5/31 (Tue)

5/30 (Mon)

初夏の夙川と5匹の捨て猫:2004-05-30

夙川縁で遊ぶエリポン

藻をつついて遊ぶエリポン

捨て猫

気の毒な子ネコたち

事件というか、子どもたちにとって、重要な出来事を二つ。

夙川公園沿い、桜道のお地蔵さんの所に、生まれたての子ネコが5匹、ひとまとめにして捨てられていました。それを見つけて以来、子どもたちは毎日夙川の川向かい、桜道の捨て猫を見るために通っています。日曜日、子どもたちと散歩のついでに、寄りました。

まだ小さな捨て猫です。話題に上って一週間ほどたちますが、猫たちはよちよち歩き。生まれて直ぐに捨てられたのでしょう。近所にお住まいの方が、世話を焼いているようです。白地に黒いブチの柄が三匹、グレーが二匹。みんな痩せて、余り元気がありません。教会帰りと思われる、外国人の女性が、猫を抱いてベンチに腰掛けていました。我が家の子どもたちは、よろよろと出てきた猫を膝に抱いて、あやしました。子ネコは、気持ちよさそうにヨウカラの膝の上でうとうとし始めました。女性は、「4人姉弟ですか?」と、少々驚いた風。タンタンが愛想を振りまき、場を和ませます。

私は今まで猫を飼ったことはありませんが、猫は好きな動物です。すばしっこくて、警戒心が強そうなところが良いです。この子ネコたちの何とかわいいことか。そして、哀れです。まだまだ、親の助けが要る年頃です。近所の人々が世話を焼いているから生き延びていますが、子ネコたちだけで生き延びることは出来ないでしょう。ミルクが必要です。子ネコたちを狙う敵も廻りにいるに違いありません。ナミンチも、ヨウカラも、我が家で猫を飼うことが出来ないことは知っています。動物を飼うことが、色々な苦労を伴うことも分かっているようです。一匹だけ引き取って、子ネコの姉弟たちの仲を引き裂くのも、可哀想です。エリポンは、さかんに、引っ越ししよう、と、言い出しました。この子も、家で猫を飼えないことを知っているのです。

不憫です。猫の親子は、無惨に引き裂かれ、子ネコたちはのたれ死にの危機に陥っています。子ネコたちが無事に野良猫として成長していくには、幸運が必要でしょう。わたしが、ここで子ネコたちのことを取り上げたのは、親猫の飼い主の方に、子ネコたちが何とか生活しているけれども、大変厳しい状況に置かれている、ということを知らせたいと思ったからです。子ネコたちは、あなたが置き去りにした場所に、今も5匹揃って生活しています。連れ戻してあげる訳にはいきませんか。

初夏を迎え、雨が降りません。夙川は藻が繁殖して、ひどいことになっています。夙川駅あたりで生活排水が流れ込んでいるのが原因です。その上流はきれいです。香櫨園から下流でも、排水を流していません。西宮市の職員は、夙川の惨状をよくご覧になって、本気で対策を立てていただきたいと思います。原因ははっきりしています。解決法も一つだけです。エリポンが、藻をつついて遊んでいます。タンタンは靴を脱いで、川に入ろうとします。何とかして下さい。お願いします。

(追記)ネコの引き取り手が現れました。5匹それぞれが引き取られていくことになりました。一安心です。

5/29 (Sun)

5/27 (Fri)

美術館でも作ろうか:2004-05-27

ヨウカラの作品

ヨウカラ作のチェスのコマ

エリポンの作品

エリポンのサイコロ画

カアサンの合唱を聴いた後に、子どもたちの絵画教室の作品展へ。

トウサン、風邪が続いて直前まで微熱があり、一寸調子悪かった。アミティホールの駐車場から、降り出した雨の中、自宅にほど近いギャラリへ。家に車を置いても良かったのだが、雨模様も気になり直行した。ギャラリの前にある2台分の駐車場は埋まっており、裏通りだが路上駐車は拙いから、子どもたちを降ろしてから少し離れた有料駐車場に車を置き、小雨の中歩いてギャラリに入った。

数々の作品に目を奪われる。一階には、アクリル絵の具で描いたガラス絵。ガラスの裏面から色を塗ったそうで、普通の描き方と色の重なり方が逆になり、不思議な雰囲気になる。

二階に上がると、入り口のイーゼルに、ナミンチのスケッチブックが架けてあった。海辺の絶壁に留まっている鷲の絵が出迎えてくれた。中に入ると、壁一面に四つ切り画用紙サイズのトランプカードが並んでおり、床から天井めがけて50センチ四方ほどのサイコロが積み上げられている。サイコロには数字やアルファベットが一文字かきこまれ、それそれをモチーフとした絵が描かれていた。その間のテーブルに、市松模様の板が置かれ、紙粘土で作ったチェスのコマが配置されていた。

