人は誰でも、とりまく環境や人間関係の影響を受けながら成長します。そういう意味では、「職場」は単に仕事をする場であるばかりでなく、個人の人間的成長を大きく左右する場であると言えます。
職員の皆さんの成長を心より願い、「気持ちよく、懸命に働ける環境」を全力でサポートすることが「職場の役割」であると実感しています。倫理的な価値観を持って、献身的に人に尽くすことの出来る人材の育成こそが、良質な福祉サービスを提供するための土台になる、と確信しています。
私たちの法人は、「自分の両親や祖父母にも入所してもらいたい施設」「自分の友人にも紹介できる良い人間関係の職場」を理念として、職員の皆さんに誇りを持って働いていただける「施設づくり」に取り組んでいます。

最近、社会全体の傾向として、意欲・希望を抱いて就職しても、「安易な気持ち」（しんどい・やりがいを感じない・別のところのほうが楽しそう等）から短期間で転職を繰り返す人が増えています。
結婚や病気・家族の介護などの事情があって退職するケースはやむを得ませんが、「安易な気持ち」から短期間で退職しては、「キャリア」が身につきません。若いうちは転職先に困りませんが、中高年になって再就職という段になり、若い頃の経験や苦労が「キャリア」として活きていない事に気付きます。
「福祉」は一生関わっていける仕事だと思います。若い頃の苦労が「キャリア」としてしっかり残るよう、腰をすえて頑張ってほしいと思っています。

「ありがとう。」
私たちの仕事は決して楽ではありませんが、この言葉を頂いた時、とても嬉しい気持ちになり、仕事にやりがいと誇りを感じます。
利用者さんやご家族から頂く「感謝のお言葉やお手紙」が、私たちの心を満たしてくれます。スタッフ一同、「自分の家」「自分の家族」という「素朴な思い」で日々業務に取り組んでいます。
職場は「同じ思い」で頑張っている仲間ばかりです。うまくいかない時には励ましてくれる仲間がいます。
利用者さんのお言葉、同じ思いで頑張っている仲間のおかげで、「この仕事をしていてよかった。この職場で仲間たちと誇りを持ち続け頑張っていこう」という気持ちになれます。
そんな日々の積み重ねが、単に「介護という技術」だけでなく、「人としての成長」につながっているように思います。
「責任感」「思いやり」「謙虚さ・素直さ」が大事です。
若い職員だけでなく、全職員が入職時に比べ「人としての成長」を実感している職場です。