ハシビロガモ


<形態>
全長43〜56センチメートル。翼長オス22.5〜24.5センチメートル、メス22〜22.5センチメートル。翼開張70-85センチメートル。体重0.4〜1.1キログラム。次列風切の光沢(翼鏡)は緑色。
嘴は幅広く、和名の由来になっている。英名shovelerもシャベル型の嘴に由来する。後肢は橙色。
卵は長径5.2センチメートル、短径3.7センチメートルで、殻は淡黄褐色。
オスは雨覆が青灰色。虹彩は黄色。繁殖期のオスは頭部が光沢のある暗緑色、胸部や腹部側面の羽衣、尾羽は白い。体側面から腹部の羽衣は赤褐色で、尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)は黒い。嘴は黒い。 メスは雨覆が灰色で、虹彩は褐色。非繁殖期のオス(エクリプス)やメスは全身の羽衣が褐色で、黒褐色の斑紋が入る。嘴は褐色で、外縁が橙色。嘴には黒い斑点が入る。

<生態>
繁殖地では開けた草原に生息し、越冬地では河川、湖沼、池などに生息する。越冬地では数羽から十数羽の群れを形成するが、数十羽の群れを形成することもある。
食性は植物食傾向の強い雑食で、種子、プランクトン、昆虫、軟体動物、魚類などを食べる。属内では動物食傾向が強く、動物食を食べる比率が30%以上に達することもある。水面に嘴をつけて水ごと食物を吸い込み、嘴で食物だけを濾し取り水だけを吐き出して採食を行う。
繁殖形態は卵生。5〜7月に水辺にある草本の丈が短い草原に、枯れ草などを組み合わせた直径20〜30センチメートルに達する巣をメスが作る。7〜14個の卵を産む。メスのみが抱卵し、抱卵期間は22〜28日。雛は孵化してから40〜45日で飛翔できるようになり独立する。生後1年で性成熟する。


【出典:wikipedia】


<成鳥>





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