南天観望用の20pドブソニアン 2003年製作・使用 超軽量

これは、2003年にオーストラリアの中央部へ行ったときに製作した望遠鏡です。メインの撮影機材と合わせてエコノミーチケットで運ぶため、口径20pでありながら超軽量に作りました。

そのときの撮影機材は100SDUFに自作6x8アストロカメラを付け、ST4でオートガイドして多数撮影しました。赤道儀はEM10で、同架カメラは自作星座用6x7カメラです。

電源は、現地カーショップで購入したバッテリーで、昼間にモーテルにて充電しました。

 

20pの光学系は、20pF5主鏡は2.1kg、高橋のEr32mm接眼レンズが170g、同LE12.5mm接眼レンズが100gなどです。

主鏡を収める部分は、ホームセンターの台所用品コーナーで見つけたアルミの蒸し器を使いました。トップリングも同じです。厚さは1mmもありません。

全体は下のイラストのようで、各部の材料は強度を保つためには最低限の細いものを選んでいます。これで接眼レンズを含めて鏡筒部分は3.1kgです。

 

架台は、合板で作って1.65kg。当時は木の持ち込みは現在のように厳しいことはなかったと記憶しています。架台部分は現地に置いてきました。

アルミパーツは持ち帰っていたので、下の写真は、2008年に双望会に持参するために再現したものです。

 

 

2003年5月にオーストラリアの中央、アリススプリングスから2時間ほど南下したところにあるErdundaのモーテルに滞在しました。

夕方近くになると機材を車に載せ、10分ほど離れた場所へ移動して星を撮影しました。20pドブは、後部座席にそのまま載せています。足元に有るのは夜食で、望遠鏡の近くに厚くバスタオルでくるんだポットには湯を入れています。

 

モーテルから借りた洗濯物干し台をテーブルとして星図を置いてます。星図の上には接眼レンズ2本見えますが、LE12.5mmとOr7mmです。また見たものの印象を録音するマイクロカセットも見えます。

白い台形の物は椅子です。これは発泡スチロールパネルを組み合わせたもので、日本から持参しました。

真っ暗な場所で見るものはすばらしく、口径20pでもとても良く見えました。

録音はこちらです。