見どころ一杯、それぞれの作品には小さなカードが添えられて、作者の名前が表示されているが、それを見ずに子どもたちの作品を言い当てるのも一興。普段家で描いている絵とは随分違った雰囲気だが、何となく分かる。我が家の場合は、三人分なので、作品探しも掛ける三で楽しめる。

紹介した画像は、ヨウカラの作ったチェスのコマ。これは他の作品と別に、ギャラリのショーケースの中に飾られていたもの。それからエリポンのサイコロ画。向かって右側は数字の7に七種類の野菜。もう一面は、Fruit。色、構図、ともに大胆で、まさしくエリポンの作品。絵画教室の先生は、エリポン独特の重ね描きを褒めて下さった。

作品展が終わり、子どもたちが作品を持って帰ってきた。サイコロの方は手に余ったので、まだ絵画教室に置いてある。狭い我が家で、飾る場所に苦労する。押入に仕舞うのも勿体ない。しかし、狭い我が家だしねぇ。一財産だし、そのうち美術館でも作ろうか、と、カアサンと夫婦の会話。

5/26 (Thu)

5/25 (Wed)

5/24 (Tue)

5/23 (Mon)

泣いたり、笑ったり:2004-05-23

突然泣き出したタンタン

汚い泣き顔

泣き笑い中のタンタン

泣いているつもり

日曜日の昼下がり。カアサンは一足先に出かけ、そろそろ子どもたちを引き連れて家を出ようと思っていた頃。

カアサンは、合唱大会に出場するため市役所のとなりの文化会館へ。連れて行ってもらえなかったことが、はなはだ不本意だったタンタン。

あとで、コンサート会場に聴きに行く、と云う、大人の事情は余り考慮してくれません。とにかく、置いてきぼりを喰らったことが悲しかったのか、それとも何か他の事情があったのか、今となっては定かではありませんが、とにかく、泣きながらトウサンに飛びかかってきました。

子どもが泣いている時に、親がまずするべき事は、泣いている原因が深刻なものであるかどうか、見定めること。技術的には、ご機嫌を取って笑えば、余り深刻になる必要はない。最も簡単な方法は、擽ること。

おいおい、どうしたんだい?顔を涙でぐしゃぐしゃにして、鼻水を垂らしながら泣く息子に、尋ねてみるが、どうも埒があかない。どこかが痛い訳ではなさそう。けんかの相手も見あたらない。余りたいした理由はない、と判断し、とりあえず、汚い顔をデジカメに収める。「泣きやみなさい。ひどい顔で泣いて居るんだよ。」と、今撮ったばかりの泣き顔を、デジカメのモニタで見せると、それがどうやら面白かったらしい。いっしゅん、嬉しそうな顔になり、今度はカメラを意識しつつ、泣き出した。もう一枚撮ってほしいと云うことらしい。もう一枚、はいどうぞ。すると、立ち上がって玄関に向かい、今度はトウサンのヘルメットを被って戻ってきた。そして、又泣き始めた。はいはい、ヘルメットのシールドをおろしたままではまともに写らないからね。と、ちょっとポーズを付けさせて、もう一枚。デジカメのモニタを見ながら、泣いたり、笑ったり。まぁ、結局、自分でもどうして泣いているのか忘れてしまったらしい。

余り、めそめそするタイプではない。姉たちに揉まれて、たくましく育っている。ただ、何かを訴えたい時に、泣くことがとても効果的だと言うことは心得ている。言葉で上手く表現できない場合、とりあえず、知っている言葉をいくつか並べて、泣けば、大人たちが何とか解釈してくれる。そういう知恵がついてきている。結局、タンタンが泣いていた理由は忘れてしまったけれども、たぶん、カアサンに置いて行かれたのが悲しかったのだろうと思う。

あぁ、また息子の話題。なにしろ、こいつが一番分かりやすいから。

5/22 (Sun)

5/21 (Sat)

5/20 (Fri)

5/19 (Thu)

5/18 (Wed)

5/17 (Tue)

5/16 (Mon)

活動的な一日:2004-05-16

王子動物園のタンタン

遠足

ブランコで遊ぶタンタンとヨウカラ

夙川公園で今日の仕上げ

年中組になって、ますますたくましくなってきたタンタン。

先日、幼稚園の遠足があり、タンタンは友達と王子動物園に出かけてきました。年中組の遠足は、父兄が同行します。我が家ではカアサンがデジカメを持ってタンタンと一緒に動物園に行きました。

