カルガモ


<形態>
全長53〜63センチメートル。翼開長83〜91センチメートル。全身の羽衣は黒褐色。
A. p. haringtoni ビルマカルガモ翼長オス24.5〜26.8センチメートル、メス23.7〜25.5センチメートル。上嘴基部の赤い隆起は小型、もしくはない。
A. p. poecilorhyncha アカボシカルガモ翼長オス26〜28センチメートル、メス25〜26.8センチメートル。次列風切の光沢は緑紫色で、次列風切や三列風切外縁(羽縁)の白色部が明瞭。オスは上嘴基部に赤い隆起がある。
A. p. zonorhyncha カルガモ翼長オス25.4〜27.6センチメートル、メス24.3〜26センチメートル。次列風切の光沢は青紫色で、次列風切や三列風切羽縁の白色部が小型で不明瞭。少なくとも亜種カルガモはオスの腹部の羽衣が濃褐色で、羽毛外縁(羽縁)の淡色部が小型になり胸部との差異が明瞭。尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)が光沢のある黒。メスは胸部と腹部の羽衣の差異が不明瞭で、上尾筒や下尾筒が黒褐色で羽縁が淡色だったり淡色の斑紋が入る。

<生態>
湖沼、河川などに生息し、冬季になると海洋にも生息する。渡りは行わないが、北部個体群は冬季になると南下する。
食性は植物食傾向の強い雑食で、種子、水生植物、昆虫などを食べる。狩猟で撃ち落とされた本種で、3.2〜6.6センチメートルのオイカワを30尾食べていた例もある。水面でも陸上でも採食を行う。
繁殖形態は卵生。亜種カルガモでは集団繁殖地(コロニー)を形成することもある。水辺に巣を作る。基亜種は7-9個、亜種カルガモは10〜12個の卵を産む。亜種カルガモの抱卵期間は26〜28日。少なくとも基亜種においてはオスも育雛を行った例がある。雛は孵化してから2か月で飛翔できるようになる。
繁殖地が高密度になると、雌が同種他個体の子を殺す(子殺し)ことが報告されている。このときには、他種(オカヨシガモ)の雛も殺している。親が自分の子を殺す場合もある[要出典]。
繁殖期前期(交尾から栄巣地の探索程度まで)はつがいで行動するが、メスが抱卵・育雛を行っている間、オスは概ねオスだけの群れを形成する。繁殖期が終わると、まずメス親とヒナとの関係が消失する。その後は不透明であるが、越冬期前には、雌雄で構成される大群を形成する。

【出典:wikipedia】


<成鳥>





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