いします。


7.7 検索エンジンの登録

世界中の人が作成したインターネット上に公開されている情報は、それぞれのURLが分からないと表示できません。
じゃあ、何かについて調べたい時に、探している情報が載っているURLってどうやって知ることができるのでしょうか?
ご心配無く。
そのために検索エンジンと言うものがあります。
検索エンジンは、検索エンジンを開発している会社が常に世界中のインターネット上を検索しており、見つけた情報を収集しています。
その収集した情報から、貴方が探したいキーワードを探し出し、そのURLを一覧で瞬時に表示してくれます。
貴方は、その一覧の中から、気に入った行をクリックするだけで、その情報に辿り着くことができるようになっています。
ですから、貴方のブラウザのお気に入りに、検索エンジンのURLを登録しておけば良いだけです。

●代表的な検索エンジン

代表的な検索エンジンのURLを挙げておきます。

http://www.google.co.jp/ Google(グーグル)
http://www.yahoo.co.jp/ Yahoo(ヤフー)
http://www.goo.ne.jp/ goo(グー)

これらの下線になっている文字をクリックすると、各検索エンジンのHPが表示されますので、そこでお気に入りに登録します。
このHPに戻ってくるには、前述の「戻る」ボタンで戻るか、お気に入りメニューから、本HPを選択します。
そもそもブラウザは、1つの画面しか開けないということはありませんので、複数の画面を同時に開いてあちらこちらと同時に参照することができます。

●ブラウザのタブを使う

その方法は、上記のようなURLが書かれている箇所にカーソルを合わせ、右クリックしますと、メニューが表示されますので、そのメニューから、「新しいタブで開く」か「新しいウィンドウ」で開くを選択します。
「新しいタブで開く」を選択すると、下図のようになります。
タブとは、画面の上の方にあるインデックスのような形状のもので、これをクリックすると、画面が変わります。
要らなくなったら、タブの「X」ボタンをクリックします。


7.7.1 検索エンジンの使い方

検索エンジンを使うのは簡単です。
検索したい文字列を入力し、検索ボタンをクリックするだけで、世界中のHPから、検索文字列が一致したHPの情報一覧をあっという間に一覧表示します。

●検索キーワードの入力方法

例えば、他にどのような検索エンジンがあるのかを調べたい場合、検索するキーワードを決定します。
先ずは「検索エンジン」というキーワードが決まります。
それだけでは、膨大な件数がヒットしそうなので、情報を絞り込む必要があります。

検索エンジンを比較しているHPだけを検索させることにしましょう。
よって、入力するキーワードは、「検索エンジン」と「比較」です。
これを検索エンジンの検索文字列に「検索エンジン 比較」と、2つの文字列の間にスペースを入力します。
これは、スペースを入れることにより、検索エンジンは、「検索エンジン」AND「比較」となります。
「検索エンジン比較」とスペース無しで入力すると、それら文字列が連続して現れるHPを探しますので、目的の結果と異なってしまうかもしれません。
「検索エンジン 比較」と「検索エンジン比較」をそれぞれ入力し、結果の違いを確かめてください。
「検索エンジン 比較」と入力した結果は以下の通りです。

検索結果一覧が表示された画面の右上を見てください、検索文字列にヒットしたHPの数と検索に要した時間が表示されます。
この場合は、414万件ヒットし、検索時間は0.04秒でした。

検索エンジンでは、貴方が探したい情報をできるだけ先頭に表示できるよう、様々な工夫がされていますので、大抵の場合、探したい情報はヒットしたHPの数十件以内にあるはずです。

どうですか、この例で見る限り、検索したい情報が一覧の先頭に表示されていますね。





●目的の情報が探せない

検索エンジンを使い始めた頃は、なかなか目的の情報まで辿りつく事ができないようです。
これは、単に慣れの問題ですが、情報をすばやく、正確に検索するコツをお教えします。

・ キーワードは単語のみとする
検索エンジンに入力するキーワードは単語を並べます。
決して文章にしてはいけません。
文章にしてしまうと、入力したそのままの文章が記載されているHPを探すからです(最近の検索エンジンは賢いので単語に分割してくれるようですが・・・)。
例えば、”神戸で美味しいお好み焼き屋”を探す場合、検索キーワードに「神戸で美味しいお好み焼き屋」と入力するより、「神戸 美味しい お好み焼き」と入力すべきです。
また、「美味しい」という単語は、人によっては、「美味い/おいしい/うまい/ヤバイ/Good」とか表現が様々になりがちなので、避けた方がよいかもしれません。

