兵庫陸水生物 70号 目次    

西村 登:40周年に寄せて−「続ける」ということ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1 

<40周年特別寄稿:研究奨励賞(西村賞)受賞者による寄稿> 

増田 修:兵庫陸水生物との30年‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 

稲田和久:カワゲラに魅せられて‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7 

下土居知子:阪神大震災後の住吉川改修から20年後の状況‥‥‥‥‥‥11 

西田昭夫:兵庫県立コウノトリの郷公園における ホソバトビケラの生活史(第1報)での受賞‥‥ 13 

稲津和之:40周年に寄せて‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥17

吉成 暁:研究会へのお礼と最近取り組んでいること‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20 

竹田正義:オオミズスマシの知られざる生態に魅せられて‥‥‥‥‥‥‥‥23 

小林教太:カワゲラの研究 研究奨励賞をいただいて‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥25 

森本静子:水生昆虫に出会っていなかったら‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥27 

青山 茂:ナガレホトケドジョウの調査につながった  キノコ狩りと論文リスト2010年〜2018年‥‥‥‥‥‥‥‥‥29 

土井敏男:論文作成の面白さと効用‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥33 

渡辺昌造:六甲の渓流の生き物と共に‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥37 

北原佳郎:調査・採集記録を発表しましょう!‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥40 

<原著・短報>

青山 茂: 神戸市西区押部谷町で確認された青色のニホンアマガエル‥‥‥43 

青山茂・田端友博:神戸市西区のため池で確認されたカワバタモロコの大型個体  ‥‥‥‥‥‥‥45 

土井敏男:ネズミを掴まえていたアカテガニ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥47 

土井敏男・高畑正:神戸市西区の水田ビオトープで増えたミズオオバコ‥‥‥‥・49 

土井敏男:神戸市西区の水田で見られたカヤネズミの巣‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥52 

土井敏男:神戸市都心部の地下駐車場で見られたニホンヤモリ‥‥‥‥‥‥‥53 

〈身の周りの自然誌〉

橿博之・橿知子・西村登:タカハヤ観察日誌  −特に日周期行動と遊泳型について−  ‥‥‥55 

服部賢志・服部桃子:左巻きのカワニナはいるのか?‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥67 

稲田和久:オナシカワゲラ科オナシカワゲラ(Nemoura)属  雌の同定(兵庫県産)覚え書き‥‥‥‥69 

渡辺昌造:神戸市北区小湿地群におけるオナシカワゲラNemoura fulva (Samal, 1921)  (カワゲラ目,オナシカワゲラ科)の生息状況‥‥91 

鶴田大三郎:日野用水のトンボ相と羽化時期(ヤゴの抜け殼調査から)‥‥‥‥‥‥‥97 

鈴木啓久:岐阜県中部山岳国立公園・白山国立公園において  2018年6月〜8月に採集されたトビケラの記録‥‥‥‥113 

北原佳郎:静岡県の天竜川下流で採集されたオオシマトビケラ  Macrostemum radetum(McLachlan, 1872)‥‥‥‥121 

小林教太:福島県で確認されたカワゲラ目(主に会津地方)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥127 

<文献紹介>

西村 登 :宇根 豊著 日本人にとって自然とはなにか‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥'‥ 2 

北原佳郎:静岡県くらし・環境部環境局自然保護課編 まもりたい静岡県の野生生物2019【動物編】  静岡県レッドデータブック‥‥‥‥120 

<研究会記事・会則・投稿規定等> 研究会記事‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥152 

会則‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥'‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥154 

投稿規定‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥156

〈表 紙〉

加古川におけるオオシマトビケラの調査

 この調査は、2018年、「加古川の中・下流域でオオシマトビケラが見られなくなっている。

川の現状はどうなっているのだろう?」という西村先生の問いからスタートした。トビケラを研

究テーマに持つ兵庫陸水生物研究会の有志が集まって、調査目的を「オオシマトピケラの生

息状況及び優占度」に絞り、2018年3月に予備調査、2019年3月に2回目の予備調査と5月25日

に本調査を実施した。調査地点は、重春橋、大門橋、万歳橋そして池尻橋の4地点とし、オオ

シマトビケラをはじめとする底生無脊椎動物を採集するとともに生息環境の知見を得るため流

速や水質なども測定した。この加古川におけるオオシマトビケラ調査の成果は、2020年2月開催

の“兵庫陸水研究会第40周年記念総会”で発表する予定である。(写真 久後地平。文 西田昭夫)