宝ヶ池・野鳥観察会
                             2024年02月04日(日)

9:00国際会館5番出口前9:32−9:41宝ヶ池連絡橋9:50−10:25高野川出会−
10:40山端橋−10:56いこいの森トイレ11:02−11:21宝ヶ池東端−11:35
菖蒲園−11:47長代橋−12:02岩倉橋下(解散)12:10

府民野鳥観察会(京都府山岳連盟自然保護委員会の主催)が
宝ヶ池周辺で開催された。
雪の予報もあったが、幸いよく晴れた。
立春なれども5℃、湿度50%、肌寒い。



空にムクドリやハトが飛び交う鎮魂碑前に
一般37名、委員役員を入れると約54名が集合した。
野鳥の会から講師として西村克之、小野田香澄、
石川順一の3氏をお招きした。

双眼鏡の操作方法の説明があり、
3班に別れていよいよ探鳥に出発。


すっかり葉をおとしたユリノキは
実の殻を残している。
宝ヶ池連絡橋から川に浮かぶ
点のようなものをねらって双眼鏡で
見極たが、なかなか鳥の世界に
入っていくのは難しい。
それはイソシギだそうだ。



石が点在して渓流のようになった
岩倉川にキセキレイがいた。
下腹部の黄色が特徴。


川は川底の堆積岩を削るように流れ、
千石橋を過ぎると親水護岸になった
北岸にマガモのつがいが
流れに乗って下っていく。
雄のマガモは頭の緑が鮮やかだが、
雌は地味。

そこにカワセミが飛んできた。
気づくのが遅く写真には
撮れなくて残念。


岩倉川が高野川に合流して流れは
速くなったが、流れに逆らって
泳ぐカルガモがいる。

山端橋から南を眺めると
井手ヶ奥井堰がある。
松ヶ崎地区の灌漑用水に重要な
堰だった。



北側を見ると砂州にカワアイサ、
カワウが日向ぼっこしている。


来た道を引き返した。
「子どもの楽園」はもと
競輪場だったとか。
国立京都国際会館の建設を
きっかけに広域公園として
自然林を生かした「憩いの森」、
「桜の森」、「野鳥の森」なども
整備されている。

カラスが鳴いている。
ハシボソガラスはガアガアと
濁った声で鳴き、ハシブトガラスは
カアカアと澄んだ声で鳴く。


「憩いの森」でトイレ休憩して「
桜の森」、「野鳥の森」へ進むと
ヤマガラ、シジュウカラ、コゲラ
などの鳥が混群になって
飛びまわっている。
葉を落とした桜並木、
枯葉をみれんたらしく春まで
付けるヤマコウバシなどの


木々の間からコンクリート造りの
国際会議場がみえる。

山側に人に動じず悠然と草を
食むシカが4頭いた。


宝ヶ池の周遊路に入った。
餌が貰えると思ったのか大きな
コイがやってきて、遠くから
ホシハジロが泳いでくる。

マガモ、カルガモ、オオバンがいる。
大きなカワウがじっと立っている。

宝ヶ池はもともと湧水があった
深田の東側に堤を作った人工的な
溜池だった。


安政2(1855)年に拡張して
現在の大きさになった。
この水が宝のように思われたのか
明治末期に宝ヶ池と呼ばれる
ようになった。

池で蓄えられた水は、いったん
岩倉川に流して井出ケ鼻井堰
で取水し、その後北東から


南西にかけて緩やかに傾斜する
地形を利用して、たくさんの
水路に分かれて田圃をくまなく
潤した。


数年前には寝子ヶ山の麓あたりの
池の木陰にはオシドリが
いたものだが、全く見当たらない。

オシドリがいなくなった理由も
いろいろあるそうで、シカが
ドングリを食べてしまったので
ドングリをこのむオシドリが
いなくなった。
池の周りの樹木が枯れたなど。

菖蒲園の北の階段を登って車道にでた。


グランドプリンスホテルの
メタセコイア並木を見ながら、
ホテルの東側に来て、長代川と
岩倉川の合流にある長代橋から
眺めると、コサギがいた。
脚が黄色いのが特徴。
ドングリが落ちていてシカの
糞も多い堤を歩いて

岩倉橋の所で、
恒例の「鳥りあわせ」(出現鳥種の確認)
をおこなった。
32種だった。
ここで解散になった。





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