・ 自分で書く立場になる
では、どういう単語にすべきでしょうか?それは、貴方が神戸で美味しいお好み焼き屋を見つけた時に、貴方のHPがあるとして、どういう風に紹介する文章を書くかを考えましょう。
貴方なら、「神戸で美味しいお好み焼き屋を見つけました。場所は○○○○○の△△△△という店です。□□□□□□□と、これはお勧めです。」という感じで書くだろうなと想像したなら、キーワードは「神戸 お好み焼き お勧め」というキーワードで検索してみましょう。

何故「お勧め」を入力したかと言うと、お好み焼き屋自身の宣伝用のHPにも、「神戸 美味しい お好み焼き」というキーワードは出てきそうですが、「お勧め」というキーワードは、お客になった人しか書かないと思われるからです。

・多数の情報を集める
神戸で美味しいの評判のお好み焼き屋の店の名前が分かりました。それでは、そこに決定しましょう。

いや、ちょっと待ってください。
一人や二人の意見で信用しても良いのですか?
情報はできるだけ沢山集めるべきです。
沢山の人が美味しいというのであれば信用できますが、値段が高ければ美味しくて当たり前です。

値段はどうでしょう。
前記での検索結果から、お客となった人の書き込みには大抵値段が書いてありますので、それを参考にしても良いですし、お店のHPを見つければ、値段や店の正確な場所も分かるはずです。
お店の名前をキーワードに検索しましょう。
お店のHPは、大抵検索結果の上位の方に表示されるはずなので、直ぐに見つかるはずです。

次にお店の名前をキーワードにして、お客さんの評価を検索してみましょう。「場所 + お店の名前」で検索して、お客の評価を見てください。

・検索エンジンを使い分ける
Yahoo(ヤフー)やGoogle(グーグル)という代表的な検索エンジンには、それぞれ癖があります。
Yahoo(ヤフー)は、企業やお店のHPを探す時に使用すれば、100%に近い確立で上位にヒットします。
Google(グーグル)は、個人的なHPやマニアックなHPまでも検索対象としていますので、ごくごく少数意見までも参考にすることが可能です。
ですから、有名企業のHPや有名なHP(楽天など)を見つける場合には、Yahoo(ヤフー)を使い、それ以外はGoogle(グーグル)を使うという使い分けをします

●キャッシュとは何?

検索されたHPの下線部分をクリックすると、そのHPに移動しますが、稀にそのHPが無くなってしまっている場合、そのHPが無いという情報が表示されることがあります。
その場合、その下のほうにある「キャッシュ」という下線部分をクリックしてみてください。
キャッシュとは、検索エンジンを管理している会社のデータベースに残っている情報のことです。
本来のHPが無くなっていたり、他のURLへ移動しているので、最新なのかどうか分かりませんが、取りあえずの情報を参照することは可能です。

7.8 役に立つHP

検索エンジン以外にも、色々と役に立つHPは沢山あります。
私が利用しているHPを紹介します。

用途説明URL
テキスト翻訳翻訳はそれほど正確ではないが文字列を入力すれば翻訳をしてくれる無料サイトhttp://www.excite.co.jp/world/
HP翻訳URLを指定するとそのHPを翻訳してくれるサイトhttp://www.excite.co.jp/world/english/web/
辞書綴りが曖昧な場合でも、近い単語の辞書を探してくれる便利なサイトhttp://www.yakugo.com/WebHint/Quick.aspx
和英/英和国語辞典を揃えている便利なサイトhttp://dictionary.goo.ne.jp/
専門用語ならここにおまかせhttp://ja.wikipedia.org/wiki
ニュース読売新聞Webニュースhttp://www.yomiuri.co.jp/
朝日新聞Webニュースhttp://www.asahi.com/national/
日経新聞Webニュースhttp://www.nikkei.co.jp/

7.9 ブラウザの設定

インターネットエクスプローラというブラウザは、立ち上がると初期設定はマイクロソフトのホームページに自動的に接続されます。
パソコンを使い始めの時は、マイクロソフトのホームページを見ることはあまり無いかと思いますので、最初にそのようなHPが表示されるのはうっとうしいと思われた方は、最初に表示するHPを変更することが可能です。
ブラウザを立ち上げ ツールメニュー → インターネットオプション で下図の画面が表示されますので、「空白を使用」ボタンをクリック後、「適用」ボタンをクリックすると、ブラウザが立ち上がった時に何処にも繋がらずに空白表示となります。
別のHPを初期画面にしたい場合には、そのHPを表示してから、上記と同じ手順で画面を表示させ、「現在のページを使用」ボタンをクリック後、「適用」ボタンをクリックしてください。


