オオバン


<形態>
全長32〜39cm。翼開張70〜80cm。和名はバンよりも大型であることに由来する。頭部や頸部は黒い羽毛で被われ、頭頂や後頸には光沢がある。胴体は灰黒色の羽毛で被われ、上面は青みがかる。尾羽基部下面(下尾筒)は黒い羽毛で被われる。尾羽の色彩は黒褐色。次列風切先端は白い。
虹彩は赤や赤褐色。嘴の色彩は白い。上嘴から額にかけて白い肉質(額板)で覆われる。
夏季(夏羽)は後肢の色彩が黄緑色や緑青色、冬季(冬羽)は後肢の色彩は灰緑色。雛は黒い綿羽で被われる。眼先や喉は赤い、顔や翼はオレンジ色の綿羽で被われる。幼鳥は全身が黒褐色、喉から胸部が白い羽毛で被われる。眼の周囲から眼後部にかけて白い斑紋が入る。嘴の色彩は黄白色。脚には木の葉形状の水かき(弁足)がある。

<生態>
湖沼、湿原、水田などに生息する。非繁殖期には大規模な群れを形成することもある。英名cootは鳴き声に由来するという説もある。
食性は植物食傾向の強い雑食で、主に水生植物を食べるが魚類、鳥類の卵や雛、昆虫、軟体動物なども食べる。
繁殖形態は卵生。水辺や水生植物の中に植物を積み上げた皿状の巣を雌雄で作り、1〜13個の卵を年に2回(3回産むこともあり)産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は21〜24日。雌雄共に育雛を行い、年に2回以上繁殖するため先に生まれた幼鳥も育雛を行うこともある。

【出典:wikipedia】


<成鳥>





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