研究会30年のあゆみ      

発 足

 県内で陸水生物を調査研究している者が集まると、何か連絡会のようなものが欲しいという話は以前からしばしばあった。それらを受けて、1981年1月6日、今津達夫(故人)、河浪 繁、西村 登、原 昌久、古田 昌(50音順)らが姫路に集まり、発起人会を開き、会の結成趣旨や今後の活動内容などを協議し「兵庫陸水生物同好会」としてスタートした。事務局は当分、西村 登が担当するということになった。現在は西村が名誉会長に選任され、世話人が会の運営にあたっている。

結成趣旨

 発足当時は「会員相互の研究交流や親睦、県内外の陸水生物相の解明、および生物教育に関する情報交換などをはかる」となっていたが、現在は前記に「自然保護に関する情報交換」が追加されている。

主な活動

 発足当時は、「1)年2回程度、研究会、採集会を開催する。2)簡単な会報を発行する。3)会費は当分1000円とする。4)行事の企画・運営などは、事務局と世話人があたる」であったが、現在は「1)総会、研究会、は年1回2〜3月に、研究会・観察会は年1回1泊2日で、8月に開催。2)会誌年1回、「ニュース」年2〜3回発行。3)年会費は、個人4,000円、団体10,000円(ただし2011年度より)。4)行事の企画・運営などは、事務局と執行部があたる」となっている。

1981〜2002年のあゆみ

 主要な事項のみあげると、つぎの通りである。

1)総会、研究会、観察会:毎年8月中・下旬に1泊2日で、県下各地を巡回して開催。2002年8月で延ベ22回実施。研究発表数は廷ベ103題。毎回20〜25名程度参加。2000年は8月19日午後、記念シンポジウムとポスター発表を姫路で実施した。

2)研究会:毎年3月下旬に、姫路周辺で開催。会員の研究発表、情報交換を行う。2002年3月までで延ベ25回開催。研究発表数はのベ98題。毎回20〜30名参加。

3)会誌『兵庫陸水生物』の発行:No.1〜25は、手書きで毎号6〜8ページ程度。No.26からオフセット印刷でNo.35まで各号12ページ程度。No.36〜37は、創立10周年記念号で190ページ、ようやく会誌の体裁と内容を整える。No.38〜49は、毎号60〜90ページ程度。1999年発行のNo.50は121ページ。同年、合わせて会報・会誌No.1〜50の『総索引と会員名簿』を発行する。2000年は創立20周年記念号(No.51・52,360pp.)を8月に発行した。

4)1985年の第5回総会で「同好会」を「研究会」に改める。

5)1987年の第7回総会で、会則と会報への投稿規定を審議し、決定する。

6)「河原版・兵庫陸水生物ニュース」:1994年から年3回程度発行。2002年5月でNo.24まで発行。毎号8ページ程度。

7)2002年10月現在の会員数は、個人194、団体6、賛助会員1、会誌交換団体21。会員の地方別内訳は北海道:4、東北:1、関東:21、中部:21、近畿:116、中国:17、四国:5、九州:9である。

2003〜2010年のあゆみ

1)2005年8月に25周年記念をむかえ、記念シンポジウムを開催した。

2)25周年記念号として、会誌「兵庫陸水生物」56・57号を発行、投稿数は大変多く、332ページにおよぶ。

3)30周年記念号として、会誌「兵庫陸水生物」は2010年に61・62号を発行。

4)ニュース「河原版」はNo.41号まで発行(2010年)。PDFでの配信を始めた。

2011〜2022年のあゆみ

1)40周年記念号として、会誌No.70を2019年に発行し、研究奨励賞(西村賞)受賞者による特別寄稿を掲載した。

2)2020年より新型コロナウィルスの感染拡大のため総会および研究会は行われていない。

3)本会名誉会長 西村登 氏 ご逝去。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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