ピンホールカメラで
写真を撮ってみよう!


完成したピンホールカメラで写真を撮ってみることにする.

まず、露出量をどうするか?つまりシャッター速度&絞りをどうするか?が問題である.

絞り=焦点距離÷針穴の直径

焦点距離は、ボディに直接ボディキャップをつけた(ピンホールが有る)場合、約45mm.

また、針穴は、約0.3mm(←目測、つまりいいかげん)なので

絞り(F値)は、おおむね 45÷0.3=150 となる.

これで簡単に露出計(あるいはAEカメラ)有ればシャッター速度を求められそうなのであるが、なかなかそうはいかない.というのも、有る程度以上の長時間露出、フィルムにより数十秒以上であったり1秒程度以上であったりするが、ともかく、有る程度以上の長時間露出する場合、単純計算でシャッター速度を算出できないのである.(相反則不軌特性という)

ということで結局やってみなきゃわかんないと言ういい加減な(?)世界なのである.

なんて書いている私もやってみて驚きました.フィルムの性能が良いせいかもしれないけど...

使用したフィルムはフジのネオパン400PRESTO.焦点距離45mm F150 季節は早春3月はじめ、やや薄雲のさした晴れの日の午後3時ごろ。現像はミクロファインでごくごく標準的に行う.

以下の写真の中の数字は露出時間(秒)

45mmピンホール写真

スキャナーでフイルムをスキャンしたこの写真で見ると明確な差が有るように出ているが、ネガを見る限りどれも適正露出ぐらいなのである.(でもまぁ4秒が適正)という事は、露出なんか気にしないでじゃんじゃんとってもモノクロフィルムで撮る限りたいていの場合焼付けできそうである.

それ上またまた、驚きの発見があった.ついでにたまたま家に有った中間リング(50mmレンズにつけてマクロ撮影をするもの.筒の長さ約45mm)をつけたらどうなるかなぁ?と思って撮った写真がこれ(↓).

90mmピンホール写真

この場合F値は 90÷0.3=300 と計算できるが、データ取りの為、露光時間も1秒から10秒までいろいろ試すが、何秒でも十分焼付け可能なネガが得られた.(上の写真は5秒露光)
が、それにもまして全体の質感が45mmのものよりずっと良い.

あぁびっくり、実際は思ってた以上にやってみなきゃわかんないものですね.

2000.5.7.


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