ウミネコ
<形態>
全長44〜48センチメートル。翼開張120〜128センチメートル。体重0.5〜0.6キログラム。頭部や体下面の羽衣は白、体上面の羽衣は黒灰色。尾羽も白いが内側尾羽10枚の先端付近が黒く、英名(black-tailed=黒い尾をした)の由来になっている。翼上面は黒灰色。初列風切先端は黒く、先端に白い斑紋が入る個体もいる。
嘴は太く頑丈。種小名crassirostrisは「太い嘴の」の意。嘴の色彩は黄色で、先端が赤くその内側に黒い斑紋が入る。後肢の色彩は黄色。
幼鳥は全身が黒褐色の羽毛で被われ、肩を被う羽毛や翼上面の外縁(羽縁)が淡褐色。虹彩は黒い。嘴や後肢の色彩はピンク色を帯びた淡褐色で、嘴の先端は黒い。
夏季は後頭が白(夏羽)、冬季は後頭に灰褐色の斑紋が入る(冬羽)。
<生態>
沿岸部や河口、干潟などに生息する。近年、東北地方の内陸部での記録も増えている。減農薬の水田が増えたからと考えられている。和名は鳴き声がネコに似ていることが由来とされる。
食性は雑食で、魚類、両生類、昆虫、動物の死骸などを食べる。他の鳥類が捕らえた獲物を奪う事もある。
繁殖形態は卵生。集団繁殖地(コロニー)を形成する。沿岸部の岩礁や草原などに木の枝や枯草、海藻などを組み合わせた皿状の巣を作り、日本では4〜5月に1回に2〜3個の卵を産む。2011年6月、東京都台東区上野のビルの屋上で、20から30つがいが営巣しているのが確認され、複数の幼鳥も確認された。他の鳥類、カイツブリやカルガモ・コアジサシ・スズメなどを捕食する可能性が懸念されている。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は24〜25日。雛は孵化してから約40日で巣立つ。生後3年で性成熟すると考えられ、生後3〜4年で成鳥羽に生え換わる。
【出典:wikipedia】
<成鳥>

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