私の愛猫のお部屋

 

私が実家で一緒に暮らしていた猫「ロッキー」です。今は一緒に居れませんが私の心の友です。
ペットショップの無料猫だった彼女。他の兄弟はどんどん売れていくのに、彼女はなぜか戻されてしまう。しばらくその様子を遠くから見ていたが、居たたまれなくなって柵から出して抱き上げた。すると彼女は「どうせ戻すならほっといて!」と言わんばかりに策へ戻ろうと私の手からジャンプした。
が、そこには透明な板があり、彼女は見事にぶつかって床に「べっしっ」と落ちた。目を丸くして固まっていた彼女を「痛かったでしょ、バカやね〜」と抱き上げた。するとよほど怖かったらしく、今度はしがみ付いて離れてくれない。それが、彼女と私の出会いでした。
初めて我家に来た彼女を、私は「男の子」だと思い込んでいた。で、つけた名前は「ロッキー」。間違いに気づいた時には時すでに遅く・・・すっかり名前が定着していた・・・げめんよ。
その後、彼女が以外に神経質であることが判明。猫なのに「便秘症」であった。親猫なら尻をなめてやるところだろうが・・・とにかく濡れティッシュでお尻を刺激してみることにした。これは成功、彼女の便秘は少しづつ治っていった。
元気になった彼女は、なぜか椅子の背もたれによじ登るのが好きな猫となった。
実家にいたとき私はガーデニングに精を出していた。その横にはロッキーが座っていて、私のすることをよく観察をしていた。なぜだか分からないが、彼女には私がガーデニングをしていることが好きであるらしく、そばでゴロゴロと喉を鳴らしていた。その姿があまりにかわいいのでよく植物と一緒に写真を撮ろうとするが、肝心なところで余所見をするので良いショットがない。(>_<)
彼女のために猫が好む「キャットニップ」と言うハーブを育てていたら、気に入ったらしくハーブにすりすりするんだけど、なぜか私が葉をちぎって渡してやる時意外は噛んだりすることもなく、ただゴロゴロといっているだけだった。
現在の実家では、世話人の私がいなくなり・・・植物達はすっかり枯れてしまった。
先日帰った時、天気の良い午後の日差しの中で、枯草のプランターにロッキーが寝転がっていた。私はふと「こういう使い方もあるのか・・・」と、感心するやら空しいやら複雑な気分であった。
ま、彼女はすごく幸せそうな顔をしていたが・・・。
ここから、寝姿8連発!!
後半には出てきますが、私の実家には犬もいます。それもでかくて恐ろしく猛犬なのが・・・。
で、ロッキーさんは彼の先輩なので「姉」ということになっています。ロッキーさんは彼のことが嫌いなわけではないんだけど、がさつで体が大きいので一苦労。
だからこそ、彼女には気を許せる安らいだ時間が必要なのです。
右の写真3枚の手が伸びている方向、それはストーブのある方向です。(笑)
お客様が大好きで、彼女が「この人が好き」と判断すると、その人の布団を奪います。でも、前もって「寝かせてね」ってお願いすると、ちゃんとどいてくれます。親ばかですが、実家の動物たちはかなり人間の言葉を理解しているようで、悪口を言うとつれなくなります。
ロッキーさんは、家族が辛い時悲しい時にはちゃんと慰めに来てくれます。
ある日、姉が仕事で悲しい思いをし、布団で泣いていました。そこへロッキーがやって来て、姉の枕の上にちょこんと座り「まー、まー。」と言うかのように姉のほっぺに前足を片方乗せたそうです。姉は・・・「猫に慰められるなんて・・・」と泣く事をやめたそうです。
私も泣いている時に顔を舐めてくれる事がありました・・・。
本当は、涙が珍しくて興味があるだけかもしれません。でも、私個人はロッキーが悲しみを癒そうとしてくれていたように感じますし、そう信じています。
左の写真のこの表情、もぐりこんで寝ているのを発見されて驚いた顔です。(笑)
のびのび寝ている彼女を見ているのが私のなによりの安らぎでした。今もロッキーに会う為に実家へ度々戻っています。彼女はつれないですが・・・。
右の写真はロッキーが痛い思いをして、怒っている時です。う〜ごめんね〜(涙)
私がとても忙しい日々を送っていた頃に事件は起きました。久しぶりに家でゆっくりしていたある日、そう言えば2、3日ロッキーをまともに見ていないことに気づき、ロッキーを呼びました。そこへロッキーが鳴きながら外から帰ってきました。なんか、いつもと違う鳴き声、なんかおかしい!!ロッキーの鳴き方が何かを訴えるようなので、「どうしたの、ロッキー?ん?」とよく見るとロッキーが足を引きずっています。しかもすごく腫れている!彼女は本当に悲鳴をあげていたのでした。
慌ててお医者様に連れていき、「これは今日昨日の傷じゃない!!」と、こってりお医者まさに怒られ、どんなに忙しくても、夜は一緒にいようと心に決めた日でした。
左は私と、右は私の旦那様と一緒に撮影しました。
私と写っている方はなんだか同じ顔しているように思えます。旦那様が撮影の時に「同じ顔して見るな〜!」って笑ってましたし・・・。
ロッキーは旦那様も大好きで(今は「お客さんなの?」って感じもあるかな?)、遊んでくれる人だと思ってるようです。おかげで旦那様の手はいつも傷だらけで、悲惨でしたが旦那様はそれでもめげずに「仲良し」してました。
ロッキーの愛情は痛いのよね〜。
今はロッキーと離れ離れに暮らすことになりましたが、私にとってロッキーは愛すべき家族です。
彼女が初めて来た時、苦渋の選択を迫られました。女の子である以上避妊をしなければいけない、人間の勝手な理由で・・・大好きなロッキーの子供に会えない。生まれればその子供にも、更にその子供にも責任を持っていく・・・私にはそれができませんでした。泣きながらロッキーを抱きしめました。腕の中でもがいていたロッキーがふいに力を緩め、私の腕の中でゴロゴロといいました。私はその時に決意しました。ロッキーが生きている限り、ロッキーのためにできることをできる限りしたいと。その後も彼女は人間を恨むこともなく、人間のそばで安らぎを与えてくれる。
だから・・・だからいつかは一緒に住もうね、ロッキー。
 
