deepsky observation 10 Apr.2021 Susami

50cmF3.7 Dobsonian Telescope + Paracore + Panoptic27mm(x75), Ethos21mm(x95), Ethos13mm(x160), Nikon 7mm(x290) Naglar4.8mm(x420)

は見えたもの、は良かったもの、黄色は見えなかったもの。 見て記録したもの 41個


観望記録2021年4月10日、すさみ2夜め。あと10分で25時、やっとよく晴れた。これからかみのけ座を見よう。

まずMel111、肉眼でもあそこに見えている。北の星が最もよく見え、人の形に見える。

27oでNGC4565をとらえたが、こんなにちょっと暗かったのかという印象。細長くエッジオンそのもの。中央がちょっと明るい。13oで暗黒星雲が本当にまっすぐあって、中心の明るい部分はほんのり円く、反対側の光芒も見える。視野の半分ほどの長さがある。

NGC4559を13oで、もやっと大きい楕円で、中心は鋭くない。星が3個からんでいて、東の星が明るい。その星と中心との間は少し暗いが、その星があるからそう見えるのか。中心の北西あたり、むらがある。構造かな。南東は、あの2星を超えて2倍ほどは淡い部分がある。←画像で確認できた。見たもの正しい。

NGC4245、27mmあまり大きくない。すぐ西に位置の目印になりやすい5個の星がある。楕円形で中央が明るい。7mmでは、中心が明るい、中心明るい部分の楕円の向きは一番近い星に向いて、全体の楕円の向きとずれている。←画像で確認したが、これは構造が見えている。13oではそれほど特徴はない。

 

810AでB228を仕掛けてきた。観望に戻る。

先ほど見ていたNGC4245銀河の13oで、その視野一つ分東のところにさらに大きな銀河がある。NGC4245に来る前に先に見たものNGC4274だ。4245より大きい。大きい楕円で集光しっかりで、きっとアンドロメダ銀河のようだろうなあ。すぐ南には中心が明るい小さな銀河NGC4278とその東にも淡いもやっとしたものが見える。東のは星図に書いてない。←■この東の淡いもやっとしたのはNGC4283か、それともNGC4286か。再確認すべきだ。

少し西のNGC4131が13oで暗いが、まずわかった。そして次にNGC4134、そしてNGC4132。同視野に見えている。これら3個、31と34は向きが違う。31は東西、34は南北っぽい感じの向き。間のは暗く小さい。集光は31が強く、34がもやとした感じで集光わかる。34は、じっと見ていると南北に長い。

近くのコンパクト銀河群、NGC4169NGC4175が見え、次にNGC4174が小さく、NGC4173が長い。4個が接近して並んでいる。69が最も明るい。小さく明るい中心があり、北北西から南南東向きに楕円。反対側のは4175で、楕円形で集光あって向きは69に似ている。次に小さな4174は集光がしっかりしていて全体として少し暗い。4173はじっと見ているとかなり長い。集光ははっきりしない。←これらはHickson61

M64、いきなり13oで入れた。Mel111とα星の間の星をファインダーでねらい、その近くにある。M64は、13oで、黒目がよい。はっきりとわかる。ピッと明るい中心の北東側がずっと長く暗い。全体に大きさがあってよく、渦巻きを感じる。7oでは、黒目の暗黒星雲の形がわかる。明るい中心にからみついてぐねっと曲がっている。もやっとした明るい部分はそこを取り巻いて写真のようだ。

かみのけ座24番星とNGC4539だ。24番星は、ええなあ。黄色と青白。

NGC4539は、24番星がまぶしい。13oで、あまり大きくないが、素敵な二重星があるのでこの銀河は得しているな。楕円形で弱い集光で、南東に少し離れて恒星。

M85とNGC4394、13oで入れた。M85は明るい、さすがにメシエだ。楕円の光芒で集光が明るい。北北東の端あたりに恒星が乗っている。中心が小さい。
NGC4394は大きさ2/3程度で、傾きがちょっと違っていて、2つの銀河がハの字のよう。こちらも集光あり。
7oでは、M85は、北西と南東は渦巻きを感じたが、、、←M85は楕円銀河のようだ。
4394は、西側が切れているようだ。中心の集光は小さく明るい。

NGC4293だ。27oでもやっと少し大きな銀河で集光は強くない。かなり楕円。13oで、長いな。中心の集光は鋭くない。明るい部分はそれの北西と南東に伸びて居て、淡い部分はもっと長くある。

NGC4350NGC4340が並んでいる。この2個だな。13oでもちょうどよいほど接近している。4340はフェイスオンのようで丸っこく集光あり、もやっとしている。4350はそれより中心が明るく、斜めから見ているのか、エッジオンのようだ。北西側がすっと切れている。楕円は南西から北東向きに長い。このペア良いなあ。

