竹野町観光協会より拝借

竹野浜 蛇々(ジャジャ)山から竹野浜を見下ろしたところ。

 半島の東側は約1qほどの砂浜が広がっていて夏は海水浴客でにぎわう。

 30年、いやそれよりもっと前になるだろうか、海にはテトラポットが入り、浜には護岸がつくられた。今ではその護岸は改修され一部に平行してグリーンベルトがつくられている。すっかり以前の竹野浜と趣が変わってしまったが、ま、それはそれでいい浜になっている、と思う。

 海に人の手が入る以前の昭和30年代の竹野の海は長さ約1キロの砂浜だけだった。砂浜が切れるところに、小さな船小屋やボート庫が あって申し合わせたようにみんな海の方に向いて建ち並んでいた。小さな造船所もあった。それらの小屋から水辺まではかなりの距離があったように思う。(でも小さいときの記憶だから意外と短かったのかも知れないが。)小屋のまわりには芝のような草や浜昼顔などの草が自生していて、バッタや甲虫などもいっぱい生きていた。白くきれいな砂の上に乾いた緑の草がのっている感じで、畑のあの土の臭いもなく、そこは一様に清潔感があった。そんな場所で小動物を相手に遊ぶのはとっても好きだった。