ロッキーさんには弟分のダルメシアン犬「福ちゃん」がいる。ダルメシアンというものは、とにかく陽気でよく遊ぶ。悪く言えば本当にがさつ!が、うるさいながらに家族思いで、防犯犬としては抜群である。彼が来た当初ロッキーは怖がってよく逃げていた。彼はじゃれているだけだけど、いつも体当たりで、彼女には苦痛だったようで。私は分かってくれるように一生懸命彼女に「皆家族だからね、ロッキーはおねえさんだから何も心配しなくていいんだよ。私がそばにいるからね。」などと、話し掛けてみた。納得したかしないかは分からないけど、今は2匹とも仲良しです。
そんな福ちゃんがまだ小さい頃(と言ってもロッキーよりすでにでかい)体の大きさが原因でなかなか階段が下りれなくて階段の上から困って泣いていた。そこに通りすがりのロッキーに姉が一言。「四足動物の先輩として、階段の下り方教えてやってよ。」するとロッキー「わかったよ」と言わんばかりに「にゃ―ん」と一声。そして、階段の上まで上り、福ちゃんと鼻頭らをつき合わせた後、階段を3段ぐらい下りて振り返り、福ちゃんに向かって「にゃーん」とまた鳴いたのです。まるで、「こうするのよ」って感じで・・・。その後、福ちゃんはちゃんと階段を下りられるようになりました。
これは、冗談のようなほんとの話。
福ちゃんは人間で言うと「すっごい自信過剰男」なイメージがあります。甘やかされてるし、はっきり言ってお坊ちゃまです。でも、たぶん日本語話せたら、「ガラの悪い関西弁」のような気がします。ロッキーのことも「わしが守ってやらないかん!」と思っているらしく、よその猫にいじめられているのを見つけると、猛然と吼えます。
そんな彼らを見て、なんか和んでしまう日常でした。

   長々とお写真と私事にお付き合いくださり、ありがとうございます。更に・・・見てもよいと言う方は・・・次のページにお進みください。