ギフチョウ保護活動取り組みの活動記録
年度 活 動 の 主 な 内 容 主な活動の母体
平成4〜6年 生息地の調査・新たな生息地の選定 日本道路公団
(社)道路緑化保全協会
平成5年 環境整備・食草等の移植
平成5〜6年 ギフチョウの飼育・放蝶
平成7〜8年 整備地の管理方法の検討・追跡調査の実施
平成9年 4月  食草ヒメカンアオイの調査
4月  産卵状況の調査
9月  生息地の下草刈りの実施
加古川市環境企画
アルパック
まちづくり懇談会
播磨環境教育研究会
ソロプチミスト 他
平成10年 3月  食草ヒメカンアオイの調査
4月  産卵状況の調査
8月  岡山県奥津町ギフチョウ保護活動見学・意見交換会
9月  生息地の下草刈りの実施
11月 飯田市訪問・ギフチョウ保護活動見学
12月 生息地の枝打ちの実施
平成11年 3月  食草ヒメカンアオイの調査
4月  成虫観察会
4月  産卵状況の調査
5月  加古川の里山・ギフチョウ・ネット発足
5月  幼虫調査
9月  生息地の下草刈りの実施
12月 生息地の枝打ちの実施
加古川の里山・ギフチョウ・ネット
平成12年 3月  ギフチョウのビデオ編集
3月  食草ヒメカンアオイの調査・総会
4月  成虫観察会
4月  産卵状況の調査
5月  幼虫調査
7月  兵庫県立人と自然の博物館「生き物を救う試みー保全の方法と問題」の特別セミナーでギフチョウの保護活動を発表
9月  生息地の下草刈りの実施
12月 生息地の枝打ちの実施
平成13年 1月  ギフチョウのビデオ東播磨地区視聴覚教材コンクール優秀賞に入賞
1月  町内小・中学校にギフチョウビデオを贈呈   
2月  生息地にさくらの植樹
3月  食草ヒメカンアオイの調査・総会
4月  成虫観察会
4月  産卵状況の調査
4月  但馬ギフチョウ見学会
5月  神戸新聞「いのちのまほろば」ギフチョウ掲載  見たい方はここを
5月  幼虫調査
7月  県立コウノトリの郷公園見学会・コウノトリ市民研究所メンバーと懇談
7月  BANBANテレビでギフチョウビデオ放映
9月  生息地の下草刈りの実施
平成14年 1月  生息地の枝打ち実施
1月  県農林水産振興事務所と生息地近くの保安林改良事業の意見交換
2月  チェリーフェスティバル参加(さくら植樹)
3月  食草ヒメカンアオイ分布調査・総会
4月  成虫観察会
4月  チョウtと春の花の観察会(加古川市環境政策課主催)
4月  産卵状況の調査
5月  幼虫調査
9月  生息地下草刈りの実施
9月  国際ソロプチミスト加古川より環境貢献について表彰受ける
12月 生息地枝打ち実施
平成15年 3月  食草ヒメカンアオイ分布調査・総会
4月  成虫観察会
4月  産卵状況の調査
5月  幼虫調査
5月  「私の好きな兵庫の風景100選」に選ばれました。
「里のギフチョウ」(加古川市)の名称で生き物のある風景として選ばれました
5月  チョウの観察会(加古川市環境政策課主催)
9月  生息地下草刈りの実施
11月 「新ひょうご森づくり推進協議会地域部会」出席
12月 新たなカンアオイ自生地枝打ち実施
平成16年 1月  新年会、親睦会開催、及び「いのちのまほろば」展示会、松風ギャラりーを見学
3月  食草ヒメカンアオイ分布調査・総会
4月  成虫観察会。神戸新聞に「野生のギフチョウ羽化」の様子掲載してもらう
4月  産卵状況の調査
5月  幼虫調査
8月  チョウの観察会(加古川市環境政策課主催)
9月  生息地下草刈りの実施
11月 「広報かこがわ」市民レポーター 森脇眞由美のまちづくりの輪にて加古川の里山・ギフチョウ・ネットの活動を紹介
12月 カンアオイ自生地枝打ち実施
平成17年 1月  新年会、親睦会開催リフレッシュパーク市川、カブトムシ、クワガタ館
かさがた温泉思い出博物館、ほのぼの夢蝶館見学。
2月  地域育樹祭、「加古川の里山・ギフチョウ・ネット」、パネル展示
3月  食草ヒメカンアオイ分布調査・総会
4月  成虫観察会。
4月  チョウの観察会(加古川市環境政策課主催)
4月  産卵状況の調査
5月  幼虫調査
5月  チョウ類保全ネットワークのニュースに「ギフチョウネット」の活動紹
7月  ウスイロヒョウモンモドキ見学会
9月  生息地下草刈りの実施
11月 生息地の町内会へギフチョウ保護の活動を紹介
12月 カンアオイ自生地枝打ち実施
平成18年 1月  春日井市とのギフチョウ交流会.
愛知県春日井市との交流会神戸新聞に掲載
2月  神奈川県小田原市、県立生命の星・地球博物館にてチョウ類の保全を考える集いにて「加古川の里山ギフチョウ・ネット」の活動報告
3月  総会
4月  成虫観察会。
4月  チョウの観察会(加古川市環境政策課主催)
5月  産卵状況の調査
5月  幼虫調査
6月  平荘湖青少年自然の家での加古川市立志方小学校自然学校に出前授業支援
7月  ウスイロヒョウモンモドキ見学会
9月  生息地下草刈りの実施
12月 カンアオイ自生地枝打ち実施
    