M100、13oで丸い。あ、渦巻き腕見える。おおー、良い。中心があまり鋭くない。南から東へ回る腕と、反対から南へ回る腕が見える。7mmで、明らかに渦巻き腕はっきり。北から西へ行ってるやつ、南から東へ行っているやつ。そらし眼でそれはもっと北へ回り上がっている。13oで、同じ視野に南西側に細長い光芒、NGC4312が見える。これはあまり集光がはっきりせずもやっとした長い光芒。中ほどはなだらかに明るい。明らかに形が違う銀河が視野に並んで良い。

おもしろいペア、NGC4298NGC4302が入った。先ほど13oでへんな光芒があると気づいたものだ。2つが接近していて、どちらも集光が弱いので、2個合わせて変な形の星雲と思ったのだ。98の方が少し明るい。じっと見ると、中心が少しほんのり明るい。すぐ東に暗い恒星を隔てて長い4302、長いなー。そらし眼で中央当たり少しほのかに明るい。北東端あたりに暗い星が1個乗っている。

M99、もやっと丸く集光は強くない。渦巻きなのかな。楕円銀河じゃないのかな、、渦巻きっぽい。慣れると渦巻きと楕円のちがいがわかるようになるのかな。中心が明るく、その近くが一段明るく、周囲に淡い部分があり、そのところ渦のような感じというか中心の東側が少し明るく、北西あたり暗い。7mmで渦巻きのようだ。中心から東に腕が出て、南西に回ったものは西で切れているようだ。←画像で確認OK

M98、一転して細長い。13oで中心が小さく明るく、北北西から南南東向きに長い。中心の東側が切れている。

M88、27oでたどりながら導入。13oで、おもしろい形。大きく、きりっとした楕円で、集光がピッとあって、集光の東から南へと暗黒星雲があるのかはっきりと切れていて、渦巻き銀河だ。←画像確認OK

M91、東西に楕円で中央が少し明るい。もやっとしている。M88の半分ほどの大きさだ。間のNGC4516は小さく暗い。4516は、もやっとした光で中央がちょっと明るいだけだ。

M91は一見もやっと円いが、東西にちょっと長い部分が明るい。中央ピッと明るい。←画像確認OK

 

いろいろセットしてきて観望再開。20pを810Aに変えてえび、5Dはさそりの星団。

かみのけ座のラストランだ。

NGC4710,13oの視野に入れた。α星からたどってきた。これも細長く、中くらいの大きさ。中ほどちょっと明るいが中央集光はない。かなりエッジオンかな。よく見ると、中央ちょっと小さく明るい。7oであまり構造見えない、、、東側に暗い星が乗っている。中央の集光は強くなく、その周辺が少し明るい。

M53、13oで、なかなかすばらしい球状星団だ。良い。華々しくないが、今日は良いなあ。先からラジオでトランペットばかり流れていてよい。さてM53だが、すぐ南に2個並ぶ星がアクセント。集中は普通ぐらい。北東に1個明るい星があって乱している。アクセントだ。13oでほぼ全部分離。

NGC5053、うぉ、淡い。なぜこんなに暗いのか。メンバー自体が暗いのか。吸収はどちらも同じと思うけど、、このメンバー、明るいのは進化してしまったのか? そんなことはないだろう。13oでいくつかぷつぷつ、20個ほどの星が見える。
21oで2個の球状星団を比べようとしたが、あかん。視野に入らない。片方が入ったら片方がエッジだ。
40pだったらよいかな。5053の方が大きいような。M53は明るい部分は小さい。パッと見た印象は53の方が小さい、不思議だ。

 

3時半をまわった。観望最後、えびのあたり。

NGC6231、シーイングが良いので素晴らしい。27oで、この元気な星団、元気もらえるな。明るい星がいっぱいだ。

上がってNGC6242、一つオレンジの星が目立ち、その西に南北に8個ジグザグに並ぶのが少し明るく、オレンジとこれらに暗い星が多数からまっている。良い星団だ。オレンジの星は最も進化が進んでいるのだろうな。ジグザクの中で特に5個が明るい。

Tr24あたり、vdBHa205がまずわかる。一つ明るい星があり、そのあたりに十数個がコンパクトに集まって星団。

Ru122はこれだな。同じ視野に見えているがまばらな星団という感じ。似た明るさの星が十数個見える。

エビ星雲、Hβフィルターで、その明るい部分が曲がって伸びて視野の7割ほどの長さがあり、西端とvdBHa205との間にもやとした星雲が見える。
O3でも星雲が見えるが、Hβとあまり変わらず、むしろHβの方がよいかな。O3は全体にもやとした感じ。Hβに戻したけどあまり変わらず、この星雲はHβでも効果があるということだ。フィルターはずすと星雲は見えない。

この付近全体、Tr24と書いているところよりCr316の方が明るい星が多いなあ。彼らはどのように星団を認識したのかな。Collinderは星の明るさだけを見たのかなあ。

最後にM11、この細かい粒粒がものすごく良い。背景がちょっと明るくなって、薄明が始まってきている。今夜はすごく良かった。