SONIM'S GUITAR・・・SCHECTER JAPAN が企画し、日本向けに生産した American Series の中の FL Florida と言うモデルです。 オリジナルの FL Florida が発売されたのが96年か97年ぐらいで当時のカタログには See-thru Blue、Black、Yellow の三色だけでした。 オリジナル以降年代はわかりませんが、 Black が無くなりYellow ( Natural )、See-thru Blue、See-thru Red の三色のラインナップになった
ようです。 話は少し横道にそれますが See-thru Green も存在する事からオリジナル以降少量生産されるたびにレギュラーカラーが変更されていた可能性もあります。

当時の SCHECTER のカタログから

  はみ出し FL Florida 情報     the Indigo の市川裕一さんが See-thru
  Green のFL Florida を所有! 普通に楽器屋さんで買ったそうでおそらくその
  時期のレギュラーカラーだったと思われます。 で、ライブでも実際に使われて
  いるそうです。 「テレキャス・シンライン風の風貌からは想像出来ない程出音
  は優秀なアコースティックです。
」と、お褒めの言葉。

 
もしかしてカレーギターってカスタムカラーなの?なんて考えた事もありましたがいろいろ情報を集めているうちにソニンちゃんが使っているのはオリジナル以降に生産されたギターで普通に楽器屋さんで売られているつるし状態のギターである事がわかりました。 たまたま SCHECTER にソニンちゃんのイメージにぴったりの See-thru Red が残っていただけのようです。

「カレーライスの女」でのPV、TV出演ではアコギの弦が張られていました。
  この写真もよ〜く見るとアコギの弦が張ってあるのがわかります。
  因みに、「津軽海峡の女」ではエレキ弦が使われていました。
  よ〜く写真を見るとピックは、黒のおむすび形です。

FL Florida の仕様はトップにフレイムメイプルとマホガニーの貼り合わせ、真ん中にメイプル、バックにマホガニーの3ply。 厳密に言えばトップがフレイムメイプルとマホガニーの貼り合わせなので4plyと書きたいところですがカタログでは3plyとなっています。 フレイムメイプルは、厚さから言ってもかなり薄いと思われます。 左の写真でボディーの貼り合わせ状態がよくわかります。 赤く見える部分がメイプル、それをサンドイッチするように茶色く見えるのがマホガニー、白く見えるバインディング部分がフレイムメイプルです。 ネックは、マホガニーでローズウッド指板、ヘッド部分にもボディーと同様にフレイムメイプルが貼られています。 ピックアップは、Ovation などと同じ圧電式のOriginal SGR Piezo Pickup が使われています。 値段は、当時の価格で¥138,000 でした。

←この写真でもアコギの弦が張ってあるのがわかります。
  2フレットにSHUBBのカポを‘カポッ’っと使用。
  この頃は、おむすび形のピックでした。


←SHUBBのカポ
メーカー不明のクリヤーピンクのストラップ。
細いタイプで肩の部分のみ巾広です。

もしかして某ブランドの透明ストラップをピンクに染めて上下逆さまにして使ってるのかとも思いましたが、ビデオをチェックして全くの別物とわかりました。

一応、ワイヤレスシステム使用。

Musixからのワンシーン。
ファンの熱い視線を浴びながら「カレーライスの女」を熱唱するソニンちゃん!


RE-ISSUE GUITAR・・・ようやくSCHECTER JAPANからFloridaが発売されました! 「カレーライスの女」がヒットした事もあってFloridaの問い合わせもけっこうあったようです。 東京圏で予約していた人なら予定より早く8月30日ぐらいにはGETして弾きまくっていたのではないでしょうか?! 私は地方なので9月に入ってからでした・・・。 Shibuya AXでのコンサートでギターの宣伝チラシが配られただけでギター雑誌には、まったく宣伝されてませんでした。 これで赤白合わせて30本売れるのでしょうか???

ヘッド部分。
ペグ配列は3:3。
ヘッド部分に角度をつけて弦のテンションを稼いでいます。
テレキャスタータイプでありながらヘッド部分のみギブソン風です。

トラスロッドのカバーもヘッドシェイプに合わせた形でおしゃれです。
そのカバーにゴールドで‘SCHECTER’のロゴ。

ヘッド裏のペグ取り付け部分。
ゴールドのロトマティックタイプのペグ。

12フレットのポジションマーク。
何故か‘schecter’です。
ソニンちゃんのFloridaは、‘SCHECTER’のはずです。

ネックはマホガニーでホンデュラスローズウッド指板。

TVなどで見るソニンちゃんのFloridaの色とは少し違いました。
それまで思っていたより暗い赤でした。
左の写真では茶色っぽく写っています。

トラ目もソニンちゃんのFloridaのように見る角度によって浮き出る感じじゃなくどの角度から見ても赤黒い横縞な感じです。 トップのトラ目メイプル材は、かなり薄くスライスした物を貼り付けてあるようでトラ目に立体感が全然無いです。 ルックス的にこのギターにとって重要なポイントだっただけに残念です。


ボディーは、テレキャスターより1センチぐらい厚めで生で弾いてもけっこう鳴ってくれます。
それにエレキに比べてかなり軽いので長時間弾いていても疲れません。


コントローラーは、1ボリューム、3バンドイコライザー。
ボディートップでボリュームとハイトーンのコントロール。
ブリッジ部分。
弦のピッチ位置を見るとアコギ弦の設定になっています。
アコギ弦を張るのが正解です。

何故か左右にドットマークが・・・。
ソニンちゃんのFloridaには、付いてません・・・。
サウンドホール比較。

左側のソニンちゃんのFloridaと比べ明らかに上側のサウンドホールが短く形も少し違います。
 だいたい1〜1.5センチぐらい短いようです。
影の具合で多少見難いですが上の写真も比較参考してください。

ブリッジのドットマークもオリジナルにはありません。

塗装は根本的に違います。

サウンドホール部分の塗装も含めて加工の仕方がかなり雑です。
←ジャック部分もペグに合わせてゴールドパーツ。・・・・・
エンドピンもゴールドパーツです。→

ボディー裏コントローラー部分。
MidとLowは、プリセット式です。
9ボルトのバッテリーを使用。
コントローラー内部。
ノイズ対策が施されています。

        ↑ネックジョイント部分。



←ボディー裏。


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