7.10 文字のサイズ

ブラウザで表示している文字の大きさを変更するには、 表示メニュー → 文字のサイズ → 最大/大/中/小/最小
で変更可能です。
貴方の見やすい文字サイズに変更してください。

7.11 文字化け

●文字化けは何故起こる

ブラウザを使ってネットサーフィンをしていると、たまに表示内容が文字化けすることがあります。
ブラウザは、世界中のHPを表示する機能が必要ですから、様々な文字コードで表示可能な機能を持っており、大抵はブラウザが勝手に文字コードを判断して、表示文字を変更するのですが、似ている文字コードを認識間違いすることがあるために文字化けが発生します。

●文字化けは手動で直す

このような場合は、手作業でブラウザの文字コードを設定します。
何にしたらいいのか分からないという場合でも、日本語の場合は以下の2パターンを試せば解決できるはずです。
ブラウザの表示メニュー → エンコード → 日本語(自動選択)
ブラウザの表示メニュー → エンコード → Unicode(UTF-8)です。

7.12 注意事項

●HPに書かれていることが全て正しいとは限らない

検索エンジンで様々なHPを閲覧することをネットサーフィンと言いますが、注意して頂きたいのでは、HPに書かれている情報が全て正しいとは限らないということと、全て最新情報とは限らないということです。
書かれている情報を信用するか否かは、貴方の判断に委ねられます。

●悪意のあるHPも多数存在する

また中には悪意のあるHPも存在します。
悪意のあるHPでは、パソコンの情報を採取したり、貴方のキーボード入力を監視したりするスパイウェアと呼ばれるプログラムを知らない間に登録されたり、ウィルスソフトを登録されて、OSが動かなくなったりする可能性があります。

●パソコンに個人情報を保存しない

スパイウェアやウィルスソフトは、貴方の個人情報やメールアドレスなどを狙うことが多いですので、パソコンの中に個人情報をできるだけ保存しないようにしましょう。

●ネット通販は注意が必要

最近では、ネット通販が盛んで、インターネットで簡単に買い物ができますが、買い物をする際にあなたのキャッシュカードのIDや暗証番号などを入力するのも、極力避けましょう。
キーロガーというスパイウェアが万が一貴方のパソコンに侵入していると、貴方がキーボードより入力した内容が全て第三者に筒抜けになってしまいます。
ネット通販をする場合には、荷物を受け取る時にお金を払う「代引き(代金引換)」と言う方法が最も安全です。

●懸賞サイトにも注意が必要また

懸賞サイト(サイトとはHPと同意です)では、実際にはプレゼントなど発送しないのに、豪華プレゼントという名目で個人情報を入力させ、個人情報を集めるだけのサイトも少なからずありますので、懸賞サイトなどは、有名企業の懸賞のみに応募する方が安全です。
インターネットで個人情報(氏名、住所や電話番号)を入力するのは極力避けましょう。

●オークションサイトは詐欺に注意

オークションサイトでも、様々な詐欺行為がありますので、充分に情報を収集してから参加するように心がけてください。
お金を払い込んだのに、商品が届かないとか、商品が違うとかという問題は少なからず発生しています。

●ワンクリック詐欺は無視

また、あるHPに移動すると、承認したつもりなど一切無いのに、いきなり「メンバー登録されました。
5日以内に登録料5万円を振り込んでださい」などと言うメッセージが表示されて、お金を騙し取ろうとするサイトもありますので、気をつけてください。
そのサイトでは、貴方の氏名、住所や電話番号まで把握したので、お金を振り込まないと・・・・・。
というメッセージを見せて不安にさせているようですが、そのサイトで貴方が個人情報を自分から入力しない限り貴方の氏名、住所や電話番号がサイトの運営者に分かることはありません。
心配せずに無視しましょう。
サイトの運営者が把握できるのは、貴方のパソコンのアドレス(IPアドレスという数字)と、使用しているブラウザの種類程度で、個人を特定する情報が伝わることはありません。
個人情報を持っているのは、貴方が契約しているインターネットプロバイダ業者ですが、その業者が個人情報を社外に提供するのは、裁判所命令があった時だけですので、安心してください。
但し、万が一スパイウェアが侵入しているかもしれませんので、直ちにブラウザを閉じ、スパイウェアを見つけるソフトを起動し、チェックすることをお勧めします。
スパイウェアを見つけるソフトは、後ほど解説します。


前ページ  目次  次ページ