平成19年 1月  全国ギフチョウ・ヒメギフチョウ保全シンポジウム
    加古川のギフチョウ保全を発表する。
3月  総会
3月  「加古川流域森川海再生事業」交流会参加講演会「いのちのまほろば」に参加して希少     動物について意見交換をはかる。
4月  成虫観察会。
4月  人と自然の博物館にて講演会・見学会
5月  産卵状況の調査
5月  チョウの観察会(加古川市環境政策課主催)
5月  幼虫調査
7月  ウスイロヒョウモンモドキ見学会
9月  生息地下草刈りの実施
12月 カンアオイ自生地枝打ち実施
平成20年 2月  「加古川のチョウを守ろう」シンポジウム ヒメヒカゲ里山の保全に関して意見交換を行う。
3月  総会
4月  成虫観察会。
4月  チョウの観察会(加古川市環境政策課主催)
5月  産卵状況の調査
5月  幼虫調査
5月  ヒメヒカゲ生息調査
6月  ヒメヒカゲ生息調査
7月  ウスイロヒョウモンモドキ見学会
7月  加古川市の松風ギャラリーにてチョウの写真展、標本作り教室
8月  青少年のための科学の祭典2008に出展
9月  生息地下草刈りの実施
12月 カンアオイ自生地枝打ち実施
12月 ヒメヒカゲ生息地枝打ち実施
平成21年 1月  「蝶々の降りる里」のタイトルで8回神戸新聞掲載
1月  森・川・海再生プラン流域協議会に出席。活動発表
3月  関西・中国地区チョウ類の保全を考える集いに参加、発表
3月  総会                          以降毎年継続開催
4月  成虫観察会。                    以降毎年継続開催
4月  チョウの観察会(加古川市環境政策課主催) 以降開催時には継続支援
5月  産卵状況の調査                   以降毎年継続調査
5月  幼虫調査                        以降毎年継続調査
5月  ヒメヒカゲ生息調査                 以降毎年継続調査
6月  環境保全功労賞、兵庫県知事賞、受賞
6月  ヒメヒカゲ生息調査                 以降毎年継続調査
7月  ウスイロヒョウモンモドキ見学会          以降観察会には継続参加
8月  青少年のための科学の祭典2009に出展   以降毎年継続出展
9月  生息地下草刈りの実施              以降毎年実施
12月 カンアオイ自生地枝打ち実施           以降毎年実施
12月 ヒメヒカゲ生息地枝打ち実施           以降毎年実施

平成22年 3月  カラー簡易図鑑「加古川のチョウ」発行
6月  加古川市立浜ノ宮小学校3年「加古川の自然:日岡公園」出前授業を支援
6月  加古川市市制60周年記念で、まちづくりの功績が認められ表彰を受ける
6月  広島県世羅地区:ヒョウモンモドキ保護活動を現地見学
平成25年 3月  第3回関西・中国地区チョウ類の保全を考える集いに参加 ヒメヒカゲ講演
加古川の里山・ギフチョウ・ネット
平成27年 2月   BANBAN-TVで20周年記念シンポジウム告知
3月  ギフチョウの保全20周年シンポジウム開催
    小野アルプスに採集禁止看板を地元、来住町と設置  以降毎年実施
6月  環境大臣から「環境保全功労団体賞」を受賞
6月  加西市網引の湿原保全勉強会でギフチョウ・ネットの活動紹介
11月 兵庫県教職員組合の開催第65次ひょうご教育フェスティバルで、ギフチョウ・ネットの活動
    を講演
         〃
平成28年 3月  記念誌「加古川のギフチョウ保護活動20周年記念」を発行
7月  ミヤマシロチョウ見学会 長野県、郡馬県の生息地を見学
8月  ひょうごの生物多様性保全プロジェクト 活動発表
         〃
平成29年 1月  「加古川のチョウ」図鑑 第3版を発行
4月  群馬「赤城姫を愛する集い」 「嬬恋村高山蝶を守る会」と交流会・親睦会で双方の活動
    を発表
5月  長野 安曇野市と東御市のオオルリシジミの保全活動を見学
平成30年 2月 第8回日本チョウ類保全協会関西・中国支部大会
    立岩氏「東播磨におけるギフチョウ保全と地域連携について」発表
3月 加古川市環境政策課主催講習会
    「元気が出る環境活動」に参加       以降毎年開催時参加
9月 ウスイロヒョウモンモドキ保全活動。オミナエシの植栽会に参加
10月 石垣島遠征 チョウ観察会
11月 かこがわ環境フェスティバル(かこがわEcoフェスタ)にブース出展 以降毎年開催時参加
平成31年
令和1年
1月  町内会新年会でギフチョウ保全活動を発表
    町内会連合会会長会研修旅行でギフチョウ保全活動を発表
3月  第7回ジャコウアケハサミットでギフチョウ活動紹介
    ギフチョウ採集自粛看板の設置。BANBANテレビで放映
11月 ひょうご生物多様性保全プロジェクト活動団体発表会
12月 ひょうごニースecoフォーラムポスター発表 以降毎年開催時参加
令和2年 毎年実施している総会、ギフチョウ成虫観察会、産卵調査、幼虫調査、草刈枝打ちは実施
それ以外のイベント、発表会等は新型コロナで中止、