紹介する写真は、シマウマのまえで、ひとりでポーズを取る、というか、ひと休みしているタンタン。向かい側にはキリンが居るはずなので、それを眺めているのかもしれません。カアサンが取ってきた写真は、タンタンがクラスメートと楽しそうにじゃれ合っている図やら、女の子とゾウに手を振っているようすなど、すてきな写真が沢山あったのですが、おやこニュースの画像コードに従って、他人が分かるように写っている写真を使わない事にしていますので、残念ながらボツ。でも、とても楽しそうで良い写真ばかりでした。

クラスメートの仲では、体が小さい方ですが、(親の目から見ると)しっかりと存在感があります。雰囲気に馴染んでいるというか、本当に動物園で遠足を楽しんできたと言うことがにじみ出ていて、何となくほのぼの。ピンクの帽子が似合うタンタン。

遊び足りなかったのか、家に戻ってから、改めて夙川公園に遊びに出たタンタン。この頃、エリポン姉ちゃんととても仲良し。お互いに良いパートナーと思って居るみたいです。

晩ご飯の用意が出来て、呼びに行ったら楽しそうにブランコをこいでいたタンタン。なかなか公園から離れようとしませんでした。喋ることにも筋が通ってきて、一人前の自己主張が出来るようになった。なかなか思い通りに動いてくれなくなってきて、年中組の貫禄みたいなものを感じた、タンタンの活動的な一日。

5/15 (Sun)

5/14 (Sat)

5/13 (Fri)

ツバメおかえりなさい:2004-05-13

タンタンがつくって本棚に貼り付けてツバメの巣

タンタン作のツバメの巣

畳屋のツバメを探すタンタンとヨウカラ

畳屋の軒先を見上げる

ツバメは、人間と同居するのだそうです。

5年生の国語の教科書に、ツバメの話が出ていて、ナミンチの音読で何度か聴かせてもらいました。ツバメは、巣を狙う動物から身を守るために、人のすむ家の軒先に巣を作のだそうです。人とツバメは、大昔から共存しているという訳です。4月に入って、ツバメの姿を見かけるようになりました。ツバメたちがまた街角に戻ってきました。

タンタンがツバメに興味津々です。去年は、幼稚園バスの帰り道、毎日ツバメの巣を眺めていたそうです。今年も、また、いくつかのチェックポイントでツバメたちの姿を観察しています。幼稚園の行き帰りには、小児科の向かいの家。森具公園に遊びに行く時には、コンビニの軒先。カアサンと小学校の向かう途中の畳屋さん。生協に買い物に行く時は、郵便局のとなりのアパート。毎日毎日、行く先々で、ツバメの巣の下で立ち止まり、ツバメたちの様子を眺めています。5月も半ばに入り、巣に戻ってきたツバメたちは卵を暖め始めているようです。そのうち、雛たちが巣から顔を出すようになるでしょう。

眺めるだけでは飽きたらず、家のあちこちに、タンタンが自分で作ったツバメの巣が貼り付けてあります。

どうして、そこまで興味を持ったのでしょうか。ツバメの巣は家族の縮図です。冬の間、もぬけの殻になった巣に、桜が散る頃にツバメたちが戻ってきます。パートナーを見つけてつがいとなって、やがて卵を暖め始めます。そのうちに雛が生まれる。親たちがエサを巣に運んで、ヒナがせいちょうして、いつしか跳べるようになり、夏が過ぎる頃、南の国へ旅立っていく。数ヶ月の間に、観察しがいのあるドラマが展開されます。小さな家族たちの生活の様子やら、自由に空をとぶあこがれやら、タンタンには色々と感じることがあったのでしょう。

余り騒がしいと、ツバメの親たちが警戒するようです。次の年に、また戻ってきてくれるように、静かに眺めることにします。

5/12 (Thu)

5/11 (Wed)

5/10 (Tue)

5/9 (Mon)

5/8 (Sun)

グウ持ち:2004-05-08

エリポンお絵かき中

作品作製中のエリポン

子供たち4人が、競い合うように絵を描いています。

ナミンチは、主にシャープペンシルでマンガ描き。ヨウカラはスケッチブックに水彩クレヨンやパステルなど、色々な画材を使って描いています。

さて、エリポンは、落書き帳のページを切り取り、本のように束ねて、えんぴつでストーリー付きの絵を描き込んでいきます。誕生日に手に入れた水彩色鉛筆で色を付け、筆を使って仕上げます。彼女のスタイルは、まずストーリーありき。思いついたお話を口に出してブツブツと話して、ストーリーが固まったら、絵とシナリオを同時並行で紙に書き込んでいきます。最近は、ウルトラセブンと仲良しの怪獣、モーストロンとローストロンのお話に熱中しています。ウルトラセブンが魚に変身したり、ローストロンが「ウルトラセブンせんべい」を作ったり、と、奇想天外な楽しいストーリーが展開します。まるで、変奏曲を奏でるように、一つのモチーフが次々と姿を変えていくのです。

