柴犬の育て方
   私が今までの経験から、柴犬の育て方のポイントを書いてみました。参考にしてください。

犬を迎えるに当たって事前に用意するもの

犬舎
 鎖で飼育される方もおられますが、犬は自分のテリトリーを意識して、そこに近づくものを警戒する動物です。ケージなどで飼う場合は、犬はそこをテリトリーと認識して安心します。
でも、鎖でつないでいると、テリトリーにいつ誰が入ってくるか、常に警戒します。
 特に柴犬は警戒心が強い犬種ですから気が休まらず、神経質な犬になり、無駄吠えしたり人を咬むなどの問題行動を起こします。
 犬の先祖であるオオカミは、斜面に横穴を掘って巣をつくり、そこで生活をしていました。
犬はこの本能を受け継いでいるので、広いところを駆け回るのは好きですが、休む時は寝るスペースしかない狭い場所の方が落ち着けます。という理由で成犬になっても使えるように大きめの犬舎を用意してください。
 設置場所ですが、犬を家族の一員として飼うのですから、できれば家族の居住区からできるだけ近いところで、いつでも犬舎の中が覗ける場所が良いでしょう。
 
食器
 市販されている食器には、ステンレス製とプラスチック製がありますが、子犬が咬んだりしますので長持ちのするステンレス製が良いと思われます。

その他
 首輪やリードは、散歩に連れ出す生後3ヵ月くらいに、サイズの合うものを購入してください。

与える餌
子犬の購入先から、どんな餌を与えていたかを聞いて、しばらく同じ餌を与えると良いでしょう。

その他
 はじめは、親や兄弟から離れ寂しいため、泣きますがあまり手をかけると甘え癖がついて、さらに泣くようになりますので、我慢してください。2,3日で泣きやみます。

食事

与えてはいけないものとして、

たまねぎ
 ネギ類に含まれてる物質に、赤血球のヘモグロビンを変化させる作用があり、血尿がでたり黄疸、貧血症状が出たりしますので与えないでください。

チョコレート
 カカオ豆に含まれるテオブロミンという物質で中毒になるおそれがあります。食べ過ぎると嘔吐や下痢、多尿、脱水などの症状を引き起こします。

エビ、イカ、タコ、貝類等
 犬は腸が短いため、繊維質の多いものや消化が悪いものは食べさせないほうが良いです。

鶏や大きな魚の骨
 犬は骨が大好きですが、鶏の骨は縦に割れて、口の中や消化器に刺さる危険があります。
魚の骨も同様です。与えない方が良いです。

牛乳
 牛乳に含まれる物質が犬には消化できませんので、下痢になることがありますので注意して下さい。

餌の量
一日に与える量はおおむね頭の大きさで、子犬の頃は一日3回、5ヵ月以降は一日2回で良いでしょう。

健康管理

 ワクチンの接種
 生後2ヵ月を過ぎる母犬からの免疫も切れますので、獣医でワクチンをうってもらいます。普通
60日目と90日目くらいの2回接種が良いでしょう。その後は年1回接種してください。
 ワクチンの種類は、3種混合、5種混合、7種混合等がありますが、その地域によってかわって
来ますので獣医さんと相談して接種してください。

 フィラリア対策
 5月頃から11月頃は蚊によるフィラリア予防のため獣医に行って予防薬をもらって与えてください。

その他
 体を触られても嫌がらない犬にするために、散歩から帰った時にブラッシングや固くしぼったタオルで体を拭いて上げてください。これにより、毛や皮膚が清潔に保たれ、臭いも軽減されます。
 また口を開けても嫌がらないようにしておくと、薬を飲ませる時や展覧会で歯の確認をする際に役に立ちます。