12月 ひょうごユースecoフォーラムはHP公開
令和3年 1月 ひょうごの生物多様性保全プロジェクトはHP参加
5月 群馬県遠征 赤城山ヒメギフチョウの保全活動を見学
7月 ウスイロヒョウモンモドキ見学会は中止であったが発生状況調査(確認できず)
令和4年 1月 加古川市別府公民館地域の歴史と文化の講座でギフチョウ保全活動紹介
1月 ひょうごの生物多様性保全プロジェクト団体活動発表会に参加以降毎年開催時参加
5月 長野遠征:クモマツマキチョウ、オオルリシジミ、観察
令和5年 1月 加古川市別府公民館 高齢者大学 ギフチョウ保全活動講演
令和6年 3月 ギフチョウネット総会時に西脇市 自然探索グループと意見交換会開催           〃

ギフチウの保全・保護のポイント

 吸蜜植物と食草カンアオイの保全が、だいじと思います。
ギフチョウが生息していくには、近くに吸蜜植物があることが必要と言われます。
私たちが活動している場所ではツヅジの花が多く、枝打ちの時切り倒さないように注意をはらっています。
と言ってもたくさんいろんな木がはえているので、枝打ちは、12月落葉してから行い、緑の葉が付いている常緑広葉樹を切り落とすように、樹木の種類のわからない方でも参加出来るようにしています。
枝打ちや、下草刈りを行うことで増えると考えているには、ギフチョウの食草、ヒメカンアオイはもちろんですが、吸蜜植物の、ショウジョウバカマ、シハイスミレ、イカリソウと思います。いずれもヒメカンアオイと同じく、春に木漏れ日が林床に差し込む林のなかに見られるからです。

コバノミツバツヅジ ショウジョウバカマ
シハイスミレ イカリソウ

 蛹の生息条件
蛹は、乾燥に弱いようで、ギフチョウが生息していく条件として、蛹が乾燥しにくい自然環境が必要と思われます。
実際カンアオイが生えていてもギフチョウのいない個所もあります。秋から冬場、霧とか、もやが定期的に発生しやすい場所、近くに水の流れる沢がある、近くに池がある、ような場所が良いのではと考えています。



今 後 の 課 題

1、むりをしない
 
当日の活動は、集まった人数によって振り分けて、出来る範囲で、時間内で終わるように心がけて、けっしてムリをしないようにしています。
ギフチョウネットの会が長く続くよう少しずつ出来るところから活動したいと思っています。
思いはメンバー少しずつ違うと思いますが、お互いムリのないよう楽しく続けたいと考えています。

2。他の地域との交流
岡山県奥津町 ギフチョウを育つしむ会、 長野県飯田市 飯田昆虫友の会
以前訪問しましたが、双方生息環境は違いますが、今後も情報交換を行い、ギフチョウが住み易い環境づくりの参考にしたいと、考えています。

3。次世代を担う子供たちへの環境教育
子供たちを対象にした自然体験教室を開いて、環境保全について考えてみたいと思います。
今のところ計画は出来ていませんが、今後の課題の1つにしたいと思いますので、何かいいアドバイスがあれば、お知らせ下さい。

4。人間と共生出来る環境を
ギフチョウとカンアオイだけでなく加古川の生態系全体を考えて、より多くの生き物「人間も含めて」共生出来る環境を考えて行きたいと思います。

人間も自然の動物、ギフチョウも自然の昆虫、いろんな生物が生息できて、人も安心して暮らせるのでは