彼女の絵の描き方に二つの特徴があります。一つは、彼女のえんぴつの持ち方が「グウ持ち」であることです。右の手のひらに、逆手にえんぴつを握りしめ、グウのままで、書き殴っていきます。気がついたときには注意しますが、結局グウ持ちになってしまいます。絵画教室でも、エリポンのグウ持ちは有名のようです。

もう一つは、手元に資料を用意し、観察しつつ絵を描くことです。彼女なりのデザインセンスは大変個性的ですが、ディテールはかなりリアルで正確です。紹介した画像は、彼女がザリガニとカエルのお話を書いているところ。ハサミを広げる赤いザリガニを描くのに、図鑑を広げて、じっくりと観察しつつ、細かな部分まで、特徴を掴んでいきます。

こういったやり方は、誰に教わったわけではなく、彼女が独自に作り上げたものです。おやこニュースの中で紹介したいのは山々なのですが、なかなかネットとはなじまず、どうやってネタにするか悩んでいるところです。

忘れるところでした。タンタンもいっしょになって絵を描いています。エリポンのまねをして、コピーの裏紙を折って重ねて本のように綴じて、気ままに絵を描いています。えんぴつで下書きして、色鉛筆で色を塗る。タンタンの絵はかなり立体的で、描いたあとにハサミで切り抜き、セロテープで壁に貼り付けます。タンタン作のツバメの巣が家の中のあちこちに貼り付けてあるのです。

5/7 (Sat)

5/6 (Fri)

5/5 (Thu)

5/4 (Wed)

5/3 (Mon)

5/2 (Mon)

雨の日曜日:2004-05-02

神戸海洋博物館前

並んだ三姉妹と長男

タンタンとエリポン

仲良く傘の中

連休。あまり遠出する気はありません。

先日楽しんだ神戸森林植物園にもう一度行きたいというカアサンの希望。この前はまだ新緑が芽生える前でした。そろそろ、シャクナゲが咲きそろっているはずです。

連休前半の日曜日、どうも雲行きがはっきりしません。「のち雨」の予報でしたが、降り始めたら引き返せばよいだろうと云うことで、車に乗り込みました。表通りに出た途端、フロントウインドウに、雨粒がポタリ。あらら、どうしよう、と思いつつ、国道43号線を西に向かい始めました。降ったり止んだりですが、どうも、山の中にある森林植物園は止めた方がよさそう、ということで、急遽目的地変更となりました。

子どもたちが持参した、「のびのびパスポート」を参照し、神戸方面で屋根のある所。一覧表の海洋博物館が目に留まりました。地図を見ると、どうやらメリケンパーク内にあるようです。メリケンパークには一度子供たちを連れて行ったことがありますが、博物館には寄りませんでした。とにかく行ってみることにしました。

駐車場に車を入れた頃には、小雨模様。車に積んでいた傘を差して博物館に向かいました。博物館の前でシャッターが開くまで10分ほど待つ間、子どもたちを並べて写真を撮ろうとしましたが、タンタンは知らんぷり。同じように開場を待つ同じ年頃の子どもにちょっかいを出し、その子の親に愛嬌を振りまいていました。幼稚園で鍛えられた成果と捉えるべきでしょう。

博物館は入場無料。色々な船の模型やら、港の作業に関する展示、震災の資料など、神戸港の様々な資料が展示があり、なかなか興味深いものでした。入って直ぐのホールに、変わった形の大きな滑り台があり、子どもたちは満喫しました。数名の係員が、子どもたちの指導監督役。タンタンは、親切なお姉さん達に愛嬌を振りまいていました。この社交性というか、積極性というか、なんにせよ、無愛想なトウサンの息子とは信じられません。

滑り台からタンタンを振り解き、メリケンパークの岸壁から港を眺めつつ駐車場に戻る頃には、雨は本降りとなっていましたが、あいにく、傘が二つだけ。三人ずつで相合い傘なのですが、エリポンとタンタンが傘を持ちたがるので、結局トウサンははみ出して、濡れて歩くことになりました。

で、結局、ふたりで傘を差して歩く姿を見て、その成長ぶりに驚いたというようなことを言いたかった訳です。

5/1 (Sun)