シジュウカラ


<形態>
全長は約14.5cm(13〜16.5cm) で、スズメぐらいの大きさ。翼開長は約22cm。体重は11〜20g。種小名 minor は「小さな」の意だが、シジュウカラ科の中では大型種である。
上面は青味がかった灰色や黒褐色、下面は淡褐色の羽毛で覆われる。頭頂は黒い羽毛で覆われ、頬および後頸には白い斑紋が入るが、喉から胸部にかけて黒い斑紋に分断され胸部の明色部とは繋がらない。喉から下尾筒(尾羽基部の下面)にかけて黒い縦線が入る。翼の色彩は灰黒色。大雨覆の先端に白い斑紋が入り、静止時には左右1本ずつの白い筋模様の翼帯に見える。
嘴の色彩は黒い。足の色彩は淡褐色。
オスは喉から下尾筒にかけての黒い縦線が、メスと比較してより太い。幼鳥はこの黒い線縦が細く不明瞭であり、また頬および下面に黄色みがある。
ユーラシア中部・西部の P. major は腹部が黄色いが、シジュウカラ P. minor の腹部は白い。また、イシガキシジュウカラなど日本の南部に生息する亜種では背の黄色みがなく、喉から胸部にかけての黒い斑紋は太いなど、他の亜種に比べて全体に黒っぽい。

<生態>
市街地の公園や庭などを含む平地から山地の林、湿原などに生息する。通常は渡りを行わないが、寒冷地に分布する個体や食物が少ない時には渡りを行うこともある。非繁殖期の秋季から冬季には数羽から10数羽、ときに数十羽の群れとなり、シジュウカラ科の他種も含めた小規模な混群も形成する。
和名は鳴き声(地鳴き)に由来する。さえずりは甲高いよく通る声で「ツィピーツィピーツィピー」などと繰り返す。
食性は雑食で、果実、種子、昆虫やクモなどを食べる。地表でも樹上でも採食を行う。
樹洞やキツツキ類の開けた穴の内側などに、メスが、主にコケを組み合わせ、覆うように獣毛やゼンマイの綿、毛糸などを敷いた椀状の巣を作り、日本では4〜7月におよそ7〜10個の卵を年に1〜2回に分けて産む。卵の大きさは1.55〜1.85cm × 1.25〜1.40cm で、色は白色に小さな赤褐色や灰色の斑点がまばらにつくメスのみが抱卵し、抱卵期間は12〜14日。雛は孵化してから16〜19日で巣立つ。

【出典:wikipedia】


<成鳥>


<幼鳥>





<戻る>