米国旅行1


 2004.2.19(木)



 福岡空港12時55分発。全日空。成田到着14時40分。待ち合わせ時刻が出発の3時間前、全日空出発カウンターということだったが、荷物の受け取りなどで空港内でもたつき、しかもカウンターが最奥ということもあって10分ほど遅れる。同行の皆は心配して場内アナウンスを頼んだそうだが、全く耳に入らず。空港にはサトちゃんが見送りに来てくれる。皆でソバ店に入り、まずはビールで乾杯。この時、石橋さんがすでにドルを多めに持っているとのことで300ドルに交換。レートは1ドル108.48円。出国検査はかなり厳しかったと思うが、あまり記憶になし。バッグの肩ヒモを外されたのはどこだったか。それに初日から時計のバンドが壊れて腕にはめられなくて困った。最近の時計は丈夫だが(電池さえ持てば)、バンドはかなりの消耗品だ。


成田発は30分遅れの17時30分。全日空で乗務員は全て日本人というのは便利だが、せっかくの海外旅行に何か物足りなさもある。出発して1時間後には食事。ニ者択一で選んだのは「海の幸のクリーミーカレーソース」。それに日本ソバ、パン、サラダ、デザートが付く。ウイスキーの水割とともに食したが、カレー味のマカロニがおいしくなく食べ切れなかった。その後、ウイスキーをチビチビやりながら前席の背中に付いているモニターで将棋ゲームをする。かなり古いソフトで、三間飛車一本やり。結局、帰りの便と合わせて一回も負けることはなかった。このモニターには、今どのあたりを、どのくらいの速度・高度で飛んでいるかなどが映し出され、ヒマつぶしと安心感になる。途中、灯りが薄暗く落とされるが一睡もできず。乗務員も回って来ないので、呼び出しボタンを押したり、運動を兼ねて(?)乗務員の所に行ってウイスキーを注文。機内は気圧などの影響で酔いやすいと言われるが、ただ目が冴えるのみ。ちなみに座席の構成は横に3×3×3。僕は真ん中の通路側でトイレに立ちやすい。今回の旅行の座席は4便とも通路側で気を遣わずにすみ助かった。



 



 7時頃夜が明けて、ほぼ同時に朝食。ホットケーキにデザート、フルーツ。それを食べ終わると約10時間のフライトでいよいよロスアンゼルス(LA)。LA空港はLAXと呼ばれる。LAX到着19日午前9時20分。時差の関係で元に戻ってしまった。ところで、僕の時計の時刻表示はアナログとデジタルがあって、デジタルは作井君の転勤以来、LA時刻に合わせている。従って、LAにいる時は便利だったし、今でも時計を見ながらLAを懐かしんでいる。


 LAXでの検査はかなり厳しい。ペンなどもバッグに入れて通らねばならない。飛行機の中で入国カードに記入したが、書き方を間違えたらしく別のコーナーに行くように言われる。ハンバーガーをかじった係官に何か言われるが、訳が分からないので肩をすくめるのみ。向こうが言うように書き直して何とかOKになった様子。飛行機の隣りの席で僕の書くのをまねた稲垣さんも同様の措置。係官に僕のことを「ユアー ハズバンド?」と言われたと笑っていたよ。どうやらこうやら待合室に出て作井君を待つがなかなか現れず。石井さんは確かにこの場所のはずだと言うが、もしかしてと思い逆の方へブラブラ歩いていると、作井君発見。向こうもずっと探していたらしい。時に10時20分。ともかく再会を喜び駐車場へ。



 この日の天気は晴。しかし少し雲が多く思ったより肌寒い。車はホンダのオデッセイ。僕は前席に座り、石井さんと稲垣さんは中席、石橋さんは後席に座る。この位置は滞在中ずっと変わらず。いきなり高速道路に入る。片側七車線。道路と空が一体化して真っ白に映る。車は日本製が多く、道路の広さを除けば日本で見る高速道路の風景と変わらない。ただし、ほとんど無料なので料金所を見ることは滞在中ずっとなかった。作井宅到着11時20分。Irvine市モンテカルロ街。瀟洒な家が並ぶ住宅街。まるでスペインにでも来たみたい。玄関に入って靴を脱いでスリッパにはきかえる。当り前のようだが、日本みたいに下駄箱はない。米人は靴のままベッドまで行くが、日本人はここでも皆この方式だという。もっとも、管理人はこの方が家が清潔で長持ちするということで日本人が借りることを好むそうだ。


 家に着くとまず作井君が買ってくれていた寝具のカバーなどを整える。それぞれが寝る部屋を確認。僕と稲垣さんは個室、石橋さんと作井君はダブルベッドに、そして石井さんはその下にマットを敷いて寝ることになる。ちなみに、1階はLDKにトイレ、洗濯室、暖炉、車庫などがあり、2階は3部屋にトイレ付きのバスルームが2室という構成。階段が急なのと、その下の段差に気をつけようと思っていたが、そちらは無事だったものの、玄関を出て車に向かうすぐの段差に何回かずっこけた。


 作井君は一通り家の中を説明した後、会社に出かける。約20分の距離とのこと。我々はともかくビール。MGDという缶ビールで、350mlで47円とのこと。やっと着いたという安堵感が広がる。ある程度飲んだところで皆疲れが出て、ソファに横になったり、僕は2階の寝室で数時間休む。夕方になって作井君帰る。稲垣さんはエプロン持参で台所を清掃してくれたそうな。僕は見なかったが、一人暮らしゆえ相当に汚れていたのであろう。夕食モンテ街スモークサーモンや僕が持って来た薩摩揚げなどを食す。石井さんが焼いた(?)フランスパンも美味しい。作井君、非常に嬉しそう。飲み、食べ、しゃべり、楽しい時間が過ぎてベッドに入った時間は憶えず。


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