先輩パパからのメッセージ


 妊娠期子育て講座の当日、お仕事の為、どうしても参加できなかった先輩パパさんから、ぷれままの皆さまと奥さま宛てにメッセージをいただきました。文中○○○(=妻)、□□□(=娘)は、お名前です。

   **************************************************************************

 皆さん、ご懐妊おめでとうございます。もうすぐ、かわいいベビーが外の世界に出てきますね。

 私は尊敬する高校の先生を定年された方から、「赤ちゃんは「素晴らしきかな人生!」という思いを込めて「おぎゃー!」と第1声を放ちながらこの世に出て来るんだよ。素晴らしい人生が送れるように見守り育ててください。」そんなお祝いの言葉を頂戴しました。
 出産には立ち会いましたが、30時間を越える長い分娩・・・。娘が誕生したときには本当に、「素晴らしきかな人生!!!」って感じでした。「でかした!やったぞ!○○○(=妻)!」って・・・。
 
 臨月に入ると1日1日がとても長く感じます。いろいろ、忙しいこともあるかと思いますが、お父さんは是非、出産の瞬間に立ち会ってください。そして、がんばってこの世に生まれ出ようとする赤ちゃん。新しい命をそのお腹に10ヶ月間守り育ててきたお母さんの頑張りを五感で感じ応援してあげてください。本当に父親って何もできないんだなぁ・・・。って思ってしまったりもしますが、本当にいい経験です。そして、何よりこの世に生を受けるのに、どれほどの皆さんの力をおかりしているか・・・。医師、助産師さん、看護婦さん、アテンダントの方・・・。本当に多くの皆さんの力によって、ひとつの命が誕生します。自分が今こうして生きているのも、本当に多くの方々の力があってのことなのだと、感謝することの大切さ、命の尊さを実感できる。そしてそんな体験をさせてくれた赤ちゃんにまた感謝の貴重な瞬間でした。

 でも、産まれるまでは、男親ってのはなかなか、意識が湧いてこないもんなんですよね。体に変化があるわけでもなし・・・。お母さんのめまぐるしい変化について行くのは難しいです。
 色々な本にはお手伝いや協力してくれるお父さんの記事が掲載されていて、「何だかそれが当たり前」みたいな感じだし。でも実際、会社ではどうかっていうと、先輩とか上司に、子どもなんて男親がいなくても産まれるんや!なんてこと言われて、「ほい出張。」とか、「会議」とか言われてしまうんですよ。現実問題・・・。

 私たちの上司の年代の多くは、子育てや出産は女性の仕事・・・。みたいな感じで、なかなか協力することが少なかった世代のようですね。でも、今は時代が違う。出産・子育てはやっぱり夫婦二人の仕事。だから精一杯頑張って早く帰ったり、お付き合い断ったり、色々なお手伝いをしたりするわけです。本に載っているような、理想のお手伝いではないかもしれない、もっとやって欲しいことがあるかもしれない。でも、お母さんはそうやって、一生懸命手伝ってくれるお父さんに是非、感謝の気持ちを伝えてあげてください。

 特に出産の時も出産後もそうですが、お母さんや赤ちゃんの頑張りや苦労は多くの人たちが労い褒めてくれますが、お父さんの頑張りは誰もと言っていいほど労ってくれません。だからお母さんは感謝の気持ちを具体的に表現してあげてください。
 30時間を越える長い分娩。その間一睡もせず陣痛に耐え、頑張った「○○○(=妻)」は私から見ても誰から見ても「すごい!よくやった!」と思いますが、同じように父親も一睡もせず「頑張った!」のです。
 でも、周りの人に「大変だったんですよ!」って言っても、「大変だったのは奥さんでしょ・・・。」ってあっさり言われて終わってしまうのです。もちろんそうなのですが・・・。ちょっと悲しい・・・。

 悲しいといえば妊娠中(初期)、赤ちゃんの成長を実感できる材料も男親にとっては少ないです。通常の検診にはなかな一緒に行くこともできませんし、唯一といっていいほどアイテムはエコーの写真。私は途中からエコーのビデオを産院で撮ってもらって動画で娘が動くところを見たりすることができましたが、最初は写真だけで、「ここが心臓でピクピク元気に動いてんねんでー」って、なかなか、お母さんがうらやましくって、ピクピク動かない写真を見ながら「ふーん・・・。」ってなったりするんです。
 でも、お母さんは検診に行ったときとかは必ずお父さんに様子を話してあげてくださいね。「○○○(=妻)」もよく色々な事を話してくれました。どうやら娘は最後まで、耳を確認することができず、「耳ついてるかなぁ・・・。」ってお医者さんに言われていたみたいです。エコーのビデオ見て「おっ笑ってる。」とか「内蔵は全部無事にある」って言われたよ。とか「ここが手で・・・。」って先生に言われたことでもいいのでお父さんに教えてあげてください。
 
 でも、胎動が始まって、お母さんのお腹が動くようになると、ちょっと、意識が芽生えてきたりしますね。聴診器でお母さんのお腹から直接赤ちゃんの心音が聞こえたときは本当に感動でした。そんな体験をしながら、実感が湧かないのと同時に男親って損やなぁ・・・。ってちょっと思いますね。

 産まれた後も日中は仕事があるから、子どもと一緒にいることができる時間は少ないですしね。前述の分娩時の労いの話もそうですし・・・。
 でも、妊娠中も出産後も、ずーっと子どもと一緒で、ほとんど外の世界との接触がなくなるお母さんの苦労もよくわかります。だから、休日などはお母さんが少しでも気分転換できるように協力するように心がけています。

 お父さんからのお母さんへの感謝の気持ちのあらわれである様々なお手伝いや協力に、お母さんはお礼の気持ちをお父さんにわかる表現で返してあげてください。言葉でも良いし態度でも良い。お母さんが「手伝って当たり前」なんて態度に出ちゃったら、お父さんの気持ちも続かないですよ。
 お父さんもお母さんも感謝の気持ちはわかりやすい表現で、そしてその気持ちは素直に受け取ってお返しを!それが、妊娠や子育ての苦しい時期を乗り越える一番のポイントだと思います。

 お父さん・お母さんお互いに感謝し合って、それを上手に表現していってください。そんなお父さん、お母さんの姿を見て、子どもも、素直に「ありがとう」って言える。落ち着いた人に育っていってくれるんじゃないかなって、そう信じながら頑張っています。

 「○○○(=妻)」は本当に上手に子育てしてくれていると思います。出産の時も、出産後の娘の体調不良のときも、母乳が出にくいときも、いろいろストレスに感じているときも、娘と話をするときは本当に笑顔で接してくれています。ま、たまーに恐い顔してるときもあるみたいですけど・・・。でも、なかなかできないなぁ・・・。母は偉大だ!

 「□□□(=娘)・・・。この世に生まれてくれて、○○○(=妻)・・・。元気な子どもを生んでくれて、本当にありがとう。この調子で頑張っていきましょうね。これからもできる限り色々お手伝い&協力します!!!(^_^) 」


 みなさまも、楽しいベビーライフが送れますように・・・。安産お祈り申し上げます。


                
                  *****○○○(=妻)、○○○(=娘)は、お名前です。*****

トップへ
トップへ
戻る
戻る